テルという名の女 

                           
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検査の結果、眼鏡を作り替えることにした。私の目は左が老眼、右が軽い近視で、両方に乱視があり、左には網膜前膜による色抜けや歪みがある。取りあえず眼鏡で補整できる分はやっておきたい。若いうちは目が補正するが、だんだん無理を生じ疲れの原因になるとのこと。現在の眼鏡は20年近く使っているはずだが、なぜか乱視の補整はしていない。検査士に見せるとフレームが大きすぎてレンズや視野に歪みが出るという。実際、外して光を反射させ確かめると周辺が妙に歪むのが分かり最初から気になっていた。そこでフレームごと新調することにした。値段は2万6千円弱。出費だが目にはまだ30年は働いてもらわなくてはならない。

                               
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砂銀へ行きついでにテルの様子を見たが、天気がイマイチなせいか行きも帰りも寝ていた。別の日、起きていたので呼ぶと近くまで来るが触らせてくれない。写真を何カットか撮らせてもらうと、つまらなそうに奥へ引っ込んでしまった。砂銀の先にいる白黒ぶちのノラは、喧嘩したのか尻尾の先が使い古しの筆みたいになっていた。よく見えなかったが後ろ足も損傷しているようだった。猫の世界は熾烈だ。
ところで、テルという名前は何だか人間くさくて呼ぶのが照れくさい。過去にテルという名前の女性を2人知っている。1人は弘前の下宿屋の女将。当時は襖で仕切っただけの部屋に怒りあくどいとも思ったが、農場実習の日に別立てで弁当を作ってくれたり、実は大変お世話になったのである。4年の時だったか、清水の舞台から飛び降りるつもりでそこを「脱走」し、自炊に入った経緯は以前ブログに書いた。

                             
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もう1人はかつて高円寺北口にあったバー・テル(正確な表記は不明)のママである。私は1人でこの手の店に入れない性格なので、行ったのは誰かに連れられていったか誰かを誘っていった場合だろう。何かのイベントの帰りに、今は故郷に引っ込んだT氏と3人、新宿で飲んだこともあった。店では溝のすり減った『ラブユー東京』のB面『涙とともに』をよく掛けてもらった。蟹座の人、テルさんが亡くなってもう二十数年は経つだろうか。お弔いの知らせをもらった時には故あって出られず悔いを残した。テルのあった路地の辺りは再開発で一変し、今や痕跡を探すべくもない。

                    
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隻眼の黒猫テル 

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6時頃寒くて一度目が覚めたので、ヒーターを数分点けてトイレに行き、寝直したところ次に目覚めたのが11時。寝たのが通常通り2時だからほぼ9時間眠ったことになる。明け方に寒くて目が覚めるのは冬期の常で、深刻な問題だ。敷き布団が少々へたってきたことや、マットレスが同様にへたったことなどが関係しているかもしれないが、マットレスなど買おうとすると結構高い。前の冬は保温シートを下に敷いたりした。

前に書いたツナ餃子の話。時々作り続けていたが、多少コツが分かってきたので記しておく。まず素材として千切りキャベツをさらにカットして使っていたが、餃子はざく切りの方がいいという説があり、一度使ったことのある餃子用のカット野菜(旭物産製)に戻した。しかし、このカット野菜は消費期限が短いこともあり、調味料やツナを混ぜた上で保存するしかなく、そうやって保存した方が味が馴染んで大変美味となる。味付け(特に塩)はほんの少しだけでよい。半日も置いておくと水が出てくるのでそれは捨て、時々かき混ぜる。
その後ダイソーで買った餃子包み器が活躍するが、包み終わったら小麦粉でいいから取り粉は必ず付ける。ツナだから焼くときの水は少なめに。ただ最後の焼き色を付けるのだけは上手くいかない。どうしても生白いうちに上げてしまう。最後は強火で一気にやった方がいいかもしれない。

                    
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砂銀へ行く途中のお宅に黒猫がいる。左目が抉りとられ痛々しい。奥さん(?)に声を掛けて写真を撮らせてもらい、ついでに名前を聞くとテルだという(私は勝手にクロと呼んでいた)。通り過ぎてから奥さんが追いかけてきてどういうことでしょうかと聞くので、単なる趣味です、猫が好きなのでと答えたが納得してくれただろうか。奥さんは中年の半ばくらいだと思うが、よく見ると結構美形であった。同じ通りの古書店で佐藤佐太郎『短歌作者への助言』(1979)購入、100円也。

                                  
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このところ立ち寄ることが多かった新宿二丁目のギャラリー、ポルトリブレが今年末で幕を下ろすという。ポルトリブレとは自由港という意味で、話し好きなオーナー平井勝正氏の人柄もありいつもたくさんのアーティストが集まっていた。幕引きの理由は入居しているビルの建て換えということだが、文字通りに受け取るわけにはいかないようだ。

                        
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ワカサだけではやっていけない 

乙供駅前
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10月はこんなに寒かったっけ、というような日が続く。ファンヒーターを点けないわけにいかない。そのくせ朝は日が射せば結構暖かい。
新聞のスクラップの大変さを書いたことがある。我が家には新聞の手付かずが7、80センチは積もっているし、仕分けしスキャンがこれからなのが何か月分かある。今スキャンしているのがやっと12月分だから先は長い。10か月分くらい遅れている。現実は溜まる一方である。どうしたらいいものだろうか。
前に2回、短歌を載せてくれた同人誌の編集長から、次号に俳句を予定しているので短歌もまた載せないかとのお誘いがあった。今度は作り置きがないので新たに作らなければならない。こんなことはやったことがない。出来るだろうか。いま帰郷の時の情景を元に頭をひねりつつある。締め切りは今月29日。ギリギリだ。

                         
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さて、株高と台風襲来で望外の勝利を手にしたアベだが、なぜか顔色は冴えない。政権の公約では2019年10月から消費税を10パーセントに上げるという。その時はあの複雑きわまりない軽減税率が適用される決まりだ。2パーセントは幼児教育無償化等の財源に当てるのだとか。前回の税率UP予定時は「新しい判断」を持ち出してスルーしたが、この例がある以上、次回リーマン・ショック級の異変がない限り延期はしないという約束も虚妄だろう。もし増税が延期されれば幼児教育の無償化はご破算となるか? アベは仮定の質問には答えないと逃げるだろうが、政治はすべて仮定(イフ)である。もしもの時にどうするかを考え手を打つのが政治なのだ。だからこそアベ自身も非常事態条項をつくろうとしているのではないのか(実態はうそっぱちだが)。
19年は五輪特需で多少の景況感アップはあるだろう。だが貧困層に厳しい消費税の負担は永遠に続く。消費税が上がり五輪の負債を抱え込んだ日本の経済がやっていけるとはとても思えない。だいたい「国難」という切迫した意識と、何十年も掛かる少子高齢化対策をどう結びつけるのか。国難というのなら富裕者に税負担を頼むのが筋ではないだろうか。
 
                  
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若狭勝が政治家を引退するそうだ。共同代表には若手の玉木が就くような口ぶりだ。大山鳴動して何とやらを絵に描いたような騒動だった。党首が選挙当日にパリ見物では、当日も選挙事務所の名前で電話し投票を呼びかけていた自民党と差が付いて当然だろう。この方法は「○○に一票を」といわない限りセーフとのことだが、限りなく黒に近い。それを得々としてテレビでバラす田崎史郎の神経を疑う。

                       
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大儀な解散総選挙 

               
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右手を火傷してしまった。ラーメンを作ろうとしてタレを溶くための薬缶の蓋が開き、湯気が薬指と小指を直撃した。保冷剤で冷やし続けたが痛みが取れないので風呂に入らず何とか眠った。次の日、見事に大きな水ぶくれができていた。ところがこの水ぶくれ(水疱というらしい)、なかなかややこしい。小指の1つは潰れて水が出始め、もう1つは自分で潰したが跡がジクジクしてよくない。薬指の2つもいつ潰れるか分からない。やむなく団地の皮膚科の門を潜った。医師は化膿の恐れがあると言い、水を抜いて軟膏を付け、薬指と小指をそれぞれ包帯でぐるぐる巻きにしてくれた。しかしこれだと右手が使えない。特に水仕事は全くできない。パソコンも打ちにくい。風呂に入ったときはゴム手袋をして頭を洗った。

                           
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衆院選挙戦前半、改憲勢力の過半数は楽勝だという。ヘリが1つ2つ落ちたくらいではビクともしないようだ。小池は失速だが別に困ることはない。安倍と小池には新党ができる前に「五輪を成功させてくれたら改憲で協力する」という約束ができていたそうだから、その後のじゃれ合いに騙されてはいけない。
8日の日本記者クラブでの党首討論会はなかなかスリリングだったが、自由党小沢一郎の姿はなかった。民進党もそうだが、どういう議論が行われたのか不明のまま公党が1つ消えたのである。まことに不気味な情勢と言える。
党首討論では安倍の居直りとのらくらぶりが目立った。たとえば吉田忠智社民党党首に「モリカケ問題でのキーパーソン、アッキーと加計孝太郎を呼んで証言させるべきでは」と問われた安倍は「妻に代わって私が答えている」ととんでもない男尊女卑の思想を露わにした。妻を私物化し人格を認めず、自由な発言を妨げるのが日本の総理だという現実に愕然とする。しかし今のところこれを問題視する発言や記事は出ていないようだ。

もう1つ気になったのは、倉重幹事からの「北朝鮮の問題で拉致問題は安倍政権で成果が上がっていない。圧力一辺倒でいいのか。水面下での交渉はどうなのか」という質問に、安倍は得意げに「水面下というのは水面下だ。やっているともやっていないとも言えない」と屁理屈をこねた後、こう述べた。「小泉政権下で5人の被害者と家族が帰ってきたのは、米国の軍事的圧力に北朝鮮が狼狽した結果で、圧力に効果がないとは言えない」。これが本当なら、北朝鮮まで出かけていった当時の小泉総理や、水面下でミスターXと交渉したとされる田中均氏などの努力はなかったことになってしまう。安倍は自分の怠慢を覆い隠すために歴史を改竄して平気の平左である。速記テキストはこちら

                              
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12日は根津の喫茶・ギャラリー「りんごや」で開催中の菊地美奈写真展「愁跡」へ行き、夜は劇団FIREBALLの『神津~、箱根でなんか起こるってよ~。』を観た。菊地の作品は務めを終えた古い街や建物など、私好みのしぶい写真。劇の方は今回派手なチャンバラはないが、伝奇物風事件に探偵3人組(“ルパン三世”という声あり)が挑むアップテンポの活劇について行けない。劇場を出ると雨が土砂降り。顔見知りと酒場に潜り込む。

                       
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猫への伝言 

                              
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我が団地の西側に稲荷通りという商店街がある。治兵衛稲荷神社の参道みたいな通りに飲食店や商店が建ち並ぶ田舎風の商店街だ。そこにある写真屋に居着いた三毛が、私を見ると必ずにゃんと挨拶してくれる上に、寄ってきて撫でてとせがむのが嬉しい。美猫だが名前は聞いていない。向かい側の美容院にもベージュの猫がいるが、こちらはすこぶる臆病でカメラを取り出そうとしただけですぐ中へ引っ込んでしまう。小路を北へ入って行くと込み入った路地にSさんのお宅があり、ここにいる茶色の猫がまた人懐こい性格で、やはり私に撫でてとせがむのだが、このところ3、4か月姿を見なくなり心配していた。
先日、通りついでにS宅へ様子を見にいくと、玄関先に主人が佇み猫が足元にうずくまっていた。主人の姿を見たのは初めてでぎくりとしたが、「お宅の猫ですか?」と訊いた。「そうですよ」と答える主人の顔には警戒信号が黄色に灯っている。ヘンな老人がやってきてヘンなことを訊く。こりゃ何者だというわけだ。難癖付けられるんじゃないだろうか? 「餌もやっている」「そりゃそうでしょう。うちで飼ってるんだから。それが何か?」更に雰囲気が悪くなってきた。が、よく見ると足元の猫は黒茶ブチで私が知っている猫ではない。

                             
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「……いやその、もう一匹いませんか? ここらへんによく来てる猫が……」「ああ、いますよ。女房が餌をやってて、二階の物干し場に塒を作ってる」「最近も来てますか? このところ見かけないんだけど」「うーん、そういえば……」だいぶ話が飲み込めてきたようだ。だけど猫がいなくなったわけではなさそうだ。餌はSさんの他に向こうのM宅でもやっているようだし、通りがかりの人がやることもあるという。面相はイマイチだが人懐こいのが天性で、皆に愛されているのも分かる。Sさんはチャと呼んでいると言っていた。
そんな立ち話を聞いていたわけでもないだろうが、今日行ってみるとチャが向こうから歩いてきて猛烈なアタックだ。しばらくぶりに会えて嬉しいというボディランゲージがよく分かる。いつもの3倍の時間撫でてやった。しかし、Sさんと話した翌日に会えるなんて、嬉しい偶然にびっくりした。

                             
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4日は母の命日。5・6・7日と野辺地に帰る予定であったが、メルマガが順調に入ってきていることやギャラリー関係のスケジュールが詰まっているので、14・15・16に延ばした。これは昨年と同じ日程だ。なにより、今日明日の運勢がよくないから。いつも墓参で帰省となると無用に緊張する。同期会の通知が来て11月11日に新宿でやるそうだ。今回ばかりはどうしようか迷っている。