大儀な解散総選挙 

               
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右手を火傷してしまった。ラーメンを作ろうとしてタレを溶くための薬缶の蓋が開き、湯気が薬指と小指を直撃した。保冷剤で冷やし続けたが痛みが取れないので風呂に入らず何とか眠った。次の日、見事に大きな水ぶくれができていた。ところがこの水ぶくれ(水疱というらしい)、なかなかややこしい。小指の1つは潰れて水が出始め、もう1つは自分で潰したが跡がジクジクしてよくない。薬指の2つもいつ潰れるか分からない。やむなく団地の皮膚科の門を潜った。医師は化膿の恐れがあると言い、水を抜いて軟膏を付け、薬指と小指をそれぞれ包帯でぐるぐる巻きにしてくれた。しかしこれだと右手が使えない。特に水仕事は全くできない。パソコンも打ちにくい。風呂に入ったときはゴム手袋をして頭を洗った。

                           
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衆院選挙戦前半、改憲勢力の過半数は楽勝だという。ヘリが1つ2つ落ちたくらいではビクともしないようだ。小池は失速だが別に困ることはない。安倍と小池には新党ができる前に「五輪を成功させてくれたら改憲で協力する」という約束ができていたそうだから、その後のじゃれ合いに騙されてはいけない。
8日の日本記者クラブでの党首討論会はなかなかスリリングだったが、自由党小沢一郎の姿はなかった。民進党もそうだが、どういう議論が行われたのか不明のまま公党が1つ消えたのである。まことに不気味な情勢と言える。
党首討論では安倍の居直りとのらくらぶりが目立った。たとえば吉田忠智社民党党首に「モリカケ問題でのキーパーソン、アッキーと加計孝太郎を呼んで証言させるべきでは」と問われた安倍は「妻に代わって私が答えている」ととんでもない男尊女卑の思想を露わにした。妻を私物化し人格を認めず、自由な発言を妨げるのが日本の総理だという現実に愕然とする。しかし今のところこれを問題視する発言や記事は出ていないようだ。

もう1つ気になったのは、倉重幹事からの「北朝鮮の問題で拉致問題は安倍政権で成果が上がっていない。圧力一辺倒でいいのか。水面下での交渉はどうなのか」という質問に、安倍は得意げに「水面下というのは水面下だ。やっているともやっていないとも言えない」と屁理屈をこねた後、こう述べた。「小泉政権下で5人の被害者と家族が帰ってきたのは、米国の軍事的圧力に北朝鮮が狼狽した結果で、圧力に効果がないとは言えない」。これが本当なら、北朝鮮まで出かけていった当時の小泉総理や、水面下でミスターXと交渉したとされる田中均氏などの努力はなかったことになってしまう。安倍は自分の怠慢を覆い隠すために歴史を改竄して平気の平左である。速記テキストはこちら

                              
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12日は根津の喫茶・ギャラリー「りんごや」で開催中の菊地美奈写真展「愁跡」へ行き、夜は劇団FIREBALLの『神津~、箱根でなんか起こるってよ~。』を観た。菊地の作品は務めを終えた古い街や建物など、私好みのしぶい写真。劇の方は今回派手なチャンバラはないが、伝記物風事件に探偵3人組(“ルパン三世”という声あり)が挑むアップテンポの活劇について行けない。劇場を出ると雨が土砂降り。顔見知りと酒場に潜り込む。

                       
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猫への伝言 

                              
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我が団地の西側に稲荷通りという商店街がある。治兵衛稲荷神社の参道みたいな通りに飲食店や商店が建ち並ぶ田舎風の商店街だ。そこにある写真屋に居着いた三毛が、私を見ると必ずにゃんと挨拶してくれる上に、寄ってきて撫でてとせがむのが嬉しい。美猫だが名前は聞いていない。向かい側の美容院にもベージュの猫がいるが、こちらはすこぶる臆病でカメラを取り出そうとしただけですぐ中へ引っ込んでしまう。小路を北へ入って行くと込み入った路地にSさんのお宅があり、ここにいる茶色の猫がまた人懐こい性格で、やはり私に撫でてとせがむのだが、このところ3、4か月姿を見なくなり心配していた。
先日、通りついでにS宅へ様子を見にいくと、玄関先に主人が佇み猫が足元にうずくまっていた。主人の姿を見たのは初めてでぎくりとしたが、「お宅の猫ですか?」と訊いた。「そうですよ」と答える主人の顔には警戒信号が黄色に灯っている。ヘンな老人がやってきてヘンなことを訊く。こりゃ何者だというわけだ。難癖付けられるんじゃないだろうか? 「餌もやっている」「そりゃそうでしょう。うちで飼ってるんだから。それが何か?」更に雰囲気が悪くなってきた。が、よく見ると足元の猫は黒茶ブチで私が知っている猫ではない。

                             
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「……いやその、もう一匹いませんか? ここらへんによく来てる猫が……」「ああ、いますよ。女房が餌をやってて、二階の物干し場に塒を作ってる」「最近も来てますか? このところ見かけないんだけど」「うーん、そういえば……」だいぶ話が飲み込めてきたようだ。だけど猫がいなくなったわけではなさそうだ。餌はSさんの他に向こうのM宅でもやっているようだし、通りがかりの人がやることもあるという。面相はイマイチだが人懐こいのが天性で、皆に愛されているのも分かる。Sさんはチャと呼んでいると言っていた。
そんな立ち話を聞いていたわけでもないだろうが、今日行ってみるとチャが向こうから歩いてきて猛烈なアタックだ。しばらくぶりに会えて嬉しいというボディランゲージがよく分かる。いつもの3倍の時間撫でてやった。しかし、Sさんと話した翌日に会えるなんて、嬉しい偶然にびっくりした。

                             
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4日は母の命日。5・6・7日と野辺地に帰る予定であったが、メルマガが順調に入ってきていることやギャラリー関係のスケジュールが詰まっているので、14・15・16に延ばした。これは昨年と同じ日程だ。なにより、今日明日の運勢がよくないから。いつも墓参で帰省となると無用に緊張する。同期会の通知が来て11月11日に新宿でやるそうだ。今回ばかりはどうしようか迷っている。
       

一党(首)独裁 

6時7時に目が覚め、朝食後に二度寝することが多い。こういう場合は最初に起きた時、身体が冷えているのが分かる。両足の指は相変わらずこわばり、痛い。とりあえず便通が順調なことだけが救いか。

                          
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空が猛烈な夕焼けに染まっていた。バスが来そうにないので駅へ徒歩で向かうつもりで砂島橋歩道橋へ上ると、真っ赤な太陽が真西の川下に落ちかかっている。思わず「スゲー!」と独りごちてカメラを向け、ワンカット撮るうちに夕陽は雲に隠れてしまった。臆病で恥ずかしがり屋の猫みたいだ。この橋は歩道橋とあるので勘違いしがちだが、小名木川に架かる橋で人と自転車しか通れない。お気に入りの撮影ポイントの一つである。

                            
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そろそろ10月なので高校の首都圏同期会の話があるかと思っていたところ、A君からメールが来てTさんからどうなっているのかと問い合わせてきたという。これには事情があって、昨年幹事だった私はA君とTさんを次の幹事に指名したのである。ところが万事積極派のN君が「今度新潟に越したが新潟は大変いい所だ。次の同期会はみんなに来てもらい新潟でやろう。宿などは何とかする」と言い出した。私も含め高齢化した昨今、大方は新潟など行けない。そのことは後でA君とN君が話し合い東京ということで納得したと聞いた。ただ幹事のツールはN君に引き継いだので、実質的な幹事はN君ということになる。N君は曲者で固定電話は通じない、ケータイには出ない、手紙に返事がない、メールはない、仕事も住所も毎年のように変わっているという困ったちゃんだ。同期会は開いても開かなくてもいいと思っているが、N君にかき回されるのだけはご免だ。少なくとも各メンバーとの連絡をきちんと取るべきだろう。なお、N君は現野辺地町長の従兄だとかと聞いたような気がする。

                          
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いきなり立ち上がったハリボテの一夜城「希望の党」にはビックリした。しどろもどろの若狭勝は気の毒なくらいだった。党代表の中山恭子に去られた中野正志も茫然自失だろう。ひるおび!では田崎史郎が「野望の党ともいうらしい」とつまらないジョークを飛ばしたが笑う者はいない。あらゆる手続きをすっ飛ばす大博打は、劇場型政治をも凌駕した3D政治だと言ってもよかろう。小泉純一郎を取り込み自民との差別化を図った「原発ゼロ」の旗もあざとい。あっちもこっちも党首が危険な暴走を始めている。

                             
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しおりが落ちましたけど 

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なんだか意気の上がらない日が続く。日曜日は関口へ写真を見にいったが、やっと探し当てたギャラリーは、明かりが点いているのに5時で終わりだという役所みたいな対応。しかし、壁を一瞥したところあまり観たい写真とは思えなかった。やむなく近くのヒロマートギャラリー(こちら)でバーバラ・ローシーン『New York Jazz Scenes』を観て帰った。ジャズボーカリストで絵は独学だというバーバラのアクリル画の日本初個展。たまには原色が映えるこういう大らかな作品もいい。このギャラリーは昔、10年前くらいにモノクロ写真を観にいった記憶がある。神田川沿いの小さな企画画廊だが健闘しているようだ。 

                          
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土曜日は高円寺のバー鳥渡へちょっと顔を出す。この日は広瀬君ではなくミホさんという女性がカウンターに立っていた。隣になった桜井善茂さんと知り合い名刺交換したのだが、桜井さんは「モノクロ写真の世界へようこそ」(こちら)というサイトをつくっており、膨大な数のモノクロの写真展・モノクロ写真集、銀塩写真用語集のデータベースが必見。写真展は98年からで見逃したものもきちんとリストアップされている。モノクロに限られる上、文字などあまり見やすいとは言えないが、私がちまちまとハガキを取っておいたりする必要はもうなくなってしまう。参った。

                       
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先日元同僚のY氏と会い、お金の話、昔の会社の話などで盛り上がったついでに、眞子様の婚約内定会見に話が及び、男のほうは仕事がどうこうでうまくなさそうだというので、そうかと相づちを打っていたが、リテラはこの婚約内定をネトウヨが無期延期せよなどとメチャクチャに叩いていると報じていた(こちら)。もっぱら男の氏素性がはっきりしない、(バイトみたいな仕事で)ちゃんと養えるのかなどと、これがY氏の話のネタ元らしいが、それだけではない。所功京都産業大学名誉教授やノンフィクション作家保阪正康氏まで二人の結婚に不安を吐露しているのだから驚く。そこには男の甲斐性といった古い価値観とともに、皇族の減少や皇統維持という問題があるという。そこを飛び越えた眞子様の自由な決断への非難が、小室氏の側に集中した格好だ。しかしあの中学生の芝居を観ているような内定会見のやり取りはなんだろう。これはこれで心配になってしまう。

                      
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民進党幹事長の座を逃した上に離党する羽目になった山尾志桜里騒動。岸井成格氏も「脇が甘すぎる」と苦言を呈していたが、日頃うるさい議員を紐付けしておいて、いざという時に操る古典的な手法にはめられたようだ。保坂氏が書いている東條による中野正剛代議士の自刃は未だに解明されていない。それにしても解党が怖いから前原を選んだはずなのに、スキャンダルを煽りまくって対応が問題だといって離党するんじゃ前原君も立つ瀬があるまい。だが、味噌の付き始めは(サンデー毎日の鈴木哲夫氏によると)山尾幹事長という情報が前原近辺から漏れたことらしい。あまちゃんにも程がある。

猫屋敷ははや更地に……
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猫屋敷の怪 

左右とも工事はだいぶ進んだ
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シルバーパスを得てあまり通らなくなった駅への小路に、窓によく猫の姿を見る二階建ての家があった。いつも数匹の白猫がテーブルの上を歩き回ったり寝そべったりし、その前で中年の奥さん(?)が黙ってスマホを見ているのである。部屋は生活の臭いが全然なく、奥さん以外の人影を見たことも声を聞いたこともない。殺風景な部屋の窓ガラスは汚れきっている……。覗いたわけではないが、直に道に面した一階の部屋でカーテンがないので、通り過ぎるときにイヤでも見えてしまうのだ。その家がこの夏、急に取り壊された。猫たちはどこへ行ったのか、そして奥さんの運命は……。気になる。(続く)

                                   
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国際ジャーナリストの木村太郎は、かつて東京新聞の連載コラム「太郎の国際通信」で、当時の海部俊樹総理が誰か外国の大統領と会った際、いきなりファーストネームで呼びかけたので卒倒しそうなくらい驚いたと書いていた。ロン-ヤスのような例外はあっても、大統領への呼びかけはあくまで「プレジデント」(総理ならばプライムミニスターか)でなければならないと木村はいう。
その忠告を端から無視しているのが東京新聞を取っていない安倍晋三だ。1日にも英国の首相と会い、恥ずかしげもなく「テリーザ」と呼んだと新聞は報じている。ロシア大統領と会ったときは確かに「ウラジーミル」と呼んでいた。ウラジ氏は神妙な顔をしていた。トランプの時は「ドナルド」と呼んだのだろうか。ドナルドは絶句し、やむなく手を握って見つめ合った。そんなところだろう。外国首脳は皆、アベのファーストネーム攻撃に戦戦兢兢のようだ。

                        
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民進党新代表が前原誠司に決まったものの、いい反応が一つも聞こえないのは困ったね。2日の朝日新聞(デジタル)に前原のブレーンである井手英策のインタビューが載っていたが、自己責任社会になった日本から「私たち」を取り戻すために、皆が少しずつ負担し支え合う合意形成、それを「All for All」というキーワードに込めているようだ。国民的議論を呼びかけるにしても、始まりが制度的な欠陥の多い消費税に偏りすぎなのが気になるが……。
一方、日刊ゲンダイは、前原が小沢一郎とのパイプをつくったこと、推薦人に小沢寄りの名前が多かったことなどを見た上で、野党共闘の見直しは否定ではなく、共産との選挙協力+自由・社民・民進の解体合併という小沢の構想に、前原が乗れるかどうかだと説く。今度の新役員人事は意外なほど現実的だが、一部ヘンな顔も見えるから、ガラガラポンにならないように頼みたい。