立会川を歩く 

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30日は71歳の誕生日。例によってA氏に呼び出され、寒い中、立会川を歩くことになった。もっとも立会川を歩こうと決めたのは私である。なぜかというと短いから。開渠部は0.7キロと短いので川歩きの会の対象にはなりにくいが、一度歩いてみたかったのだ。しかし暗渠部は長く目黒区碑文谷辺りが水源とされている。暗渠の大部分は立会道路、立会川緑道などという緑道公園になっている。開渠部と暗渠部はほとんど別の河川というネット記事もあった。
今回は京急鮫洲駅から旧東海道を下り、立会川に入って東海道線をくぐり、そのあとは緑道を大井町駅まで上る予定で、鮫洲駅で待ち合わせする。歩行距離は約2.4キロ。蛇崩にいたときはこの先の運転免許試験場で免許の更新をした覚えがある。代書屋がずらりと並んで客引きをしていたが、今はどうなったか。旧東海道を南下するつもりだったが、勝島運河の堤防の上に歩道があるのでそっちを歩くことにする。見事に凪ぎた夕方の水面に水鳥たちが遊んでいる。船宿もあり、ヨットハーバーみたいでもある。

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立会川の河口付近に「土佐藩 浜川砲台跡」という標識が立てられ、礎石の一部が並べてある。立会川駅西側にあった土佐藩下屋敷から坂本龍馬もここに通ったとあり、稲荷神社前の商店街には龍馬の銅像がある。最下流の浜川橋が涙橋とも呼ばれたのは、鈴ヶ森刑場で処刑される囚人が別れを惜しんだからという。小塚原刑場に近い山谷の泪橋と同じ趣向のようだ。立会川は下流で高濃度酸素溶解水を注入する浄化作戦が行なわれ、またJR馬喰町の地下排水を月見橋で放出して水量を補っている。したがって水質はかなりいいようだ。きれいな水色の水面に水鳥が盛んに潜って餌取りしていた。護岸には黒っぽい溶岩レンガというヒートアイランド防止効果のある素材が使われている。浜川橋から上流へ弁天橋、立川橋、昭和橋、桜橋と続き、次の月見橋で開渠部は終っている。

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ビルや商店の間を流れる典型的な都市河川(二級河川)の立会川は、短いがなかなか風情のある川であった。私の好きな違法建築も多い。ぶらぶら歩いて大井町まで約1時間。予定通りだ。着込んで臨んだおかげで、寒さもそれほど気にならずにすんだ。打ち上げに大井町のさくら水産を探したが見つからず、ひもの屋とかいうちょっと高級な居酒屋チェーンで飲んだ。
     

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ハイシャ復活戦 

早稲田/四谷愛住町
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今年最後の古紙回収が終りホッとした。Mさんはトイレットペーパー1袋を特別に置いていってくれ、恐縮ものである。金曜日、いきなり歯のかぶせ物が取れたのには驚いた。3か月前くらいからフロスが切れるので、おかしいなと思っていたところであった。しかし年末に入り、歯科医はイレギュラー日程になっている。今まで掛かっていたA歯科があるにはあるが、いつだったかA歯科のサイトを見てブログの内容の稚拙さに呆れ、今度は他の歯科にしようと思っていたのだ。まずここは予約で一杯だという。砂銀のB歯科も金曜日で終り、予約は新年からになる。次の日の土曜日、ネットで当たりを付けた西大島のC歯科へ電話すると、取れたものを付け直すことはやってくれると言うが、その後は予約で3週間のペースになるとか。ともかく今の窮状を脱することが第一だから、とりあえず付け直してもらうことにした。ダイエーそばの医院は感じはいいし、たまたま空きがあってすぐやってくれたのには感謝するが、若い先生が無口、というのかほとんど説明もなく治療を進めるのにはいささか面食らった。簡単なことだからいわなくても分るでしょ、という姿勢はいただけない。私などは言葉の力を信じているので、きちんとした説明があれば治療は適当でいい(言い過ぎか)くらいの思いがある。
30年くらい前のこと、奥歯がかなりヤバイ状況になって頼った日大歯科病院で、先生に付いていた若い歯学生がこんなことを言った。「痛みというのは本質的なものですからね」。そうそうそう、そのとーりだよ。痛みでにっちもさっちもいかなくなっていた私にとって、そのひと言は仏のひと言であった。その後、治療は難航したが何とか進みようやく私は苦痛から脱したのであった。ことほど左様に医療において言葉の力は大きいということである。
さて今回近所の歯科をネットで検索していて感じたが、医院独自のサイトはないよりあった方がいいとして、ホームページ(最初のページ)に先生の趣味などを掲げるのはどうかと思う。あと、表彰状だの医師免許だの患者と関係のない交流や自慢話の類の写真が麗々しく載せられているとすごく白ける。A歯科のようにわざわざ先生のレベルが知れる文章を載せるのは論外である。また年末年始の診療日程など患者にとって重要な事項をきちんと載せるべきであるのはいうまでもない。今回これが分からないサイトが多かった。
    
右側の画像cafeアトリエだが、時計の中に入っているのは犬。長いこと猫だとばかり思っていた。なぜなら、この店はよく通る道から分れる坂道にあり閉店時間も早くて確認しづらかったのだ。今回やっと正面から写真が撮れた。
   

猫町再訪 

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半年ばかり足が遠のいていた北砂3丁目、4丁目を久々に回ってみて驚いた。そのかなりの場所で家が取り壊され、跡に新しい家が建っていたのだ。更地になっているところもあるが、こうなると前の家並みがどうなっていたのか風景がさっぱり甦ってこない。ただ、家があっという間に出来上がる現代の技術には感心する。いずれにしても建られるのは似たような小洒落た家ばかりで、面白くも何ともない。しかし個性的といいながら実は悪趣味の家よりは良心的な規格品の方がまだましとも言える。
例のおじさんがミシンやアイロンの展示をしていた喫茶店にも寄ってみたが、ん? 今回はチトなんだな。アイヌの彫り物や沖縄の酒がめばかりで、メカ的な面白さが全然ないではないか。聞くと私が前に立ち寄った直後に車の玩具に展示替えし、つい先日今のに替えたのだという。私はいいときにご無沙汰していたことになる。車の玩具ならぜひとも見たかったのにガッカリだ。若き日のおじさんとアイヌ女性のツーショット写真があった。おじさんによると、北海道でアイヌの土産物屋のオヤジに気に入られ、この女性と結婚する話になった。明日はクマ1頭潰すからと言われガンガン飲んだが、夜中にふと目が覚め、待てよ、こんなところで一生を終えていいのかと考え直し逃げ出したのだとか。なーんだ、そんなロマンス(?)を懐かしむためにつまんない彫り物を並べたの? ま、おじさんならクチ八丁だからアイヌの土産物屋でも上手くいったと思うよ。若いからいろいろ野心があったんだろうけど……。

このところ寒くてギャラリー回りも一苦労。先日訪れたギャラリーで作家の上梓した写真集の腰巻きに誤植を見つけた。その文章は何人かの有名作家が寄せたものの1つだが、ご本人には恐れ多くて言い出せない。展示中の作家にそれとなく言っておく。何でもない言葉なので編集者も見逃したのだろうか。仕事では見逃しが多くて無能とも言われた私だが、こういう場面では誤植がよく目に留まる。職業にならない方が結果はいいようだ。日曜日の夜は平井「一平」で『置文21』の忘年会。戦前からの構造改革派で新左翼運動の牽引者でもあった中村丈夫の衣鉢を継ぐグループだ。今度、181本の論稿(本文874ページ)をUSBメモリーに収録した『中村丈夫遺稿集』を刊行した。こういうところが彼らの優れた点で、我々には『全集』の話が出ても、残念ながら旧態依然とした紙の発想しかない。