夢十夜6 

神保町
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曇り空に騙され、なぜこんなに早く目が覚めたのかと思ったら9時じゃないの。
夢を見ていた。以前よく仕事で行ったパレスサイドビルみたいなところ。喫茶店のようにイスが並んだ窮屈な場所に入る。前の男はわざわざこちら向きに腰掛けてスマホをいじっている。顔は見えないがうざったい奴だ。周りには女性が何人かいる気配。知り合いはいないし手持ちぶさたなので立ち上がり、カードの紐を首に掛けて外へ出ようとする。席を取られないように何かを置いていく。それもまた大事な物だったような気がする。人がゴチャゴチャした階段を下りロビーを抜けていくとき、いい加減にやった仕事のことが急に気になってくる。カタカナ語の並んだゲラが頭に浮かび、もっとちゃんと読めばよかったと後悔する。ベテランの○○さんならこんなことはしないだろうと思う。どこへ行こうとしているのか自分でも分からないが、廊下を歩きながらコーヒーを買おうかと考える。なぜか京セラのフィルムカメラが故障していたことを思い出す。段カムによるメーター押さえ込み式のAE機構が働かないことが分かっている(事実はAFロックが効かないだけ)。頭の中にその構造がはっきり見える。直してもらえるのだろうか……。
目が覚めた後、夢の延長のように、なぜか昔大学で専門科目の試験に1字も書けず零点を取ったことを思い出した。先生もホントに人が悪い。

猫の日の日曜日、武蔵小杉で昨年末亡くなったN氏の葬儀関係者慰労会。幹事の白クマ氏他、GT氏やN氏の友人H氏など総勢8人が顔を揃える。原則会費は要らないということだったが、安くない店で4時間も飲み続けたので大幅に足(自己負担)が出てしまった。GT氏などここぞとばかり肉を頼むものだから堪ったもんじゃない。彼に遠慮、自制するという考えはないものだろうか。
私は通夜・葬儀・火葬の時の写真を50カットほどプリントして持っていった。それと、N氏の部屋から出てきたカメラのネガフィルムから焼き付けた写真もある。こちらには自宅近くで友人らしい2人の男とお互いに撮り合った、楽しそうな情景が写っていた。しかし彼らが何者かH氏も知らないという。日付は2008年で既に変退色が進んでいる。N氏自身カメラに入れっぱなしだったという事実が、何となくその後の事情を物語っているようでもある。これらの写真代はみな自腹になりそうだ。
    
土曜日が古紙回収日なのでいささか忙しい。今月はIS事件に加え安倍のきな臭い発言も多く、気が抜けない。
    

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猫の誘惑 

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日曜日。4丁目のあんずに会う。しばらく見なかったが元気そうだ。撫でてやると尻尾を上げて私に性感帯を刺激させるのには参った(と言いながら喜ぶ私)。3丁目の鯖猫は新しい彼女なのか、タヌキみたいな尻尾のチョコ色の猫と一緒だった。いずれにせよ、猫好きは猫に呼び止めてもらうのが一番嬉しい。
A医院で検査の結果を聞く。大腸がんの潜血便反応は問題なし。PSAの結果を受けて、今日は尿の出具合を調べ触診もすると言われていたのに、それらはスルー。お年寄りがパスで転んで血を流し、駆け込んできたので先生のペースが狂ったのかもしれない。ただし3か月後の5月には必ずPSA検査を受けるよう言い渡される。それまでは好きなアダルトも全面禁止だ。

見るともなしにMXテレビを観ていると、西部邁ゼミナール「レコンキスタに決起すべきとき(2)」が映る。ゲストは民族派一水会代表の木村三浩だ。レコンキスタとは失われた土地を取り戻すこと(失地回復)であり、同時に一水会の機関紙の名前でもある。結局ネットで(1)も観てしまったが、失地回復の話は北方領土や竹島など土地の問題から、憲法や自衛権に移っていく。(1)で木村はイスラム国について、歴史を無視してイスラム国を単に凶暴な悪とする風潮に疑問を呈し、興味深い説を紹介していた。それは、イスラム国のタブーがイスラエルとパレスチナであることから、彼らを動かしているのはイスラエルだという陰謀史観がささやかれているという話。いかにもありがちな説ではある。(2)では改憲の話題から西部は安倍を「エライ」とやたら持ち上げ、安倍は(政治的に)一度死んだ人間、一度死んだ人間は強いと褒めそやす。ヘンな発言は周りが悪いのだとも。何だか調子のいい話だ。そういうエライ男がなぜ衆院の代表質問で、野党党首の真摯な問い掛けにあんな上っ面な答弁しか出来ないのか不思議でならない。

17日吉日。思いがけずC子が1人でやってきた。設計書を持ってきている。だが商売の話はほとんどせず、お互い世間話だけ。ストーブでよく暖めてやる。C子が帰るとメールで新しい仕事の話が舞い込んできた。

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記録と記憶 

山谷
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神保町のギャラリー、メスタージャへ。天神篤彦の写真展「タグ」が行われている。埼玉や北海道などの地形や鉱山の廃墟などを4×5で撮ったモノクロ作品だ。20年以上前、「可能な限り客観的で忠実に、あえて素朴な態度で被写体に向き合い撮り集めた」ものだそうだが、改めて現在それに向き合うと「客観より非現実の風景に見えてくる」。均一に記録する装置である写真と、現実を取捨選択する記憶とのズレと言えるのだろうか。天神は1996年に平永町橋ギャラリーで「地相/記憶」という個展を開いており、今回が2度目となる。今はなき平永町橋ギャラリーの名前が出て、いささか驚いた。帰ってからファイルキャビネットを探したが、彼の案内ハガキはなかった。平永町橋ギャラリーは須田一成が神田のガード下につくったギャラリーで、91年から96年まで運営されていたことが確認できる。どちらかというと須田カラーの濃い作品が展示されたように記憶する。なお、平永町橋とは川の橋ではなく、山手線などが通るJRのガードの名前である。

私がお世話になっている北砂のA医院の待合室に『壽峰』という句集が置いてあった。しかも2冊。なぜ2冊も置いてあるのと受付に聞いたら、「患者さんで俳句を作っている人もいるから……」みたいなはっきりしない答えであった。再び健康診断のために行く機会があり、よく後書きを読むと意外なことが分かった。著者は北砂在住の吉田恒三、後書きを書いているのは石田修大、つまり石田波郷の長男であり、著者は波郷の妻あき子の弟で石田修大は甥ということになる。『壽峰』は句のポイントを大きくしすぎていいデザインとは言いかねるが、素朴な句が並んでいる。なにしろ、吉田恒三は商売一筋で、1976年に「花野」に入会するまでほとんど俳句と無縁の生活を送ってきた人だという。

ところで健康診断だが、中性脂肪の値がかなり高い、コレステロールが多いなどはいいとして(よくないが)、念のために毎年やっているPSAの値が上昇して、いわゆるグレーゾーンに入ってしまった。PSAは前立腺がんの指標だが、他の前立腺の病気でも高くなる。すぐがんとは言えないにしても検査が必要だ。来週にも大腸がんの結果を聞くのと併せて前立腺の触診を行い、また3か月後くらいにPSAの再検査をすべしとのことであった。年甲斐もなくアダルトサイトを観すぎた罰があたったか。鳴海氏の言う八方塞がりの始まりかもしれない。