ノーリスクハイリターン 

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やっと確定申告が終ったと書こうとしたのだが、そんな瑣末事は消し飛んでしまう事態が出来した。父の死後、近くの泌尿器科で毎年PSA(前立腺腫瘍マーカー)を調べてもらっていたのだが、昨年が2.8と正常値だったのに今年の2月には4.17とかなり高い値が出、3か月後の5月に再検査した。その結果が帰省の直前に分かり、4.89と更に高い値となった。私の年代の許容値は4だから、先生も心配してすぐMRI検査を予約してくれた。15日に日本橋のクリニックでMRIをとったのだが、その時、途中で造影剤を入れられたのが気になった。何かあるだろうとは思ったが、1週間後に示された結果はやはり黒であった。「右葉辺縁帯に前立腺癌の存在を否定できません」という他に解釈の余地のない断定で、画像では素人目にもはっきりした左との差違が見てとれる。ずっと診てもらっている先生も「意外だったね」と驚いていた。心理的なダメージは大きいが、この期に及んでジタバタしても始まらない。早期に分かったのは不幸中の幸いと言えるかもしれない。言われる通り、がん研有明病院に生検の予約を入れた。29日に初診だから、来月早々にも前立腺に針を刺し、がんであるかどうかと進行の度合いや範囲などを調べるのだと思う。知人の体験では入院を要するようだ。鳴海さんの言う八方塞がりの序幕であろうか。なお、がん研有明病院は同じ区なのに我が家からだとすこぶる遠い。

昨日から肩がいつになく強ばり痛てくどうしようもない。目の疲れもひどく、パソコンのモニターを見ているのがきつい。昨日、電車で3、40分新聞を読んだのがこたえたのかと思う。仕事のメルマガに体裁の乱れたのが入ってきて、それを直すためずっと見続けたのもよくなかったようだ。ブログの更新もやっとだ。ノーリスクハイリターンを謳う戦争法案にも触れたかったが、今回はこれで勘弁してもらいたい。
   

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故郷に猫を探す(後篇) 

3日目は前回確認できなかった祠を探しに行く。場所は野辺地ではなく東北町大撫沢になるが、前に何度も行っていたのに、新しい道路が出来たこともあり分かりにくくなった。天保年間の石仏が2体、その左右に馬頭観音と稲荷神社が建っていたと記憶する。行ってみると簡単に分かった。しかし直接の道はなく、そう高くはないが崖に薮が生い茂って近づくのも一苦労だ。やっと上りきると、林の中、石仏は無事だが2つの祠は相当に傷んで完全な廃屋になっている。以前読み取れた馬頭観音という文字も朽ちてしまった。ここは豪商・野村治三郎が造った大平牧場、私設野辺地競馬場へ行く道のそばだし、いずれにせよ野村家の土地だったわけで、石仏には明らかに野村治三郎の銘がある。

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ブラブラと歩いて野辺地川から下町、たつみ小路、大平などを通って鳴子坂まで足を延ばした。ここからは野辺地の町が一望できるはずだが、樹が生い茂って見通しが悪くなっている。営林署の跡地やその周辺を歩き撮る。天気はいいがあいかわらず風が強い。野辺地特有の断雲が日を遮るので、再び日が差すまでしばし待たされることもある。野辺地川を下り途中の与田川を上ると代掻きが終って水を張った田んぼが3、4枚あった。田植えは今月半ばだという。野辺地は宅地化が進んでこういう風景はめっきり減ってしまった。米を作っても金にならないのだとか。小川の岸にツツジなどの花が咲き乱れている。

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通りに出て駅の方へ歩きながら小路に入ると、またしても猫が下駄箱の上から外を見ている。表札に目をやると、T・M……何と小学校の同級生の家であった。声を掛けるとまあまあ上がれということで、ビールなど飲むはめになった。猫は1歳位の茶縞のオスで名前はライトだという。好奇心旺盛で動きが活発だ。ジャンパーの後ろにじゃれついてくるくせに触らせてくれない。しかし、部屋が暗いので猫の写真はほとんどが失敗だった。四方山話をしていると列車の時間が迫ってきた。息子さんが車で送ってくれるというので甘えることにする。玄関に夫婦揃ったところでカメラを向けると、「ひーーっ!」奇声を上げて奥さんが逃げた。

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故郷に猫を探す(前篇) 

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野辺地から帰ったらなんだかぐったりし風邪気味で外出する気にもならず、耳鼻科とコンビニには行ったが、あとはリハビリに専念する風になった。布団が違い食事が違い、気象も違えばこれはしょうがない。それにいつも野辺地では飲まないお酒も飲んだ。何より、薮をかき分け野を駆けるようなことは野辺地でしかやらない。

さて、実は出掛ける寸前に弟に、セーターは要るか、パジャマは厚いものが必要かと聞いたら、ベストでいいし夏物パジャマでいいとの返事だったが、それが1つの誤算で、2日目は風が吹いて結構寒くなってしまった。1日目、金曜日だから快速しもきたの座席は空いている。4時野辺地着。駅前ロータリーの工事は終っていた。すぐ弟とお墓へ車で行き花を供える。野辺地はどこもツツジが盛りである。弟に伐られた庭のヤマザクラも寂しげな花を咲かせている。天気がいいので帰りは歩いて写真を撮りながら……。夜中に雨が降り出した。

次の日は明け方、下の部屋で弟がタバコを吹かすので煙たくて目が覚めてしまう。そこで外に出てパジャマで日の出前の近所の風景を撮り歩く。しかし太陽はなかなかすぐには昇らないものだ。弟は下の部屋の煙が上に行くわけはないと譲らない。二度寝してまた町の写真を撮りにいく。高校や種畜場にも足を延ばす。天気はいいが風が吹き出して肌寒い。午後、お墓へ行くと、風のせいか昨日の花がしおれ気味だ。浜のグラウンドでは少年野球の練習が終ったところで、監督が子供たちに偉そうなことを話している。お母さん達も来ている。線路の反対側の中学校は建て替えられて新しくなっている。弘大分校時代の体育館も新しくなって、昔を偲ぶよすがは皆なくなってしまった。
歩いていると二階の美容室の窓に目が行った。今日は休みだ。猫がこちらを見ている。置物のようだ。しばらくすると耳がピクリと動いた。

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去年会った白竜という白猫に会えないかと行ってみるがいない。どの家か分からないので近所で車を洗っている若者に聞くが「さあ……」と無愛想。踏切そばの黄色いペンキが印象的だった氷屋を訪ねる。今は青いペンキを妙な具合に上から塗りたくっている。お爺さんは去年私と話したことなどすっかり忘れ、耳もさらに遠くなって要領を得ない。写真を撮らせてもらい、住所氏名を書いてもらったのはいいが、後で追いかけてきて、何と勘違いしたのか「写真は送らなくていい。お金がないので」とジェスチャーするので、メモ用紙を破って返す。写真を撮って送りつけお金を請求する……商売になりそうだ。

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夜は写真を飾っている不動産屋の社長と、その友人の獣医S氏と飲み。野辺地で酒を飲むのは珍しい。話が弾み3時間以上楽しんだ。S氏も猫を飼っており奥さんが大の猫好きだというので、私のブログに招待しておく。