半覚醒の日々 

渋谷
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毎日寒い。しかし日脚の延びには明らかに春遠からぬものを感じる。天地の歩みにはいささかの揺るぎもない。焦ったり怠けたりしているのは人間の方だ。昨年来の逆流性食道炎は服薬ですっかりよくなった。先生と相談した結果、しばらく薬を止めて様子を見ることにした。暴飲暴食は厳禁である。

だいぶ前のこと、水戸のY君が何のつもりか図書館から放出された本を何冊か送ってくれた。読む気もなく積み上げておいたのだが、その一冊を手にとってビックリした。北の街社の『はんかくせぇ 続 津軽うわさ話』とあるその著者が駒田忠であった。巻末の略歴を読んで記憶が一気に半世紀前の北の町へ飛んだ。念のために書くと駒田がその町にいたわけではないし、会ったこともない。駒田が属していたA銀行の労組が分裂(よくある経営側の切り崩し)し、当事者の彼はその過程を描く小説『分裂地帯』を出版していた。三戸の知り合いの何人かも仮名で登場していて、就職したての私は興味深く読んだ。しかし『分裂地帯』は上巻・中巻は出たが、下巻はとうとう日の目を見なかったようだ。二度目の本で「挫折」したと後書きに書いてあるのはそのことだろう。
「はんかくさい」(はんかくせぇ)とは南部でも津軽でも「まぬけ」「お馬鹿」を表す便利な言葉(名詞・形容詞)である。駒田の『はんかくせぇ』は昭和60年に上梓され彼の4番目の本となっているが、津軽の小都市を舞台にしたオムニバス形式の作品群はいかにも軽く、真面目に読む気がしない。ネットで調べると駒田はいろいろな文学賞を受賞し、その後、本も何冊か出しているようであった。昭和12年生まれだから、もうすぐ80歳に手が届こうとする男の人生は、彼の書くつまらない小説を遙かに凌駕してリアルだ。

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正月早々起きたスキーバス転覆事故。亡くなった大学生たちの美談ばかり報じられて鼻白んでいる中、東京新聞「本音のコラム」に宮子あずさ氏の「運転手の死」が掲載された。看護師の宮子氏はほとんど報じられていない2人の乗員について、未来ある若者と先のない中高年の扱いに「さまざまな格差が見え隠れする」と書く。運転していた某氏の方は、遺体の引き取り手さえ決まっていないという。見通しのいい高速バスの運転席の危険性は以前から指摘されていたが、何の対策もなされない。観光立国などと煽り続ける政治の中身を埋めているのは、このようなブラック企業と非正規労働のガラス細工である。

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夢十夜11 

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こんな夢を見た。(テレビで?)犬が主人の行き先が分かるとか言うので観ていると、軒先に岩波の『図書』が積まれている。どんな主人だ?……知人のF氏がつくったという映画を観る。見なれない顔がある中に剣豪のA氏が映っていた。トラックの運転席にいるが横顔は緊張しているようだ。……林の中を通るとき黒いオランウータンが群れをなしており不気味だ。A氏の仕事を手伝っている。10ぐらいある電気ケーブルの繋ぎ方を調べろというのだが、似たような色もありどこに繋がっているのかよく分からない。彼には分かっているのだろうか? いきなり知らない二人組の男がトラックに乗り込んできてA氏はいなくなり、二人組がトラックを走らせる。ものすごいスピード。反動で空高く飛び上がり、家並みを越えて飛行機みたいに飛んでいく。下に家の屋根が小さく見える。どうするつもりだ。止めてくれ、危なーーい!(夢判断によると見知らぬ他者は自分だという)

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さて、世界は動き出したのか。となりの女性が昨年末で転居していった。腰を悪くして自由が利かず、兄さんのところに行っていると話していたが……。昨年の夏頃、外で出合っておしゃべりしたら年金で暮らしているというのでびっくりした。思わず「そんな歳なの?」と言うと「すみません」と謝っていた。入居したときには四十代半はのおねーちゃんだと思ったが、月日の経つのは早い。知り合いが越していくのは寂しいものだ。このフロア18世帯の内、私の前からいる人はもう皆無である。右隣の人もおばさんだが、出合っても挨拶してくれないのでそれ以上のことは分からない。人が引っ越していくと団地の業者が入り、朝からものすごい音を立ててリフォームするのが鬱陶しい。

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団地の冬は結露との闘いである。ここ10年ほど結露取りワイパーでやってきたが、窓用フィルムに貼りやすいものができたので今年は一部これを貼り付けてみた。マドピタシートというもので90×180で1,000円ちょっと、厚さは4ミリで粘着式になっている。プチプチを体裁よくしたような構造だ。
居間のガラス戸の下とキッチンの窓、それから玄関ドアの郵便受けとその下の部分に貼った。半透明なのでキッチンは少し暗くなり、照明を点ける場面が多くなった。キッチンの窓は金網入りで直接貼れず(割れる恐れがある)、アルミの窓枠に止めておく。かなりの効き目だが、結露の多い日は居間などフィルムの上から結露した水が流れ落ちていくのに驚いた。玄関ドアは鉄だから今まで結露は拭き取るだけだったが、拭ききれず共用廊下に流れ出すときまりが悪い。なぜかこうなっているのは私のところだけなのだ。ドアの郵便受けは外気が入ってくるので結露しやすい、アルミのサッシやピラーにも余ったフィルムを貼っておく。
我が棟では正月早々両隣含めた大がかりな外壁修繕塗装工事が始まった。足場を組んでシートをたらすので夏場に入るとかなり暑苦しいと思う。
        
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逆流性食道炎の楽しみ方 

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72歳になったが、やっぱり何かと書きにくい年の始まりである。
それはそれとして、幾つかプレッシャーが緩んだ要素もないわけではない。まず、年末に懸案のPSAを測ったところ3.57に低下して安全圏に戻った。がん研有明病院で生検前に測ったときは6を超えていたことを思えば、嬉しい数値だ。もう一つ、団地のクリニックへ胸焼けの症状で年末に受けた胃の内視鏡検査の結果を聞きに行った。1か所に糜爛があり生検は陰性だが、逆流性食道炎の症状が見られるという。ネキシウムを服用し様子を見ることにした。ピロリ菌はいなかった。逆流性食道炎は老化現象の一つでもあるし、飲酒・喫煙、揚げ物など脂っこいもの、タンパク質、ケーキやアイスなどの甘味、柑橘類、コーヒー、香辛料を避けるのはもちろん、うつむき姿勢や腹部を締め付ける衣服はよくないのだとか。寝るときに右向きで寝るのも悪いという。私は寝るときいつも右向きだった。
さて生活の改善となればまず飲酒だが、たまに友人と飲む時には量を抑える。外出の時に買っていたアイスや昼ご飯のフライ物は程々に。朝食のドレッシングは酢と香辛料が多かったのでレシピを替えた。問題はコーヒーだが、こればっかりは止められない。しかし1杯の量を3分の2にし、空きっ腹では飲まないことだろう。また、コーヒーを飲んだ後には必ずチェイサーを摂るようにしたい。あとは心的ストレスをどうするかだが……。

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年末から入っていたメルマガの仕事を、やっと全部UPできてほっとした。年末に入る数本は与党の税制改正大綱の発表に合わせるのでやむを得ないが、いちいち大綱と記述を付き合わせるのが大変だ。こうやってみると、Acrobat Readerというのは検索がものすごくやりにくい(大綱はPDFで配布される)。検索語を拾ってくれるのではなく、横に動いて無関係の単語をなぞっていく。これでは検索にならない。前からこんなお馬鹿だったっけ? そこで途中からフリーソフトのSumatra PDFというのに替えたら検索がぐんと楽になった。それより、大した量ではないのだからWordファイルにでも変換すればよかったのだ。
年が明けたら今度は、さらに面倒な表組の多い原稿がやはり数本入ってきた。この先生(筆者)の原稿は図表が多いだけでも大変なのに、時々イレギュラーな手を使ってページに収めようとなさる。校正より体裁の始末に手が掛かる。年明け早々何度も先方の担当者に問い合わせ、ようやく格好をつけることができた。
仕事といえば、先月、某老舗詩歌雑誌の仕事はできないかと打診があった。年末に出す年鑑がらみで校正者が足りなくなったというのだが、やると答えた後で心配になった。心の中の躊躇を見透かされたか、結局電話はなかった。

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年明けからの通常国会を見ると、安倍晋の答弁は昨年に輪を掛けておかしくなっているようだ。本質をはぐらかした子供の口喧嘩レベルの答弁が延々と続く。それをはやし立てる与党議員は恥ずかしくないものか。年金喪失、ブラック企業問題でもその場しのぎの答えばかり。消費税制では光熱水のライフラインが通常税率で新聞が軽減され、水道水が通常税率でミネラルウォーターが軽減とは話にならない。高額所得者に1銭も渡らない給付金の方がはるかにスッキリしている。