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 2017-03- 

ワルプルギスの夜 

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1日は内視鏡検査。一枚掛け毛布を剥いで寝たので、早朝寒くて目が覚め体調は悪化モード。それが後でじわじわ効いてくる。予定通り徒歩で病院へ行き、8時過ぎに受付する。3階へ移り2リットルの下剤を飲み始める。車いすに乗ったおじいさんがナースと話している。「息子が来ないな?」「何言ってるんですか、息子さん毎日来てるでしょ。妹さんも来てますよ」「そうかあ?」。3人組のおばあさんが隣のソファに座って話す。「出来合いの物をチンして食べるのがいちばんよ。鍋いっぱいにつくって腐らしてもね」。小さい鍋でつくればいいんだよ。10:45やっと便がきれいになる。予定表通りだ。着替えて待っていると12時近くなってやっとお呼びがかかり、2階の内視鏡室へ。検査はなかなか慎重に進むが、怖いのでモニター画面は見ないようにしてるから、どうなっているのかさっぱり分からない。S状結腸に5ミリのポリープが1個あるので取るとの声。やっとOKが出たのは20分くらい過ぎてからだろうか。あとでマスクを取った先生の顔を見たら齋藤孝先生みたいなさわやか人だった。そこから車いすに乗せられ5階の病室へ移る。6人部屋に5人が入っている。2人は骨折、1人は老人で肝臓がどうのと言われ、もう1人は2回ばかり医師や看護師が慌ただしく対処していたが、どんな病気なんだろう。

以下6カットは病棟の窓より
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担当看護師が点滴を付けに来たので、名前を聞いたらTさんだという。そんな駅があったはず。「岩手かどっか?」「青森です」。ほほーと思ったがそこからの話が全然通じない。親が青森で本人は東京生まれだとか。五戸と八戸の区別もつかないようだ。当然野辺地などは知らない。点滴チューブの接続をミスって血を迸らせていた。こらーっ!
点滴は付いたがまだ2時前。食事はできないしやることがない。とりあえずスポーツドリンクを飲み、窓から見える風景を写真に撮って歩く。春の日が何となく暮れると皆さんには夕食が出るが私のはなし。自販機のPETボトル飲料を飲むしかない。家の本棚から持ってきたE・H・カーの『ロシア革命』を読み始める。今まで読んだことのないものだ。21:00夜勤のナースが血圧を測りに来る。上が145。フロア消灯。手元照明は12時頃までいいと言われていたが、誰も点けていないので私も消す。

                             
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消灯前からだったと思うが、遠くの病室でおばあさんが大声でわめいていた。
「きよこぉ~きよこぉ~、ああああ~誰か来て~、痛いよ、きよこ、あああ~痛いよ、ああああ~!」「えっ……えっ……ぐええーーーっ!」。なだめる看護師の声「○○さん、他の人が困ってるから静かにしてください。お願いします」
その声も途絶えて、外は雨が降り出していたが、私は全然眠れない。漬け物石のような家の夜具と違い、掛け布団が薄く気分的に寒くてかなわない。しょっちゅう暖かい飲み物を買いに行くのでトイレも小が近くなる。ひとつだけ助かったと思ったのは、家から持ってきたローソンの黒糖のど飴。厳密に言えばこれも禁止だろうが、密かに舐める。朝は暗い内に目が覚めた。5:00フロア点灯。6:40血圧125。7時半頃、院長先生の回診。8時、やっとお粥が出る。精算が終わって病院を出たのは9時半過ぎではなかったか。1週間お酒は禁止、ジョギングのような激しい運動も禁止だそうだ。病理検査の結果が出るまでは安心できない。帰りはバスを使った。
                            
E・H・カーを読む
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朝食はたいらげた
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