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如月より

芯なくば立たず。

夏の初めは“STAY HOME”

凡人が怠けないようにメルマガ仕事がドサッと入ったのはいいが、一部は不備があったとかで回収され、何本かは手直ししてUPしたら、勘違いで別のファイルをUPするというミステーク。明け方また新たな原稿が入ってきた。一字一句の手直しで悩むこともあるが、ほとんどは体裁の如何で四苦八苦するタイプ。Wordの使い方もだいぶ使い込み慣れたと思っているのに、まだまだ挙動不審の動作に惑わされる。

                   
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この時期、新宿・四谷地域で1つだけ開いているギャラリーを見つけた。新宿御苑駅近くの蒼穹舎である。5月3日まで DJ Hiro写真展「逢魔時の散歩」(こちら)が掛っている。その後4~6日は休みで、7日から17日まで大塚浩二写真展「Rokaway Days」が開催される。会期中の休みはない。こちらは4月6日から開かれたものだが、緊急事態宣言が出て中断した。充実した内容なので多くの人に観てもらいたいという。私も観ていない展示だ。
さてDJ Hiroだが、どういう人かよく分からない。似た名前の人がサイトやTwitterで発信しているが、どうも別人らしい。作品はスマホでひたすら夕暮れ時の光景を撮っている。ぶっきらぼうな素人臭さが迫力を生む感じ。こんなふうに逢魔が時の誘惑に身を任せるのも悪くない。

5月7日からの大塚浩二展
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とうとうアベノマスクが届いた。これがウワサのブツか。シロヤギ氏のように突き返すのも1つの選択肢だが、路上生活者を支援する松戸市のNPOが「使わないマスクがあれば、ホームレスの人々に渡したい」と寄付を受け付けている(デジタル毎日)。 マスクを寄付する場合は、開封せずに切手を貼り、〒270―2265 松戸市常盤平陣屋前7・8・305「ディープデモクラシー・センター」に送る。重さは34グラムだった。
今回の緊急事態宣言が、路上生活者やネットカフェ生活者にどれだけのダメージとなるか計り知れない。マスクが入手できないだけではなく、支援の炊き出しが中止、飲食店が休業となれば食糧を得ることも大変だろう。ネットカフェからあぶり出された人々はどこへ行ったのか。一部は自治体の宿泊施設で吸収するとも聞いたが、十分とは言えまい。10万円が届いたら一部をこういう人たちへのカンパに充てることも考えたい。

                    
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新型コロナ特効薬とされ魔法の薬扱いのアビガン。政府も増産を後押しするが日刊ゲンダイは疑問を投げかけている。既存のインフルに有効性が認められたわけではなく、胎児に対する「催奇形性」という重大な副作用があり、成人男性の精液中への移行も確認されたともいう。「タミフル」などと違い、全世界へ野放図に流通させていいような薬ではないらしい。あくまで万策尽きたときの最後の手段と考えたい。本家の富士フイルムは株価続伸が続き笑いが止まらないようだが、古森会長は安倍トモの一人ともいわれているし、きなくさい臭いを嗅ぎ取るのはうちの猫だけか……。


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恋ランドリー

自粛で暗くなった街の小径に、向かい合った2つのコインランドリーが明々と照明を灯している。私が一度も入ったことのない施設だ。蛇崩にいたときも銭湯に併設されていたが使えなかった。しぼりの不十分な洗濯物をアパートの窓にぶら下げていたので、脇を通る大家さんはイヤだったのではないだろうか。コインランドリーだってお金は掛るが、意外と便利だったかもしれない。使い方を居合わせた女性にでも聞けば、手を取って教えてくれ、恋が生まれることもあったかと反省している。

      
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この土曜日4月18日はドゥーリトル少佐率いるB-25が日本本土を空襲した日である。1942年、私が生まれる前の年であった。真珠湾の雪辱を期す米軍が考え出したのは、航空母艦から陸軍の双発爆撃機を発進させ日本本土を襲うという、まさに奇策である。対する日本側が油断していたのは事実だが、それでも、本土東方700海里に漁船を徴用して見張りとするピケットラインを張って警戒はしていた。彼等に発見されたドゥーリトル隊は予定より7時間も早く攻撃隊を発艦させ、夜間爆撃のつもりが白昼の奇襲になってしまった。ホーネットを主とする米艦隊とぶつかった日本の漁船は、ほぼ機銃のみで果敢に立ち向かい多数の犠牲者を出している(何人かは捕虜になった)。
この悲劇は吉村昭が確か『背中の勲章』という小説で描いているということだが、全集には見当たらなかった。ご存じの方は教えていただきたい。

と、ここまで書いて午前3時。まとまりそうにないので寝てしまったが、朝9時前に携帯が鳴ってたたき起こされた。東京新聞読者の某君からで、今日の東京歌壇に君の歌が載っているぞ、と言うのだ。小名木川の情景を詠んだ歌が3首目に載っている。その後しばらく話して聞いたところでは、リハビリで貯水池の周りを毎日散策しており、また本を出そうとしてパソコンに打ち込み、知人の印刷屋に託したがコロナの影響で止まってしまった。昨年だったか仲間と中国へ旅行したので、中国の歴史や小説の本を買って読みまくっているとのこと。彼は以前、病気になったとき描いた絵をまとめて小冊子を出している。だが、今絵を描くとウソになってしまうという。そんなものか。ともあれ、元気なのは何よりだ。

                
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コロナ禍を巡る日本政府の迷走は留まるところを知らない。今日の「日曜討論」は稲田朋美が例の現実感のない口調で嘘八百を述べていたが、給付や補償は「福祉政策じゃない」と野党に反駁された。なぜ日本でドライブスルー検査ができなかったのか。日刊ゲンダイによると、韓国政府にノウハウを問い合わせたが、対策に手一杯として断られ面子丸つぶれとなったという。ホワイト国外しなどで虐めてきて、助けてくれというのは虫がよすぎる。シカゴ大学の中村佑輔氏は、日本について「真実を知る努力が足りず、科学的な視点の対策が遅すぎる」(東京)と話していた。あくまでポエムなのだ。

訂正:ドゥーリトル空襲の段で『遠い波濤』と書きましたが、『背中の勲章』の間違いでした。訂正しました。
            
                

「笛吹き男」居座る

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大変な事態になったものだ。幸い夜の街に飲みに行く習慣はなかったが、私が日頃巡回していたギャラリーはすべて閉鎖になった。時間短縮してやっているのは目黒に新築移転したふげん社(水越 武展『日本アルプスのライチョウ』4月26日まで)くらいのものだ。しかしふげん社へ行くには目黒からバスに乗らなければならず、目黒駅の人混みは勘弁ならない。どうしたものか思案中だ。我が家から近い深川江戸資料館で18日から予定されていた大西みつぐ展『まちのひかり 深川1980/2020』も楽しみにしていたが中止だそうだ。一方、その近くのTAPギャラリーは今月5日でクローズした。予定通りの終了で新型コロナと関係はないが、うまくタイミングを合わせたものだ。
さて、ギャラリーがクローズするとサイトも削除され、蓄積されていた過去の展示記録が辿れなくなってしまう。最近は個人でポストカードを保存せず、もっぱらギャラリーのアーカイブに頼っているので、こういうときは大弱りである。


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先週の「ひるおび!」は6日間、田崎史郎が真ん中にべたっと座り続けで解説。見る気もしないが、官邸の代弁者がしゃべり続ける番組は民放と言えるのだろうか。田崎史郎は今や官邸と結託し、解説と称して世論を誘導する邪悪なハーメルンの笛吹き男である。
今朝のNHK日曜討論は「緊急事態宣言 必要な対策を問う」と題し、西村康稔経済再生担当大臣があの軽さで調子のいいことを言いまくっていた。新型コロナ対策を彼が仕切ること自体、災難である。官房副長官時代には総裁選で石破支持者を恫喝して反発を招き、最近も営業自粛2週間延期を画策したが、こちらは東京都など自治体が自粛方針に動き出したのでうやむやになったようだ。何を考えていたのだろうか? 
「日曜討論」も「討論」と銘打ちながら、各界代表者がそれぞれの意見を順番に述べるだけの茶番である。この場で論争になることは想定されていない。こんなアナクロはNHKだから許されているようなものだ。司会者を代え実質的な討論番組に変えるよう望みたいがムリだろう。


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安倍政権の新型コロナ対策が国民に素直に浸透せず不協和音を生んでしまうのは、今回の事態は一過性の障害であり、早くやり過ごしてその先のV字回復に繋げたいという考えだからであろう。GDPや株価を元の軌道に復帰させ、来年の五輪を成功させ「力強い日本経済」というフレーズを高らかに叫びたいのだ。もちろん、経済の回復は誰もが望んでいる。しかし一回性の生活は損傷を受ければ二度と回復しない。生命もしかりだ。安全地帯にいて犬と戯れ、個別補償はしないと冷酷に言い放つ安倍にはそこが分からない。在庫一掃のアベノマスクがその証拠だ。消費税が保証する社会とて、国民の永続的で安泰な明日が見えてこそである。

ヰゲタヤも閉店だ
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●北砂に住んで40年の大納言が、街歩き・川歩きから映像、文学、科学、占星術、故郷のことまで、虚実とりまぜて書き綴ります(各画像はクリックすると大きくなります)●コメント欄にも重要な補足情報や反論が書き込まれます。ぜひお読み下さい ●当ブログの文章と画像の無断転載はご遠慮下さい ●大納言への個人的な連絡は、下のメール又は非公開コメントを使って下さい。

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