高石再訪 

駅裏の川 坂道 地蔵2
15日の日曜日、弟の住んでいた川崎市麻生区を訪ねた。実質的な命日である13日が仕事でつぶれたため、この日になったのだ。麻生区は川崎市の西端に当たり、起伏に富んだ地形が首都圏のベッドタウンでありながら里山のような景観を見せてくれる。現在も農地や山林が区面積の4分の1を占める準農林地帯である。麻生という地名は8世紀頃から朝廷に献上する麻布の原料、麻を多く産したことに由来する。江戸期以降は柿や木炭が生産され、養蚕も盛んだったという。

香林寺 香林寺 学校
高石
今年は天気がよくなく、去年行った高石神社はパスし香林寺の五重塔などを見物したが、既に桜は散って季節は早くも次の花に移っている。香林寺の隣に細山郷土資料館があるが、改装中で入れない。驚いたのは弟のアパートの北側にあった果樹園が宅地に変わり、道路まで作られていたことだ。いつかはこうなるだろうと思っていたが、見慣れた風景ががらりと変わることには寂しさを禁じ得ない。周りの家々もなんだかよそよそしく感じられる。このあたりはみな坂道でしかも曲がりくねっているので、未だにどこがどうつながっているのかのみ込めない。弟のアパートは高石だが、会社は金程、友人のアパートが千代が丘、コンビニや交番があるのは細山と、町名も細々変わる。細山には五反田川を堰き止める細山遊水池が造られており、黄昏の光の中に葉桜がぼうっと見える。

遊水池 
読売ランド前駅のホームで電車を待っていると、弟が亡くなった後、何日か部屋の整理に通いホームで走り去る特急電車を見送った漆黒の夜が昨日のことのように思い出される。あのとき本を売った古本屋も店をたたみ、向かいのアダルト店は焼き肉屋に変わっていた。 
              

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