厄日は引きこもりで 

北砂3丁目
北砂3

今日は3日の日曜日。山羊座の厄日なので外出は控える。昼頃、山羊座のW君から電話があり、写団かげろうの講師だったY先生が亡くなったという。5月初め頃のことではないかというのだが、旧かげろうのメンバーはほとんど知らなかったようだ。Y先生は長年糖尿病を患っていた。先生もまた山羊座であった。心からご冥福をお祈りしたい。

ところで以前書いた同窓会のおばさんのことだが、会報に載せた相馬大作についての原稿が間違いだらけだったので書き直したものをつくり、総会で会報にはさんで配るというので、その制作を引き受けさせられたのだ。しかし、文系のくせに文章がやっつけで字も読みづらく、リライトが大変だった。大作のことを多少は知らなければならないので、改めて手元の長谷川伸『相馬大作と津軽頼母』や森川哲朗『江戸暗殺史』などに目を通した。司馬遼太郎も『街道をゆく』の「陸奥のみち」で南部の気質に触れ、大作の津軽公暗殺未遂事件や支藩の八戸藩との間で繰り広げられた骨肉の争いを、「中世的な伝奇性に満ちた事件」と表現している。
相馬大作(下斗米秀之進)が事を起こそうとした背景にあるのは南部・津軽の積年の確執だが、直接の動機は津軽が南部を追い越して従四位下の侍従に昇進したことだ。石高も津軽が南部を上回った。大作は参勤交代で帰郷する津軽越中守の行列を途中の岩抜山付近で襲い、辞職勧告して従わなければ射殺するという計画を立てた。だが計画は大作の側にいた刀鍛冶・大吉から津軽藩に密告され失敗。江戸に逃れた大作は津軽の陰謀にかかり斬首獄門に処せられる。長谷川伸の(ノンフィクションに近い)小説は、大吉の弟子の嘉七が馬門の藩境を越えて津軽の番所に駆け込む緊迫した場面から始まっている。長谷川伸はこの小説を大吉の弟子徳兵衛の子孫に裏切り者の汚名を雪いでくれといわれて書いたという。そのせいかどうか、大作は英雄ではなく、冷たく多分にケチな男として描かれているのが面白い。
密告に絡んだ3人は津軽藩で武士に取り立てられるが、明治元年の野辺地戦争では攻め込んだ津軽藩が大きな被害を出し撤退する。このとき戦死した鉄砲隊の隊長・小島左近は嘉七の養子であった。
    

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コメント:

相馬くん!

わりと英雄扱いされている書物などは知っているが南部藩の恨みを晴らすためなら良いのではないか!それにしても密告した奴は許せないね。津軽藩って戊辰戦争のときの奥羽越列藩同盟を裏切って官軍にすりよったんじゃなかったのでは?
現代でも南部と津軽は仲が悪いと聞いているけどね。(^0_0^)

Re: 相馬くん!

相馬くんは津軽公を暗殺しようとしたから偉いのじゃありません。北方警備の必要性を説き、自力で人材育成に当たったことです。それはもともと師・平山行蔵の思想でもありましたが……。

下斗米・上斗米
南部・津軽の確執はかくも伝奇的なところまで行っていたのですか。ただ、今回の興味は相馬大作の姓。大学時代の運動仲間に下斗米という男がいて、ずいぶん珍しい姓だと思っていたのだが東北では珍しくもないのかな。奴がその親戚筋である可能性もあるか。上斗米という学生もいたから案外ありがちな姓か。それにしても学生の中に士族っぽい姓が多かった印象だ。エリート再生産機関としての大学の実態は当時からあったのだろうか。織田信長の子孫だという人もいた。信長本人は非業の死でも子作りは十分やっていたし、その子孫は結構生き延びたから結構繁殖したのかもしれない。スケート選手にもいるくらいだ。

Re:下斗米・上斗米

津軽南部の確執が伝奇的だというわけではないんですが……。下斗米は珍しくなく、政治学者にもいますよね。ちなみに秀之進の家の遠祖は平将門で、その流れの相馬小四郎が南部氏に仕え、下斗米で百石の禄を食んだので下斗米と名乗ったそうです。信長の子孫があちこちにいるんですか。やはり子作りが大事かな。

Re: 下斗米・上斗米

>士族っぽい姓が多かった印象

なるほど、さすがに帯刀はないでしょうけど。なんとなくまだ身を立て名を上げという「仰げば尊し」の上昇志向が窺われますかな。ところでこの歌の「いまこそ別れめ」の「め」を「目」だと思っていた人が多いかもしれませんね。自慢じゃないが私もその1人。

一番上の「下斗米・上斗米」みたいな句は本文でもいいけど、できればタイトル欄に書き込んで下さい。

やったー!

いまの瞬間、アクセス数が2222。うれしいな。

裏切り?

ちなみに、裏切ったとされる「大吉」は元々は仙台藩の刀鍛冶で、大作の父に雇われて
刀剣類を作っていた人です。でも、いつまでたっても給料が出ないので帰郷できない。
しかも、津軽藩主襲撃の片棒を無理矢理担がされるような雰囲気。

これでは、津軽藩に「ご注進」しても仕方ない状況だと思うんですけどね。

Re: 裏切り?

ご指摘ありがとうございます。大吉氏の側からすれば同志でも何でもないぞってことでしょうね。

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