中目黒へ芝居を観にいく 

吉祥寺
吉祥寺

土曜日の夜は中目黒で劇団河馬壱の公演「芋と殿様」を観る。去年このブログで手厳しい批判を加えたせいかどうか、今回はぐっと完成度が上がり見応えがあった。内容はわらしべ長者の話をミュージカルにしたようなドタバタ劇だが、心なしかゲーム機でのロールプレイングゲームのような風味も感じた。芝居を観ているちょっとの間に風雨が強くなって、いつもならぶらついて写真を撮ったりするのに、この日はそれも出来ずすぐ電車に乗った。電車の中でふと隣を見ると、右側にいる中年のとば口にさしかかったくらいの男が、文庫判の戦記らしきものを読んでいる。左ページに航路図が描いてあったのでピンときたのだ。文庫は本文の紙の色が赤っぽく、私が読んでいる光人社NF文庫や中公文庫とは違う感じだ。「……レバー……二〇ミリ……」という言葉が読み取れた。ついで「天一号作戦が発動された」とある。天号作戦は戦争末期に陸海軍が企図した特攻作戦で、天一号は海軍が中心になって行った沖縄の戦いである。それだけでは船のことか飛行機のことかもわからず、フラストレーションが溜まった。

木・金・土は麻布十番で久々の仕事だったが、雰囲気が微妙に変わって精神的プレッシャーが強く、最終日には担当者に無用な不安を与えるようなことを口走ってしまった。もう仕事は来ないかもしれない。
              

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コメント:

ちょうど、宮部みゆきの「R.P.G.」という作品を読み終わったところでロール・プレイング・ゲームという言葉に引かれました。どんなゲームかは知らないのですが。
天号作戦で思い出すのは岡本喜八監督の映画「肉弾」。大納言殿が目通しかどうかわかりませんが、恐らく小生の大学前だから44、45年前。人間魚雷を扱った作品で、若き日の寺田農主演、ヒロイン大谷直子はデビュー作ではないか。二人ともこの頃はテレビの2時間ミステリーぐらいでしか見かけないが、当時新鮮・鮮烈な演技で佳品であったろう。それにしても戦争末期の軍の上層部の考えることはこうした類型ばかり、宗教性に支えられた現在の自爆テロよりもずっと悲しい。島尾敏雄の南島待機もこの類だったのか。それをあたかも美しいと思い込む・思い込ませるポピュリズム的国民性(宮台君的に言えば土人性)にはよくよく注意しなければなりませんな。

Re:ロールプレイング

ロールプレイングゲーム。私もよく知りません。ゲーム雑誌の仕事をしていたのに面目ない。ないながら適当に使った次第。『肉弾』は観てませんが、いわゆる戦争物ではなさそうですね。「土人性」という言葉は初めて知りました。
コメントの際には適宜タイトルを入れて下さい。

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