大先輩の旅立ち 

河骨川跡
河骨川

火曜日は厄日なので家にいるつもりでいたら、菱刈俊作 HAUS展が最終日なのに気づき、急遽渋谷まで出掛けた。雨にもかかわらず、渋谷駅付近は大混雑で歩きにくい。あまり行きたくない場所だ。井の頭通りをずっと上りNHKの前、ブティックの地下にある聞き慣れないギャラリー。コラージュと立体作品が展示されている。ギャラリーの調度品も作品かと思うような風格があった。菱刈さんから写真家の深瀬昌久が亡くなったことを聞かされる。井の頭通りと隣り合わせの細道が昔の河骨川の跡だ。河骨川は一説に「春の小川」のモデルといわれている。帰路、乗り換えついでに新宿三丁目のサードディストリクトギャラリーに立ち寄り、那須悠介写真展「躑躅」を観る。作者によると躑躅はつつじだが、「てきちょく」とも読む。てきちょくには「行っては止まる」「躊躇」という意味があるとか。写真は躊躇の方を指しているのだろうか。行き止まりだが先にまだ何かありそうなモノクローム風景23点。

帰ると社長から電話あり。また訃報だ。仕事仲間の内でも大先輩といえるIさんが亡くなったという。70代の半ばくらいだったのか。入浴中に亡くなり、3日ほど経って弟さんに発見された。Iさんには川歩きに2回来ていただいたが、休憩が少ないので膝に支障が出たと言っていた。Iさんの長電話は有名で、知っていることを全部言わないと終わらず1時間は覚悟しないとならない。2か月ほど前に電話があり1時間前後話したが、それが最後の電話になるとは思わなかった。ご冥福をお祈りします。
     

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コメント:

軍国唱歌を言免れる

「春の小川」のモデルは渋谷川
だとばかり思い込んでいたのですが、異説がありましたか。原宿の会社に勤めていたころ通勤路の同潤会アパートあたりにそのような説明文があった記憶だが、何しろ30年以上前の話。先日所用で通ったがそこは表参道ヒルズになっていてごく一部を除いて面影もなく、記憶の確かめようもない。ちなみにこの表参道ヒルズは安藤忠雄の失敗作との評価が会社の仲間うちでは定着している。確かに周囲に対して「際立つ」面がない。住んでみて使ってみてにじみ出る設計の良さ、というのはもちろんあり、だろうが「建築の自己主張」としての「際立ち」はかなりの必須要素だろう。もっと地味な場所ならOKだったのかもしれないが、「際立ち」を競う商業ビルだらけの表参道ではいささか迫力不足の感を否めない。
それはそれとして今回の話は唱歌。「春の小川」の作者-高野辰之・岡野貞一のコンビの別作「ふるさと」「おぼろ月夜」という傑作は軍国唱歌の軛を免れているため戦後の歌詞の改変・省略を受けていない。「戦前制作の唱歌などほとんど軍国唱歌ではないか」と別の場所で書いたが、その風を免れているのは本当にまれなのである。日本人の原風景たる里山への叙景と愛惜を徹底したことによって可能であった細い道筋であったのか。郷土・原風景への讃歌-パトリオティズムと愛国・軍国の心情とは紙一重だという吉本の言はあるにしても、危うくてもこだわりたい心性だ。
それでは。
ブログのペースが上がっていますね。コメントが追い付くのも大変だ。
それにしてもこんなに長いコメントでいいのでしょうか。

Re: 軍国唱歌を言免れる

都市のビルは自己主張のないのが一番では……。表参道ヒルズは確かに渋谷川(キャットストリート)のそばに建ってますが、河骨川は西武A館とB館の間を通り渋谷川と合流するんです。「春の小川」のモデルになったのはその河骨川の上流、小田急の線路に沿った辺りで、そこに石碑が立っています。これには異論もあるそうで、詳しくはWikiで「春の小川」を検索。
ところで、コメントはなるべく簡潔にね!

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