命がけの花火大会 

月島川
月島

あちこちで花火大会が行われる季節となった。花火大会といえば思い出す忘れられない出来事がある。
小学校の低学年の頃だったろうか。浅虫での花火大会を観に漁船で行こうという話になったらしい。なぜか私と祖母がそれに仲間入りした。野辺地から夏泊半島の先端を回って西側の浅虫まで行くというのだ。焼き玉エンジンの音も頼もしく船は野辺地を出発したが、天気がよくないのが気になった。案の定、半島の先端にかかるあたりで猛烈なシケになった。船は木の葉のように波に翻弄される。大人たちは平然としているが、臆病な私は生きた心地がしない。そのうち船は行き足が止った。スクリューのネジがはずれたとか、そんな怖い話が聞えてきた。しかし結局は何とか浅虫に着いたらしい。この辺の記憶は途切れている。浅虫の海は鏡のように凪ぎていた。荒波に翻弄された私は、ここで初めて吐いた。その後、行われたはずの花火大会のことは全然覚えていない。定員オーバーの乗船、救命胴衣の不備……遭難でもしたら厳しく指弾されただろう。帰りは汽車を使ったことはいうまでもない。
    

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コメント:

想像できかねますが…

子ども時代の大納言様にとっては、まさに“板子一枚~”の経験だったのでしょうね。
写真の屋形船の長閑さとは、ずいぶんと対照的なような(苦笑)。

焼玉エンジン

なつかしいね。別名「ポンポン蒸気船」といって「ポン、ポン、ポン!」とリズミカルな音をだして、とろとろ走っていたのを覚えている。この時代この程度では冒険ににもならず、当たり前だった。だから遭難しても激しく指弾されなかったよ!((^0_0^))。

Re: 想像できかねますが…

おっしゃる通りです。海は油断できません。湾内とはいえ何が起きるやら……。

Re: 焼玉エンジン

焼玉エンジンとポンポン蒸気が同じものかどうか断定しかねますが、早朝、浜では一斉に焼玉を熱するバーナーの音が谺してそれなりの風情があったものです。今も使われてるんでしょうか。

船からの花火も一興ですが、

お祖母様は船からの花火、期待したのかもしれませんね。私は3回ほど横浜で経験しましたが、停泊していると湾内でも不規則な揺れで酔います。川ならまだしも海では「おつなもの」というのはなかなか難しいのではないでしょうか。私の教訓は「花火は岡にかぎる」です。人にもまれるのも一興です。

  • [2012/08/03 15:26]
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ポンポン船

追伸
ネットに詳しく載っているよ「焼玉エンジン=ポンポン船」のこと。

Re: 船からの花火も一興ですが、

>人にもまれるのも一興です。

隅田川花火大会では、昔々ひどい目に遭ったのでね。でもそのことはまたの機会に……。

Re: ポンポン船

> ネットに詳しく載っているよ「焼玉エンジン=ポンポン船」のこと。

そうですか。しかし野辺地浜ではあれをポンポン蒸気と呼ぶ人はいなかったような。だいたいポンポンという軽快な音の(低排気量の)船は使われてませんでしたね。

焼玉エンジンはストーブ用のマキを切るのにも使われました。秋も深まるとあちこちでドドドという音が1日中響いてたことを思い出します。エンジンの冷却はウォータージャケットに直に水を入れる原始的な方法でしたね。

花火のあと

花火と言えば山下清。あの絵は隅田川の花火だったのだろうか。ところで浅虫の花火は夏休みの前後半、どのへんだったか覚えていますか。私の知る限り花火大会と言うのは夏休みの前半で行われていたようだ。
これには恐らく理由がある。花火は夜空を焦がすその派手さの分だけ終わった後の帰り道の寂しさはまた格別。「宴のあと」の寂しさなのだろう。そんな気分が夏休みの終わり近くにあってダブルになってはたまらない。こんな心情は案外広く共通するもので大会主催者の時期選定にも影響を与えるのだろう。
学生のころよりずっと短い夏休み近し。密度濃く遊んで「宴のあと」感を払拭せねばなるまい。

Re: 花火のあと

> 学生のころよりずっと短い夏休み近し。密度濃く遊んで「宴のあと」感を払拭せねばなるまい。

当方、毎日が夏休み。毎日宴の後の寂寥感を苦くかみしめております。しかしそんな学生さんの心情を慮って花火大会の日時を決めたりするものでしょうか?

8月末日まで

ネットで「花火大会 カレンダー」で検索したら8月の末日まで花火大会の予定がぎっしり、いや11月に入っても予定されているようです。
本日は立秋ですが、立秋になったら夏の風物詩としての花火は終わり、という情緒はなくなったようですよ。

  • [2012/08/07 18:29]
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Re: 8月末日まで

11月までねえ。しかし我が家からはディズニーランドの花火が年中見えます。この話もいずれ書こうと思っていましたが、この花火が私が自治会を追われる号砲になろうとは……。

花火満杯

思えば我々が子供のころに比べて花火大会の数が極端に増えた。これだけ増えて、なるべく他と重ならないように、となれば夏休みなどすぐに埋まってしまうということか。花火大会の盛り上がりのためには、夏前半のあの勢いこそ必要だと今も思っているのですが。
「冬の花火」などその有り得なさゆえに作品足りえているだろうに、11月ともなるとほとんど冬の花火だ。そう言えばスキー場の花火などと言うのもあったか。
こうした情緒を欠いた花火の大安売りの元凶は東京ディズニーランドの定例花火だろう。

Re: 花火満杯

……。

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