ルーツ 

小名木川
小名木川

昨日は国際反戦デーという人もいるだろうが、昭和18年の10月21日は全国で学徒出陣の壮行会が行われた日である。秋雨の神宮外苑で答辞を読んだのは東京帝大の江橋慎四郎。裏返り気味の絶叫に危うさが見える。米国では開戦と同時に総動員態勢に入っている。2年も経って悲愴な覚悟で学徒を動員していく日本のなんとめでたいことよ。

さて、巷ではH氏のルーツ探しが物議を醸したようだ。これに関し東京新聞のコラムや記事を読んだが、『創』編集長・篠田博之の「何回分かの展開を見極めてから判断してもよかったのでは」との意見が一番まともだった。それに、政治家が自分に不本意な記事を書かれたからと取材拒否する事態になったら、報道(の自由)は成り立たない。今回、マスコミ各社が同業他社への兵糧攻めに掩護もせず傍観を決め込んだことが気になる。
先日、俳優・谷原章介のルーツを辿るNHKの「ファミリーヒストリー」を興味深く観た。彼の父方の祖父・谷原準造は軍人だったという以外、昔のことを章介も両親も知らなかった。準造は広島県三原で神童といわれるほどの秀才だったが家に進学する余裕はない。そこで準造は学費を免除される東京高等商船学校に進み、卒業して大連汽船に入社。やがて海軍に召集され、特設砲艦北京丸の艦長として船団の護衛に当たる。昭和19年、北京丸はルソン島西岸で座礁。身動きとれないところに米潜水艦の魚雷を受けて大破・炎上し、部下10人を失ってしまう。そのことに責任を感じた準造は、家族にも戦争体験を語らぬまま70歳で没する。甘い顔の役者に意外なルーツがあった。

注)特設砲艦とは商船を徴用して大砲を乗せた俄造りの艦で防御力・攻撃力ともに弱い。
     
    

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コメント:

H氏の記事

すぐ連載中止と聞いて、ずいぶんいい加減な記事だったんだ、それを認めたんだと理解しました。余計にH氏がつけあがることに手を貸してしまったようですね。
読んではいませんが‥。マスコミの記事の質と方向が、「報道の自由」の名に甘えて堕落していると思います。「報道の自由」を、「特権」と「自分だけが正義」というふうにはき違えている記者が多いですね。この堕落を切開しない限り、助け舟は無いと思います。

  • [2012/10/22 23:43]
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Re: H氏の記事

堕落、特権……そういう傾向があるとして、それがこの件にも適用できるのか、きちんと分けてかからなければならないと思います。ですから、何回分か読んでみてという篠田氏の言葉が生きるのです。
しかし、ファミリーのことに触れられたH氏の激高は、いかにもファミリーをキーワードにする蟹座らしいと思いましたね。

先週…

記事を書店で立読みした限りでは、タイトルは扇情的で品がないものの、本文は目新しい情報もなく騒ぎ立てるほどではないと感じました。
不遜な言い方になりますが、この人は自身のルーツを直視することなく(或いは直視できないままに)ここまできてしまった、政治家としては珍しいタイプなのかもしれませんね。
ただ、結果として下降気味だった人気へ燃料投下する形になった週刊朝日の罪は重いですし、一方で何の自覚もないままに従来通り彼の暴言に手を貸すマスコミもこれまた同罪と言えましょう。
H氏と比べてはあまりにも申し訳ありませんが、野中広務はその点では大人だったと改めて思ったりしています。

追記

記事を書いたライターについて、「抹殺しに行かないといけない」と宣う政治家はとんでもないと思いますし、この発言を批判できないマスコミは今更ですが終わっていますね。

Re: 先週…

自分のルーツを直視できないというか、タブーなき政治屋のタブーはファミリー(ルーツ)だということをさらけ出してしまいましたね。これをなお公人の立場で行うのかという……。結局、カミつくネタを見つけて大喜びし、小人ぶりを見せつけました。人気挽回につながるとは思えませんね。

「ファミリーヒストリー」でH氏の家系を取り上げてもらいましょうよ。
    

冷静に判断できる人は…

大納言が仰有るように反応するでしょうね。
ただ、逆に同情票が集まりかねないのが厄介なところ。
あの手の話題が絡んだ時の関西人のメンタリティは、東夷には予測不可能です。

Re: 冷静に判断できる人は…

どうでしょうねぇ。

盛り上がってますね

以下怒らないで読んでください。

私は大納言様の思いも理解はできるとも思います。
しかし37年間マスコミ特にA紙、Y紙の思い上がりの激しい記者、取材とはいえ正反対のことを平気でかきたて、反論の機会も「報道の自由」の名の下に拒否する上から目線の正義に振り回された私は手を差し伸べたくはありません。
敵の敵は味方ではありません。敵同士で闘わせれば良いのではないでしょうか。H氏はA紙の「非常識な謝罪・対応」を過剰に言い立て、過剰に演出して攻撃しています。A紙への肩入れと受け取られかねないことはH氏への追い風になりかねません。かなりの人がマスコミの胡散臭さを毛嫌いしています。H氏とA紙の共倒れを私は待ちたい。
「抹殺」発言に絞っていろいろな場面で「テロリスト政治家」糾弾の声をあげるのがいいと思います。「報道の自由」を絡めない方が広がりを期待できるような気がします。あの記事を擁護もしないし、A紙の手前味噌の「報道の自由」も擁護出来ないし、当然H氏も、H氏にすり寄る勢力も許せません。

こんなことを書いても自信は無いのですが・・。
私の思い込みの方がまずいのかな?
先輩の大納言様の感覚を否定は出来ませんし、結論めいたことは今すぐ出ないとも思います。

  • [2012/10/23 22:45]
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戦時と今のマスコミの姿

日本のマスコミは、もう一度戦争の時と同じことをするだろう。大衆の流れ・勢いに迎合し、さらにそれを煽るという体質が全く変わっていない。軍の言論統制のため致し方なく、などと言うのは真っ赤な嘘で軍隊よりももっと過激に戦争を煽ったのがマスコミだろう。小泉郵政選挙や今回の橋下人気への便乗、それを批判する者への敵意、絶対言い返さないお詫び会見の時だけ威丈高になって吊るし上げのようなインタビューをやる姿は、もう一度と言う必要もなく、戦時マスコミの姿そのものであろう。
こんな体質の連中に賞揚されて、戦地へ送られて死んだ学徒兵は全く浮かばれない。

Re: 盛り上がってますね

A紙の「言論の自由」を擁護するわけではありません。危惧するのは言論の自由そのものの圧殺です。そこにつながりかねない展開だということです。マスコミは信じられんといっても、人々は90パーセント以上の情報をマスコミから得ています。部分的な不信や軽蔑はあっても、まだマスコミの全面否定には至りません。
「茶色の朝」という話があります。暴力団への弾圧か、オレには関係ないや、何とか党の非合法化か、オレには関係ないや……そういっているうちにファシズムが全世界を覆っていたというあれです。A紙は散々ひどいことをやってきたから自由が圧迫されてもしょうがない、弁護の余地はない、だいたいオレはA紙を取ってないしね。その結末が報道の自由の圧殺につながることはないでしょうか。

Re: 戦時と今のマスコミの姿

河本母の生活保護の問題などではネットで火が付いて大マスコミが便乗し、生保費の抑制議論にまで突き進んだのが怖かったですね。Y紙のように改憲を主導しようとする新聞もあれば、東京新聞など権力に批判的な新聞、日刊ゲンダイのようなアンチH紙もあります。戦時マスコミの過去をどう学んだかでしょうね。

H氏が「鬼畜」と批判した問題で朝日に謝罪し、なんだか微妙に風向きが変わりそうです。
ところで、今週の飲みは延期して下さい。

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