岬巡り 

大島
夏泊1

ちょっと前のことになるが、東大和にいるH君からの残暑見舞いに、妹さんの一周忌で青森へ行くと書いてあるのを読み思い出した。20年位前だったか、青森に嫁いだ妹さんと夏泊半島を回ったと言っていたことを。その妹さんが去年亡くなったという。私も数年前に父と夏泊半島を回っている。帰省したとき偶然来合わせた母の従弟Tさんに、父が車で行ってみないかと提案したのだ。父は元気だったころ釣りが趣味で、ときどきTさんの車に便乗して夏泊半島まで足を延ばしていたようだ。岬巡りは、2年後に亡くなる父の、思い出の地をもう一度回ってみたいという願いだったのだろう。

夏泊2 Image105bg.jpg

陸奥湾に突き出た夏泊半島は、山地が海に迫る独特の海岸線を造っており観光名所も多い。東側の付け根に白鳥渡来地・朝所海岸があり、菅江真澄の歌碑が建っている。西側を下ると浅虫温泉や浅虫水族館(いずれも青森市)があり、花火大会が行われたのはここの海岸だが、この日はそこまで足を延ばしていない。先端は夏泊崎で大島が突き出している。近くにツバキの自生北限地として国の天然記念物に指定された椿山がある。初夏の肌寒い日で家ではストーブを点けていた記憶がある。半島は人影がまばら。干物などを売る土産物屋も閑散としていた。子供時代、船で花火見物に行こうとして波に翻弄されたのは、この岬の沖合だったのだろうか。

夏泊3
    

関連記事
スポンサーサイト

コメント:

夏泊半島

とてもいい響きで私の好きな地名です。
昔浅虫温泉に行ったとき一周したかったのですが、時間がなくて断念しました。
菅江真澄の歌碑のことも知りませんでした。
いつか行きたいですね。
あわせて恐山の寺域内の温泉にも再度浸かりたいです。

  • [2012/11/05 00:44]
  • URL |
  • メタボの白クマ
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

Re: 夏泊半島

北の伊豆みたいなところといえるかな。ただ、いま地図を見ても菅江真澄の歌碑が朝所のどこにあったか、わかりません。恐山・夏泊半島一周旅行、ぜひ実現させて下さい。

東北に歴史あり

椿山とは、義経伝説に絡む椿山心中の椿山なのでしょうか。
義経伝説とは、源義経実は衣川では死なず、逃れて北海道でアイヌの棟梁となって力を蓄え、さらに韃靼海峡を越えて大陸に渡り成吉思汗になったというアレで、椿山心中は、高木彬光の「成吉思汗の秘密」の中では愛新覚羅慧生(溥儀の姪だったか)と青森出身の青年の天城山心中の輪廻転生-前段事件として重要な役どころ。さびしい港町としか形容されなかった陸奥湾付近にも見逃せない歴史・伝説はあるものだ。
それにしても義経伝説。もし衣川で死んでいなかったら「兵どもが夢のあと」と感慨した芭蕉の名句もいい面の皮だ。

Re: 東北に歴史あり

何ら関係のない椿山伝説と義経、愛新覚羅慧生を結びつけたのは高木彬光のフィクションでしょう。私は読んでませんが……。

椿山伝説とは、昔この地に玉という娘がおり、毎年ここへ来て宮木を積んでいく越前の商人嘉平と恋仲になった。玉は都の女が髪に付ける椿油を付けてみたいと言い、嘉平は来年は椿の実を土産にするといって帰ったものの、翌年も翌々年も姿を見せず、玉は嘆きのあまり崖から身を投げて死んだ。3年目にやってきた嘉平は玉の死を悲しみ、彼女の墓の周りに椿の実を埋めた。それが育って今日のような椿の森ができた、というものです。
   

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://dynagom.blog.fc2.com/tb.php/169-786ee0f7