正月に憂い深し 

行きも帰りも野辺地は吹雪
駅

年末年始は野辺地に帰った。午後1時頃の新幹線で八戸へ。最近の人は新幹線で隣り合わせたりしても会釈もしないし、こっちがしても無視されるのが気味悪い。八戸で青い森鉄道に乗り換える。寒いが雪は少ない。しかし、それも乙供までで千曳を過ぎると急に白いものが舞い始め、野辺地の手前でかなりの吹雪になった。辺りは既に真っ暗である。例によって大湊線は止まっていた。母の居る野辺地病院へ向う。だだっ広いところに母が1人、弟の介助で食事を始めている。少しやせたようだが、何とか健康は維持している。母は今は全然話しをしなくなり、時々目を細めて笑うのが唯一の表情だ。弟の車で帰り、ローソンで松飾りを買おうとしたら売っていない。見知らぬ店員が「置いてません」と無愛想に言うので、気分が悪い。

窓より 藤川旅館 ダイソー

野辺地の夜は寒い。起きているときはいいが、私の寝室は屋根裏なので断熱が悪く寒さが直にくる。電気毛布で体は暖かいが手を出すと寒く本は読めない。寝ていると顔が寒くてたまらない。夜中に何度も目が覚めてしまった。外を見ると白い雪が庭を埋めている。次の日も断続的に雪が降り、外出は昼と夕方、車で母のところへ行くときだけ。夜は弟の買ってきたオードブルで酒を飲み、それからご飯を食べたので夜中に猛烈な胸焼けに襲われ、起きて胃散を飲んだがなかなか収まらない。3日目は朝から晴れて気分がいい。雪掻きし、両隣の家へ土産をもって挨拶に行く。しかし晴天も午後から曇り、夕方母のところへ行くために家を出ると、西の空が真っ黒な雲に覆われて不気味な様相だ。案の定、帰る頃には雪が降り出した。駅前で車から降ろして貰い電車に乗る。八戸で新幹線に乗り換え。乗り換え時間が短く、土産を買う暇はない。

えぼし 川向 駅前

今回は弟と決定的な争いはなかったが、細かいことでは足を引っ張るだけの弟と根本からして相容れない。今年から彼も年金が出るので楽になるかと思ったら、今まで母の貯金を食いつぶしていたらしい。それで少しの仕送りで済んでいたが、貯金が底をついたので年金額ではとても足らず、今まで通りのペースなら数万円の仕送りが必要となる。節約を知らない人間に何を言い聞かせても屁理屈が返ってくるだけだ。またしても憂いが残る正月になった。
   

関連記事
スポンサーサイト

コメント:

冒頭の写真

なかなかいい写真ですね。丸い雪に何ともいえずひきつけられます。線路とホームの収束が奥行き感を出しているのはよくある写真ですが、雪を映しこんだのが新鮮ではないでしょうか。寒さに寂しさを感じるのは作者の心象風景だからでしょうか?

  • [2013/01/04 10:57]
  • URL |
  • メタボの白クマ
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

同感です

メタボの白クマさんに写真の件で先をこされてしまいましたが、他の写真を含めて作者の心象風景そのものですね。「憂いが残る寂しい正月」がよく表れていると思います。

Re: 冒頭の写真

適当にフラッシュを焚いただけですが、上手い具合に雪が写りました。雪は決して丸くはありませんがね。

Re: 同感です

そんなに寂しいでしょうか。確かに正月ですから人は少ないけど……。スーパーの周りはどこも人が一杯でしたよ。

私も寂しさを感じました

文芸のテイストも感じましたし、現実をありのまま書いているので、深い厳しさも感じました。忍ぶ川時代の里帰りとは全然違う。新幹線の中での大納言さんの深いため息が伝わりました。それにしても藤川旅館はいいですなあ。旅情ですな。バスもいいですな。乗りたいですな。栗原市より北へは行ったことがないからなのかもしれません。

Re: 私も寂しさを感じました

もう風邪は治りましたか? 私も最近すぐ風邪気味になるのは、やはり歳のせいでしょうね。メタボの白クマさんのようにもっと身体を鍛えなくっちゃ。
藤川旅館はT字路の角にあるので、いつも向こうの信号の下辺りから藤川旅館を入れ、手前に向って道路や山を撮っています。T字路を右に行くと病院、左は橋を渡って坂を上ると役場や郵便局のある野辺地の中心部へ至ります。皆さん寂しい寂しいとおっしゃるので、日本で一番寂しい町ベストワンを目指してはどうかと……。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://dynagom.blog.fc2.com/tb.php/181-d78014ff