ちちんぷいぷい 

亀高神社


土曜日は古紙回収の日だったので、例によって延べ2週間がかりで新聞の整理とスキャンに勤しんだ。特に今月の新聞で注目記事の多かったのはTPP(環太平洋連携協定)関係である。ファイリングソフトにTPPのフォルダーを作ってしまった。新聞整理の傍らテレビで衆院集中審議の中継なども観ていたが、この協定の議論ほど日本人のメンタリティをあらわにしたものはない。相変わらずバスに乗り遅れるなの主張ばかりで、実はそのバスの行き先も料金も乗り心地も不明なのだ。ハッキリしているのはTPPが米国による市場の囲い込みであり、米国の巨大資本に都合良くやられてしまうだけということだ。その国にのこのこ出掛けていって、私はどうしたらいいんでしょうと聞いてくる首相をおめでたいと言わずして何と言おうか。
TPP交渉はWTOの混乱に懲りて徹底的な秘密主義で事を進めている。既参加国の交渉内容に徹底した守秘義務が課せられるのはもちろんだが、遅れて参加した国にはそれ以前の議論をやり直すことも禁じられている。へっぴり腰の態勢で日本が参加すれば、国民にデメリットを隠したままの密室交渉が進められるだろう。悪名高いISDS(投資家・国家紛争)条項などTPPの本性をむき出しにする最たるものだ。ISDS条項は国内法を凌駕する効力を持ち、環境保護や反原発運動が槍玉に挙げられる可能性が高い。NAFTA(北米自由貿易協定)ではメキシコの産廃処理施設反対運動がISDS条項を楯に米企業に訴えられ、施設は存続、廃止を命じたメキシコ政府は賠償金を支払ったという。日本の皆保険制度もおそらく風前の灯火である。東京新聞の政治漫画がTPPを「ちちんぷいぷい」の略としたのは絶妙だった。軽率なまじないが日本をめちゃくちゃにする。
    

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コメント:

ようやく彼岸を越えてくれたかな?

TPPについては、いまいち、不勉強のため、まともなコメントが出来ません。日本の農林、水産業の発展を願い、地方の衰退がないよう願っておりますが、時流的なこと、正直いまいちです。情けないです。

それにしましても、彼岸記事で打ち止めかと、毎夜の彼岸船の明かりばかり眺めておりましたが、ようやくの更新ですな。ますます強くなった大納言さんの、この世の様々観察を楽しみにしておりますぞ。

追加。写真を見なかった。

これが狛犬というやつなのでしょうか? 風情がありますな。縁日でもあるのでしょうかな。いいアングルです。ふと歩きたい感じですな。

農家壊滅のシナリオか

かつて農家の皆さんに育てて貰った自民党はここにきて完全に農家を切り捨てようとしている。コメの減反政策、牛肉、小麦粉などの輸入で農家を潰した結果、後継者不在となり、田畑は買いたたかれてハコ物行政の餌食となってしまった。ここに至っては農民票では選挙に勝てないと経済界に泣きついて大勝したお礼がTPP参加である。3月16日付全国地方紙の社説は一斉に参加反対コールをしていた。露骨に賛成したのは「産経新聞」と「日経新聞」だけだった。

農業のグローバル化

1970年代以降これが世界経済の流れでした。いよいよこれに抗し切れなくなってきたんですね。漁業・農業・林業について宮城県の村井知事は震災復興を利用してかなり強権的に企業化によって再生しようとしています。
ヨーロッパなどは小規模農業が生き残っていますが、この経験の共有化が必要ですね。
民主党は松下政経塾グループなど、このグローバル化推進派が混在していましたが、これも混乱の大きな原因の一つでしょうね。

  • [2013/03/26 20:25]
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  • メタボの白クマ
  • [ 編集 ]
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Re: 追加。写真を見なかった。

砂銀からほど近い場所にあるこの神社。まつり奉納者御芳名とありましたが、いつのでしょうね。満開の桜の下で親子づれが遊んでいました。

おっしゃる通り彼岸を脱するのに1週間。TPPはいつかは取り上げなければと思っていたのですが、どっから突っ込んでいいのかわからず、なかなか間合いがとれませんでした。

Re: 農家壊滅のシナリオか

東京新聞も一応TPP反対らしいけど、この前の社説は微妙でしたね。毎・朝・読も当然賛成、安倍の尻叩きしかやりません。うるさい農業団体へは補助金などで丸め込むつもりだそうですが、そう上手くいくでしょうか?

Re: 農業のグローバル化

その通りです。日本はもっと小農・兼業農家を育成強化すべきですよ。条件があるところだけ大農化すればいいんです。TPPで農業人口が都市に流出したら取り返しがつかない事態になります。

マスコミの大罪

郵政民営化は、誰よりもアメリカ政府が強く求めていた。膨大な郵便貯金資金を国際投資の場に引き出したい、そして金融資本主義に熟達していない日本の投資機関をハゲタカファンドの餌食にしたいというアメリカ金融界の欲求が背後にあったろう。しかし、当時それを報道したマスコミがあったろうか。女刺客や抵抗勢力問題を面白おかしく報道することしかなかったようだ。昨年AIJの海外投資失敗の報を見たとき「来るべきものが来たか」の感は強かった。
 TPP問題でも同じ景色を見せられているような気がする。本当の問題点を意識的にか、無能なためか報道しない。経済根幹にかかわる問題点も抽出できない新聞に存在価値などないだろう。
 インターネットが代わりになるとは思っていない。個人の情報管理能力を超えた社会全体の情報過多状態こそが問題かもしれぬ。情報の取捨選択こそが重要だろうが、個人にそこまで要求されても無理がある。

Re: マスコミの大罪

中立性を装う日本のマスコミに問題ありかも。結局メリット・デメリットを併記せざるを得なくなるのでね。TPPでは東京新聞と日刊ゲンダイが健闘しているように思います。政府はEU、中韓と矢継ぎ早に貿易協定を進めていますが、どれも車など工業製品を売りたいがための亡国策です。

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