東京大空襲 

空襲

大地震の前日、3月10日は東京大空襲の日である。新宿ニコンサロンで行われている広瀬美紀さんの写真展『わたしはここにいる -requiem 東京大空襲-』が、地震に紛れて忘れていた日付を思い出させてくれた。大空襲の10万人を超える犠牲者は都内各地に仮埋葬されたが、昭和23年から逐次掘り返されて火葬され、身元不明の遺骨は東京都慰霊堂に合祀された。彼女の写真はその仮埋葬地の現在を撮影したものだ。付近住民の目撃談が付けられているが、仮埋葬地の場所は地元に配慮して表記されていない。しかしよく見れば私の住まいから近い場所がいくつかある。石田波郷ゆかりの妙久寺、江東区民センター前の羅漢寺、そしてもうひとつは上の写真である。小名木川の犠牲者を埋葬した場所だったという。確か学校の跡地だと思う。下町は空襲犠牲者の屍の上に再生した土地である。子供たちは遺体の上で飛び跳ね育ってきた。広瀬さんのモノクロ写真は余計なことは語らない。キャプションがなければどうということのない街の写真として見逃されそうだ。東京大空襲については援護法訴訟や軍事的な位置づけを含め書きたいことはまだいくつかあるのだが……。
    

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コメント:

可能なら教えてください。

私はこのことについて論評すべき知識がありません。教科書+α程度の知識と加藤周一の小説「ある晴れた日に」位です。

Re: 可能なら教えてください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E8%A5%B2を参照してみて下さい。

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