舟公宣奴嶋尓 

新宿御苑


河馬壱公演に続いて、18日は錦糸町トリフォニーホールへ現代音楽の「グループNEXT第15回作品展」を聴きに行った。事務局を担う浜田実弥子さんに券を送っていただいたのである。浜田さんはピアノ教師やフリーライターのほか、ミネア・クリスタルの名前で雑誌に星占いを連載する占い師の顔も持つ。子供用ピアノ教則本『ポケモンおんがくわーく』(ドレミ楽譜出版)などを上梓している。昨年の正月に夫君でNEXT代表だった高橋東悟氏を喪い、いろいろご苦労なさったようだ。今回も高橋氏の作品が2曲演奏された。
作品展(演奏会といった方が通りがいいか)は2台のピアノによる緊迫感溢れる演奏で幕を開け、クラリネット、ピアノ、ギターによる演目が続く。いずれもクラシック音楽にある耳慣れた旋律のアナロジーを排し、不協和音の多い“難解”な楽曲ばかりだが、終わってみると結構な大入りでビックリした。最後は法倉雅紀作曲「舟公宣奴嶋尓(柿本人麻呂の羈旅歌より)~連弾の為の」。『万葉集』巻第三・人麻呂の羈旅歌の一番目「三津の崎 波を恐こみ 隠り江の 舟公宣奴嶋尓」の末尾の6文字が訓義不明であり、曲はこの謎の6文字に着想を得ている。私の頭は音楽よりこんな部分に反応してしまう。

都議会議員選挙は低投票率の下、自民党が圧勝。国政でも時効政権が勢いづくだろう。「恋のから騒ぎ」で顔を売った女放送作家も当選。空騒ぎどころか、2党で何でも決めて暴走となったら……。
       

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コメント:

万葉集

巻3ですか。こんど久しぶりに紐解いて見ましょう。
最近はなかなか万葉集も開くことがなくなりましたので、機会があるときなるべく‥。
不協和音が続く難解な曲、はっきりいって疲れますね。最近は我慢が出来なくなってきました。心地よいもの、静かな曲を好むようになってきました。
トリフォニーホールの地下の小ホールには先日行きました。なかなかいいホールでした。

  • [2013/06/23 23:55]
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  • メタボの白クマ
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Re: 万葉集

万葉の歌はネットにもたくさん載ってます。この歌は知りませんでしたけど……。

NEXTは難解ですが緊張感を持って聴き続けることができました。でも本当は音楽に難解なものなどないはずです。「小鳥の歌を分ろうとする人はいない」のですからね。

興味深い企画ですね

現代音楽の会が継続的に行われている…主催者の努力の結果でもありましょうが、少なくない支持者・愛好家がおられる証でもありますね。
「現代音楽」と正面から言われると腰が引けてしまいますが、生で聴くと意外に…と思うことが少なくないような。


写真は、生花店の店頭ですよね(笑)。
タイトルに引っ掛かって、御苑の園内にこのような建物があったかしら、と考えてしまいました(^^;;

音楽は苦手、歴史は何とか

柿本人麻呂など研究されつくして、訓義不明の歌など残っていないと思っていましたが、まだあるのですか。梅原猛先生ならば「流罪・水刑にされた人麻呂の怨念を表す」とでも言いそうな字面ですが、いくつかの訓義の類推・説はあるのでしょうね。
妹が現代音楽のピアノ演奏者という友人がいて何回か聞きに行きましたが、滑らかな旋律になることを必死に拒否しているような曲調。苦手と言うしかない。
それにしても、現代音楽と柿本人麻呂とはすごい取り合わせ。しかし最近では古事記に材を得たミュージカルなどもあって驚くにはあたらないか。奇をてらうわけでない斬新な試みとして認めるべきなのだろう。梅原猛もヤマトタケルを主人公にしたスーパー歌舞伎などというのをやっていた。
ついでに関係ないことを一つ。ヤマトタケルを主神とする谷川の隣の武尊山はなかなかいい山です。

Re: 興味深い企画ですね

現代絵画が浸透しているわりに、現代音楽はアレルギーが強いようです。疲れた心を癒やす効果はないでしょうね。

写真は駅をタイトルにする場合が多いもので。この花屋でたまに見かけるネコは結構シャイです。

Re: 音楽は苦手、歴史は何とか

東京新聞に週1の連載を持つ梅原先生には、何度もスーパー歌舞伎の自慢話を読まされ食傷気味です。

作曲家が透視しようとするのは古代史スペクタクルとはだいぶ次元が違いそうですが……。ともあれ芸術家たるものあらゆるところにアンテナを張り巡らせていなければなりません。人間を動かすものは常に「謎」の一語に尽きますからね。

ううむ、ようやくコメントが増えてきた

何か、書いてやりたい…失礼! と、思いつつ、演劇も、現代音楽も、ほぼ関わらぬまま、今になっております。わからないから書きようがない。滑らかになるのをあえて避けて、とありますが、やはりそう思えてしまう。ううむ、クラシックさえわからないのに、枝わかれしていて、さらにわからない。
 とにかく管理人さんの健康を祈りたい。写真の個展開催を楽しみにしておりますぞ。ネコの集大成も頼みますぞ。

Re: ううむ、ようやくコメントが増えてきた

お元気でしたか? 先日は「酔ってますね」などと失礼なことを……。

演劇とか現代音楽とか、そこらばかりを注目されると書く方として悩みます。現象としてシニカルな見方もできるでしょうし、いろんな切り口があると思ったんですがねぇ。そのために様々なアイテムを埋め込んであるんですよ、じつわ。写真展、進んでません。

ネコいたの?!

演劇だの現代音楽だの全く理解できない。クラシック音楽も苦手だ。「ア」も「ン」も出ないよ。ところで新宿御苑の写真で「この花屋でたまに見かけるネコは結構シャイです」とありますがネコが映っているんですか?改めて探したけど全く分かりません!!

Re: ネコいたの?!(いません)

たまに店番しているねこで、この日はいませんでした。カメラを向けると顔を背けてしまいます。

ブログはテーマらしきものを立て、こけおどしのタイトルも付けてはいますが、そうしないとブログにならないのでやってるだけです。そこで身構えず突っ込みどころを見つけてくれればというのが秘めたる願いです。テーマにかかわらず、後ろから光を当てれば私の日常が見えてくるはずです。

アイテム

た、たしかに、思いがけない角度から、大納言氏に挑戦したいが、なかなか難しい。今はこの世にあふれる文化の数が、江戸時代の人間たちの数千倍だろう。物理的に関われないのだ。時間的にも。私は大納言氏の選ぶ文化や、趣味よりも、大納言氏の生き方、考え方そのものに、面白みがある。今のところはだが(失礼)。
 
 現代音楽家のレベルは高いだろう。それは感ずる。しかし聴く人々に心地よい思いをさせず家に帰らすのは、いかなる音楽ジャンルに属しているにせよ、あまり好ましくはないと思う。ロックギタリストの魔術師のような指の運びが好きなファンはたくさんいるが、私はそれを受け入れられる時もあったが、今は受け入れる容量がいっそう狭い。技量があっても、それに突っ走っている人より、その気持ちを抑えきってる人の演奏が好きだ。

Re: アイテム

> 聴く人々に心地よい思いをさせず家に帰らす

現代音楽とてそんなことはありません。十分にカタルシスのあるものです。そうでなければあんなにたくさんの聴衆が集まることはないはずです。それにしても「現代音楽」というジャンルへの先入観の強さに驚きました。現代音楽という言葉だけで拒絶反応がこんなに現れるとは思いませんでした。「誰も小鳥の歌を理解しようとしない」というピカソの言葉は絵画のことだったようですが、音楽にもぴったり当てはまりそうです。

わかりました

生には、生だけでしか通じない、聴衆との掛け合いがあるはずだ。事実あるのだろう。
食わず嫌いなところがあるのは認める。
カタルシス…ですか。いいですな。
人生の大先輩の言うことだ。約束します。一度、聴いてからもの言うことを。

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