ネコが愛される理由 

野辺地


印画紙への焼き付けがこんなに大変だとは思ってもみなかった。昔は難なくやっていた作業が億劫だ。というよりトーンがなかなか出ない。勢い、印画紙の消耗が多くなる。老いるとは斯くなることか秋の風。結論としてマットは新調せず、六切に延ばしたものをスキャンして補整し、デジタルでプリントすることにした。四切はマットがあるので銀塩プリントでやるつもり。映画のデジタルリマスター版みたいなものだ。それでも細部にこだわると二度三度と焼かなければならない。経済的にもデジタルがいかに楽かということが分る。ともかく、我が宿はすっかり酢酸臭くなり、バットや印画紙やネガアルバムが散乱する、前にも増してひどい状況だ。今日は休んだが、まだまだ悪戦苦闘は続きそうだ。

海の日は六本木の富士フイルムスクエアへ「“PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展2013」を観に行った。これは、大サイズの銀写真プリントに“写真に込めた想い”を書き添えて展示する日本最大級の参加型写真展。今年で5回目だという。実はこのブログにコメントをくれる鳴海氏が出展していて、知らせてもらったのだ。全国から寄せられた3万点の写真を全部観たかどうか定かではないが、1時間近くかかってしまった。気に入った写真があればメッセージを書いて箱に入れると作者に届けてくれる仕組みだ。印象としてネコの写真がとても多かった。キーワードでくくったら一番多いのではないか。柔らかい・丸っこい・暖かい……そして働かない。そんなネコの性質が愛される時代には、曰く言い難い渇望が潜んでいるように思う。
      

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コメント:

おー、野辺地。出しましたな。

暗室でつくる写真はいずれ無くなるのでしょうかね? 部屋中が様々な材料で埋め尽くされている光景が眼に見えるようです。デジタルのありがたさも知ってしまっているし、それでも捨てがたいしで、重苦しいものが感じられます。

そうですか。猫写真か…。それほど増えている。時代なのですな。猫の微細を捉えることが出来る大納言氏、発表が待たれますな。野辺地も一緒にやってほしい。

野辺地

撮影場所は?撮影年月日は?ほとんど記憶にないアングルだが、遠方奥のビルは「本町のウロコマル」ではないかな。最近妙にモノクロ写真にひかれていて書店で写真集を立ち見しているが、この野辺地はモノクロがものすごく似合っていると思う。実に懐かしい。次回作も期待です。

Re: おー、野辺地。出しましたな。

ははは、いやなにその……。今日は久しぶりに9時まで仕事をしました。今朝は窓を開けて寝たら寒くて目が覚め、下痢もぶり返しました。仕事場ではもう夏も終りだな、なんていうジョークも。

Re: 野辺地

記録では89年9月。正面は本町方面、ちょっと先の左側に専売公社の倉庫がある辺りです。プリント作業と並行してしばらくは野辺地のモノクロ写真を続けます。

愛されるのは無理かな

「柔らかい・丸っこい・暖か い……そして働かない」、私のように「働きたくない人間」もこの中に入れてもらいたいが、興味の対象になるのかな?

  • [2013/07/17 01:32]
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  • メタボの白クマ
  • [ 編集 ]
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Re: 愛されるのは無理かな

毎日だらーんと寝そべっていないと、ね。しゃかりきはダメでしょう。

むむむ、笑ってはいけないのだが…

白クマ氏の遠慮がちのタイトルがいいですな。そっと、控えめな感じのおうかがい。いつものごとく、あっけなく否定されてしまうのですが、そこらへんがユーモラスなのですな。また、くじけず投稿してくるでありましょう。

猫派の時代

 猫派か犬派か、と問われれば犬派と答えるだろう。「ペットを持つなら」という面でも、それよりもその人格の類似性が。海派か山派かと聞かれれば山派。ついでに肉派か魚派か、なら肉派。趣味・娯楽の色分けも屋内派よりは屋外派となるだろう。
 そしてこのほとんどが時代に逆行していると言われる。間違ってはいないだろう。数十年前からずっと続く温泉ブームを考えても、ゆったり・のんびり、をこそ人々が求めている空気は否定しがたい。猫派の時代だ。もっと言ってしまえばオタクの時代。私の肌には合わないが、取り立てて文句を言う筋合いでもあるまい。生きることだけで疲れてしまう時代の過酷さの反映もあるだろう。時代は移るのだから、雪の日に炬燵に丸くなるより、庭かけ回るタイプの人間が多数派になる日もあろう。
 旅行も嫌いな大納言殿は、圧倒的な猫派とお見受けしますが、いかがでしょうか。それにしても、肉派、魚派はともかく、草食派などという新しい類型の人たちはどうとらえたらいいのでしょうか。

Re: 猫派の時代

私のアタマは丸くて暖かい。柔らかくはないが撫でると癒やされます。

私のアタマは…

猫を撫でる時は撫でる側が癒されますよね(猫も気持ち良く感じている間だけは大人しい)。
一方、人を撫でる場合は、撫でる側より撫でられる側のほうが癒されるような…笑。
頭を撫でられると、猫より犬の気分に近付くように感じるのは私だけ…?

Re: 私のアタマは…

人というよりお地蔵さんの感覚で……。

ううむ…

“かさじぞう”の真夏版ですか(笑)。

Re: ううむ…

砂町三地蔵の1つです。

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