クーデルカ展 

一ツ橋


国立近代美術館へジョセフ・クーデルカ展を観にいく。アジア初の本格的な回顧展の最終日とあって、大変な混雑。大がかりな写真展ではあるが、Fs白クマ氏のブログで読まなければ見逃すところだった。白クマ氏に感謝したい。
クーデルカはプラハの春を圧殺した軍事侵攻を撮ったことで故国チェコスロバキアを離れ、その前から取り組んでいた「ジプシーズ」や、「エグザイルズ」を外国で発表して世界に知られるようになった。緊迫した情景を捉えた「侵攻」は、点数は少ないが戦車の轟音や銃声が聞えるかのような命がけのシーンだ。「ジプシーズ」は国境の狭間で迫害されるロマ民族の生活圏に入り込み、その人々を撮影した作品群で点数も多い。絵画か舞台のような群像の捉え方、厚い信頼関係を窺わせる視線が印象的だ。彷徨う自身の心境が投影された「エグザイルズ」で描こうとするのは、一転、傷を負った現代世界である(と私は見た)。それを優れた映像感覚に巧まざる寓意を込めて荘重な叙事詩に仕上げているのは、さすがと言わざるを得ない。
「ジプシーズ」を撮る時、クーデルカの所望した35㎜レンズが手に入らず暗い25㎜ F4で撮ることを強いられた。それによって広い視野が捉えられたのは幸いであった。35㎜では別の性格の作品になっていただろう。なお、彼は頑丈なエキザクタを好んで使っていたという。日本ではクラシックの範疇にあるこのカメラ、エキサクタと呼ぶのが正しいらしいが、名前からしていかにも正確に撮れそうではないか。帰り際たまたま年譜を見て、クーデルカが私と同じ山羊座の生まれであることに驚いた。
    

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コメント:

私はかに座。ノットエクザクトである。

大納言氏はエクザクトりのようですな。そういえばうちの妻は山羊座でしたな。このあいだ還暦になりました。大納言氏、飯、クーテルカ、とまと、ノーデルカなんちって、怒られたりするとですかな。

がんばれダイナー氏。

おー、一ツ橋。いいですなあ。

二通にしてしまいすいません。このトタンの壁のラインに沿って浮き出た錆。これがいいのですな。いつもそうですが、無人の感じ。栄華の過ぎ去ったあとの感じ。これはいいですぞ。関係なさそな、若夫婦的ランナーふたり。この対照がいいのでしょうな。ところで、ここはどこですか?

Re: 私はかに座。ノットエクザクトである。

ノットエクザクトリー歓迎。これは専大前交差点から竹橋へ向う途中、三角形になった竹橋ジャンクションの真ん中へんだと思います。雉子橋の南から撮った正体不明の建物です。向こうはお堀です。

奥様の還暦をお祝い申し上げます。山羊座は今絶好調といわれますね。荒川静香も結婚するし……。

「ジョセフ・クーデルカ」展

混沌から生まれる何か。と題した竹内万里子写真評論家の記事が1月14日の岩手日報に載っていた。モノクロカット(花束を持った白い衣装の女性の写真と広い雪原に痩せた(?)黒い犬の写真)の他の作品はどんなものか分からないが、《大胆な構図や豊かなモノクロの諧調を通して、その場にうごめく見えない力のようなものが強烈に示唆されている》という評論は他の作品も同様、見応えのある展示会だった事でしょう。うらやましい限りです。

Re: 「ジョセフ・クーデルカ」展

そうですか、岩手日報にも載ってましたか。「世界を劇場のように撮る」と誰かが書いていましたが、風景に演技させられるのはクーデルカくらいでしょうね。「見えない力のようなもの」というのもそのことでしょう。図録は2200円で割安との声あり。

「鳥」のつもりが「鶏」

でも買えなかった。今度訪れる機会があれば買ってもいいかなーと考えています。
パノラマ作品はどう思いましたか?
私は奥行きが出て好きです。今度真似てみようかと思っています。

  • [2014/01/17 00:22]
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  • メタボの白クマ
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Re: 「鳥」のつもりが「鶏」

タイトルはどういう意味でしょう?

クーデルカのパノラマ作品ですが、工場跡や防波堤などはパノラマならではのショットですね。人物は写っていないしかつての鮮烈な印象は薄れたけれど、風景に演技させるような力はより寡黙になって続いているのでは。フォーマットを使うのは簡単ですが、イマジネーションを真似るのは大変です。

スマホからは‥

スマホでコメントを投稿しようとすると勝手にタイトルが入ってしまいます。それを消してタイトルを入れなおしても、投降後には復活しています。
前回もこんな症状でした。
パソコンからだけコメントを投稿しないといけないようです。

  • [2014/01/17 18:24]
  • URL |
  • メタボの白クマ
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Re: スマホからは‥

パソコン版のブログにはスマートフォンは対応していないとの声も。

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