ガラスの城 

現在、アクセスカウンターは11115を超した。ありがたい数字だが、実際このところなかなか更新できず、私自身がやきもきしていたのである。
昨日火曜日は、亀戸のくらもち珈琲でマスターの「墨東ーエントツの見える街ー」を観た。川の水利を生かして昔から「重工化学産業」(?)が発達した墨田・江東地区で、かつて建ち並んでいたもののめっきり少なくなったエントツのある風景を展示する。夕焼けをバックに煙を吐き出す雄大なコンビナートの遠望から、銭湯はもちろん家内工業を営む民家の見落としそうなエントツまで、丹念に撮り集めている。中には取り壊されたというのが惜しまれるシックな煉瓦のエントツも……。今年で15回目になるマスターの写真展だが、いつもどこかこの人らしい大雑把さが覗えるのもご愛敬か。なお私がコーヒーを飲んでいると、急に何組ものお客が入ってきて一杯になったので、何だか居心地が悪くなって早々に退散した。ひょっとして私が招き猫?

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今日はシルバーパスの更新に砂銀の先まで行ったついでに、例の路地の私設博物館へ寄ってみた。昭和テイスト溢れるアイロンやミシンの数々を見せてくれたお気に入りの場所である。今回はガラス器をメインに展示していた。今までと比べるとビジュアル的な迫力は少ないが、オヤジ館長の蘊蓄を聞いているとあっという間に時間が経ってしまう。ドイツの名器ローゼンタールは爪で弾くと金属的な音がする。ローゼンタールでも銘の入っていないものは廉価で出回っているのだとか。濃いピンク色の花器、金赤びーどろは文字通り純金を混ぜてこの色を出すという。印刷ではマゼンタ100%+イエロー100%の色を金赤(きんあか)と言うが、それはここから来ていたのか。印刷物で最も鮮やかな赤、一般に赤と呼ばれる色はこの金赤である。ただし、器の赤とは一致しない。

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その他、水出しコーヒー用のドリッパー(大きなものと簡素なものがある)は、一晩にコーヒー5、6杯しかとれないが、アクが出ないのでおいしいらしい。中がガラスの魔法瓶は、ステンレスになった今では大変珍しいそうだ。ガラスの魔法瓶は私の経験でも衝撃で簡単に割れ、壊れやすい器具の筆頭だった。横から氷を入れる日本酒クーラー(?)もある。白クマ氏など好きそうな代物だ。ガラス製ではないが、猫や犬の置物、かんな型のかき氷器、昔の電話機(完動品)もあり、こちらはイタリア製、元は革張りで彩色してあったが剥がれ、木の台座がむき出しになっている。このおじさんの倉庫にはまだまだ面白いものがいっぱいありそうだ。
そんなことを話しているうちに外が真っ暗になり、雨が降り出したのには驚いた。出かけるつもりで傘を用意していて助かった。

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コメント:

視線は…

棚の上に鎮座しておられる三毛子様に釘付け!!
次のオフは、北砂へ遠征しようかしら…笑。

Re: 視線は…

犬もあったんですが割愛しました(差別か区別か)。
なお砂銀界隈には砂町大師があり、亀屋三好堂の砂町大師という和菓子も名物だとか。砂銀でもやっぱりコンビニへ寄ってしまう私です。後は赤札堂くらいかな。

おーー亀から猫へですとな

そうですな。こういう陶器の類は白クマ氏は好きでしょうな。私はなかなかそこいらがわからないので、寂しいです。この日本酒冷やしの器はいいですな。ただ、わが肝臓は焼酎にしておけという。さびしい限りですが、50代の頃は日本酒飲めてたのですが、今は白クマ氏の方が強そう。体力、気力とも、落ちたか。ダイナー氏のほうが、元気に歩き回ってる。家にい続けるのは私のみ。

居続ける家があるならそれでいい

白クマ氏夫婦で雨中を散歩せり

山姥氏古い梅から片付ける

家から出ねばどこも通りがかれず

変なサイトが年とらす

Re: おーー亀から猫へですとな

>居続ける家があるならそれでいい

その通りですよ。私のような賃貸生活者は、いつ追い出されるか分かったもんじゃありませんからね。心ゆくまで居続けて下さい。居直って下さい。

日本酒クーラーについての会話。
私「冷蔵庫じゃダメですか?」
主「差しつ差されつでしょうね」

これを聞いて思わず(荒天になればなるほど張り切っている)白クマ夫妻を思い出したのでした。
ところで変なサイトとはどういうやつ?

ここのおやじさんは

マギー司郎似ですが東京生まれだそうです。今週はメールも来ないし手紙も来ない、メルマガ仕事も来ない、なんだか孤独です。

ガラスの恋

まだ在職中のころの話し。ようやくパソコンが職場に入って珍しかったので毎日画面を眺めていたら突然、クリスタルグラスを粉々に砕いたところに太陽がまぶしく反射して、へびがのたうち回るように目をつぶっても見え、脳の異常かこれが最後かと思った。以降最近まで時折数分間再発する。(医者もよくわからんとか)。「ガラスの恋」がそれたが若い頃は何度何度壊れたことか。某大納言氏もそんな時代があったんだろうな?たぶん。「ガラスの城」が懐かしいのもそのせいか・・・もね。

Re: ガラスの恋

要するにパソコンの見過ぎでしょうね。1時間に何分かは眼を休ませなければいけません。といいながら私もアダルトなどはずーーっと見続ける。完全な依存症です。

ガラスの恋は未だに壊れてまた生成する果てしない物語……とはいえ、このところ変化がありませんな。

割れない硝子の時代

小さい頃から、ガラスでできたものは好きでした。旅行に行くたびにきれいなガラス細工があるとよく買い求めた。ビー玉も、ゲームの面白さよりもあの鮮やかな色合いを見るのを楽しみでやっていたような気がする。誰かが沖縄土産にくれたラムネ瓶色のコップは30年以上使っている。正倉院の中にペルシャから伝わったガラス製ポットがあると聞いたのは小学生の時だったか。いつかは見たいと思いながら50年以上経ったのだろうか。何年かに一回、虫干しの展示会があったと思うが、どれくらいのサイクルでやっているのだろう。
 このガラス、一般的には評価が極めて低い。本物の宝石に対するまがい物、ニセモノという扱いがそのイメージを定着させているのだろう。

・・・赤いルビーの指輪に秘めた
あの日の夢もガラス玉
割れて砕けた東京ブルース
(西田佐知子-東京ブルース)

実際、ガラス細工はその見映えに比べると値段は驚くほど安い。最近はそうでもないか、小樽あたりは高そうだ。安物扱いされるもう一点はもろく壊れる短命性。耐熱ガラスや強化ガラスの登場した現在ではこれはあてはまらない。正倉院ポットのことを考えれば、割れない限りその劣化しない材質はむしろ高耐久性と呼ぶべきだ。
 こんなことを言うと、原発廃棄物の保管容器にいいのではないかと考える不逞な輩も出てきそうだ。「ガラスの少女」のような表現が生き残るためにも、ガラスは壊れやすいほうがいいのかも知れぬ。
 

Re: 割れない硝子の時代

マギー司郎似の館長が言うには、ガラスや陶器は100年経たないと骨董にはなれず、古道具にとどまるとか。割ってしまえば元も子もなし。名品のローゼンタールは高いそうです。3枚目の写真の左端に写っている黒い切子のグラスは、2つそろいで2万円になっていましたね。ともかく、後藤氏こそこの博物館へ行ってマギー館長と心ゆくまで語り合ったらいいかもしれません。ただし、西田佐知子を持ち出してもダメでしょうけど。

なお、マギー館長はあくまで館長で、喫茶店の経営者は別人です。

後藤氏の現れ方

後藤氏の現れ方は、もう更新されるかな、というギリギリのところでやってくるのが常である。私が更新に比較的早く反応するのとは真逆である。しかも比較的長く重厚なコメントを出す。このブログには欠かせない人である。がんばれ、後藤氏。

Re: 後藤氏の現れ方

後藤氏のコメントがあるまでは更新できません。いつも寝しなに書き込まれるので、相手していると寝不足になってしまいます。重厚と言いましょうか何と言いますか、自分勝手な理屈を長々と書き込んで満足しているのではね。ま…………ありがたいことです。

1枚目の画像が

なぜか拡大できなくなっていました。修正しました。

今日も調子が出ない……。

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