故郷に憂いあり(2) 

DSC_2507bg.jpg DSC_2491bg.jpg DSC_2514bg.jpg 

2日目の日曜日は11時から墓前での読経を頼んであった。ところが(電話の相手が奥さんで、何となく話が通じていないような気がしたのだが)、案の定、お寺では墓前ではなく本堂で行う法事だと思って準備していたという。それでもいいのだが、お布施の持ち合わせがないし、何よりお墓の敷地を問答無用で削られた拘りがあって、こちらとしては「それなら」とスンナリいかないのである。このやり取りの間も、住職に対しても、弟はひと言も口をきかない。挨拶したりお礼を言ったりするのも専ら私だけである。そのくせ、私には何かというとメチャクチャなことを言い出す。ごり押しは人一倍だし、手に負えない内弁慶、身中の虫と言える。お寺との付き合いも過剰になったり不足になったり、いつも後味の悪さがつきまとうが、生きている限り縁の切れない相手ではある。

DSC_2549bg.jpg DSC_2531bg.jpg DSC_2590bg.jpg

さて、以下は野辺地の町歩きでマイナーな地名がたくさん出てくるが、こういう場合だからご容赦いただきたい。
昼食後、しばらく駅の辺りの写真を撮ったあと、十軒町というところを探しに行く。新道の踏切を越え豊漁稲荷の上を右に入る通りを行ってみると住宅が何戸かあるが、その先が深い沢(谷間)になっており、そこを上がったところが十軒町だ。「十軒以上あるけどね」と板金やさんが言っていた。大祐堂の裏手に出るようになっている。この沢のあたりだったろうか。昔、避病院があった。伝染病用の隔離施設で我々は近づかないようにしていた。赤間稲荷を拝み海岸沿いに西に進む。お台場跡の標識を見て歩くと、そこはもう私が育った町だ。蔵町の標識がある。しかし野辺地の蔵は木造なので早くにすべて失われ、今は何も残っていない。借家だった我が家の跡には大家が新しく平屋の家を建てて住んでいる。右隣はY宅で表札は次男坊の名前になっている。長男は北洋漁で事故死したとか聞いた。そこから水神宮へ。通りはほとんどの家が建て替えられ、当然だが昔の面影はない。

DSC_2529bg.jpg DSC_2558bg.jpg DSC_2563bg.jpg DSC_2565bg.jpg 
DSC_2581bg.jpg DSC_2567bg.jpg

水神宮の手前を左に入るとそこが六軒丁だという。そんな名前は全然記憶にない。六軒丁は旧鈴久名商店の所で浜の通りに出、右へ上って行くと昔は袋小路の住宅地に出られたが、いまはその道は閉ざされている。その代り私の母校、附属中学校の跡に建てられた小工場の中庭に出てしまう。帰りに大湊線の鉄橋を列車が通るのを撮影しようとしたが、あまりにスピードが速くて挫折する。切り通しや陸橋からディーゼルカーを狙う。
夜は弟が既に酔っ払っていて、私が何か言うと「全然聞えない」と怒る。人の話を聞きたくないときの居直りだ。したがって話はしないでいると、聞きもしないことを自分でペラペラとしゃべる。弟は酒を飲むと人格が変わってしまう。しかも5時過ぎにはもう酒を飲んでいるのには呆れる。長い夜の時間を完全に無駄にしている。

DSC_2595bg.jpg DSC_2608bg.jpg DSC_2611bg.jpg
    

関連記事
スポンサーサイト

コメント:

備えあれば憂いなし

・・・という格言(?)を聞いたことはたいていの人ならあるはずだ。でも我々凡人はいつも「後悔先にたたず」の人生三昧だよね。故郷を捨ててみて初めてわかる「・・・故郷はありがたきかな」ってか。それにしても不気味なヘビ!マムシじゃないのか?気持ち悪り~~~。

憂いは深しされど写真は愁い深し

うーむ、野辺地は遠い気がしませんな。鳴海氏のおっしゃるとおり、一枚一枚に愁いがありますな。いつか憂いを忘れ、故郷撮りに集中してますな。窓ガラスにビニール張ってある家もいいですな。こんにゃろう、文句アッかぁ。鮭とば? うまそうだなあ。

鮭とばを野辺地乙女としゃぶりたい

酒と鮭とばうみどりと乙女

Re: 備えあれば憂いなし

おっしゃる通りで、故郷を捨てた数十年前の決断、若ハゲの行ったり来たり。覆水盆に返らず……後ろを振り返ってもしようがありません。前を向いて生きることに専念します。後ろから、おーい、切符が落ちましたよ、と言われたらどうするか……。

この蛇はマムシでしたか? ま、死んでしまえば怖くない。バイクに乗っているときに蛇に遭遇すると、無駄に両脚を上げて通過しましたね、むかし。

Re: 憂いは深しされど写真は愁い深し

鮭とばって言うんですか、この干物。カラスに狙われそうなつくりですな。

鮭とば

通りがかり人氏は食した事があるのかな?これは実に旨いものです。岩手県の三陸方面の名物ですが、新潟県の村上市のも有名とか。
大納言氏は全く知らなかったようですが一度味わってみたらやめられないですぞ。ただし高いのが難点でいいものは4,5本約50センチで千円を超える。安いものは硬くて脂っけがなくまずいので買うときは気をつけること。震災復興支援のためにゼヒ買ってけれ~~~。

Re: 鮭とば

鮭とばのことは知りませんでした。
三陸の名産なら八戸辺りにもありそうですね。安いのは固いんですか。あぶるといいとか。見つけたら買うことも検討しましょう。岩手銀河プラザで売ってるかな?

啄木風・・・

見おさめの
野辺地の田舎のセピア色
   (まち)
憂い残して去る父母の墓
   

Re: 啄木風・・・

冥界が賑やかとなる秋の風

見送りし後にせめての親供養

墓に差す花より寂し秋の町
     

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://dynagom.blog.fc2.com/tb.php/298-43f6ae1a