時には本の話など 

清澄白河・資料館通り


故郷の話ではなにかとご意見をいただいたが、問題があるから我がブログも賑やかになるのであって、これが何もなければそれほどの賑わいはあるまい。引きこもりの弟も賑やかし役として貢献しているのである。メタボの白クマ氏がエアトレーニングするのと同じ趣向で、メタボ体型が解消されたのではトレーニングの意味がなくなり、ブログの主要なネタが1つ減ってしまうであろう。仕事は相変わらずない。メールマガジンの仕事は先日誤植を指摘されたばかり。いま新規が5本入ってきているが、体裁に問題があり進められない。お得意先に問い合わせているが、返事は週明けになりそうだ。来週は古紙回収のためのスキャンが待っているし、かなりバタバタするのではないか。

暇に任せて安部公房と尾崎翠を読む。文庫のタイトルで言えば『R62号の発明 鉛の卵』、『水中都市 デンドロカカリヤ』と『第七官界彷徨 瑠璃玉の耳輪 他四篇』である。安部公房は『第四間氷期』も買ってあるが、これを読み出すとかなり厳しい心境に陥りそうなのでまだ手が着かない。安部公房再読熱は劇団天然ぴえろの公演がきっかけだが、ミーハーなハルキ(読む気なっしー)なんかより安部公房の方がよっぽどノーベル文学賞に近かったのではないだろうか。寓話や変身譚によって日常を異化する安部公房の作品は、思考実験と呼ぶにふさわしく、サイエンスフィクションにも一辺を接している。尾崎は気になりつつ手の出ない作家だったが、岩波文庫に入ったのをきっかけに読んでみた。一読し稲垣足穂を連想したがそれとも違うようで、2、3回読まないと本当のところは分かりそうにない。安部公房の母親が尾崎翠の友人という因縁も知った。
安部作品について私なりにひと言つけ加えるならば、「デンドロカカリヤ」はキク科ワダンノキの、「チチンデラ ヤバナ」はハンミョウの学名から来ているが、これを欧文で表記するときはイタリック体(斜体)にするか下線を入れなければならない(下線はイタリックのない英文タイプを使う場合の便法)。新潮文庫ではこれがローマン体(立体)で印刷されており違和感がある。医学部卒という理系の安部公房にしてはお粗末ではないか。目が行き届かなかったのだろうか。なお、その後ろの命名者名は立体で表す。ここにL.と略字で書けるのはリンネだけだそうだ。

猫町4丁目
DSC03684bg.jpg
       

関連記事
スポンサーサイト

コメント:

『時には本の話など』とは!!

タイトルに一瞬ドキッとしたのは、あくまでも個人的な事情によるもの(苦笑)。

実は、安部公房ではなく山口果林の告白本(暴露本!?)を区立図書館にリクエストを入れている最中(←所詮は単なるミーハーです)。


それにしても、猫町4丁目の二匹のにゃん様(きょうだいですか!?)は魅力的です。
古典的サビにゃんも良いですが、個人的には左側の白が勝っているコの尻尾をモフモフしたい(笑)!!
そう言えば、大山商店街で自転車の下にいたコたちもサビにゃんでしたね。

おー一番を奪われましたかな

なんと、午前の3時半。ううむ、文章の内容がわからないのは、安倍公房を読んでないからですかな。買ったことある気はするのだが、気のせいなのか。私はダイナー氏の寿命の長さと、元気さにこのところ興味があるが、まあ、打ち明けるタイプではなさそうだが、酒もあまり飲まず、少食で、好き嫌いがあり、消化器に無理をさせない。妻帯しない。子孫を残そうとしない。これらが最終的に仙人的に見えるのかもしれない。縁がなかったと、言いそうだが、縁から意識的に遠ざかったか…

ダイナー氏、自ら縁を遠ざけて遅延となりぬ

ダイナー氏子孫は作らずアダルト気楽極楽選択

山姥さんは子ネコ好き私は大猫好き

猫は抱いたときのずっしり感が好きですな

Re: 『時には本の話など』とは!!

ほほー、果林の告白本……怖いもの見たさで読みたい気もないではない。
繭子はひとりじゃなかったんですね。安部ちゃんは魚座だから女性に目がないタイプでしょう。

猫はヰゲタヤ金物店の家の間をイレギュラーに入っていく袋小路のアパートで、いつも子猫が群れてますね、どういうわけか……。

Re: おー一番を奪われましたかな

自ら妻帯を禁じカスミを食する準仙人です、なんちゃって。
決して自ら縁を遠ざけていたわけではないんですが、縁の方が私を遠ざけているようです。子孫はなんとか残したいと思ってます。まだまだいけるぞ。

安部公房は通りがかり人さんの趣味じゃないのかな?

野菊の墓

昔のろくでもないものを処分していて、旺文社文庫の「野菊の墓」が出てきました。幸い家族がいなかったので、読書環境良好で、一挙に読み終えました。ううむ、泣けました。涙がぼたぼたと出ました。昭和48.11.10重版とありますから、買ったのは20代か…。この頃、泣かせてもらったので、そのまま、とっておいたのか…。そうだ、ダイナー氏も何か書いていたなと検索したら、文学碑を尋ねたとあった。
 ううむ、泣けた作品はとっておいたほうがいいのでしょうな。まさに、「時には本の話など」ですな。これほど涙ふりしぼる作品はそうはないですな。(わが狭い読書量の中でですが…)疲れが出てきましたな。少し横になりますかな。公房はいずれですな。しばらくは民子ですな。砂だらけの女に興味はナッシーーーーーーーなあんちって。

Re: 野菊の墓

『野菊の墓』ですか……お涙ものはちょっと敬遠だな。
最近(といっても前世紀)の映画では井出薫が民子を演じているようです。

伊藤左千夫の墓が亀戸の普門院にあり、たまに行きます。小さいけど墓銘は迫力のある書体です。
    

ピンク映画への萌芽

別段、横綱の結びの一番を気取っているわけでもないので、たまには早目のコメントを、と意気込みましたが、それでも最後尾というところでしょうか。
安倍公房はいくつか読みましたが、こういう無国籍的小説と言うのは苦手ですね。大江健三郎にも似たような傾向はあるし、村上春樹はそれのみと言う感じ。こういう人たちのほうがノーベル賞を受けやすいということはあるのでしょう。翻訳したときに小説の完成度が落ちないということなのか。日本人的感性に訴えるタイプの小説はどうしたって不利だろう。
安倍公房と言えばやはり「砂の女」。ただし、本に非ず映画。小学生の頃だったろう、父親が通勤帰りに買ってくる東京スポーツの芸能面にタイトルとともに大きく出ていた岸田今日子の裸のスチールに衝撃を受けた記憶は今でも生々しい。女性の裸を理由に映画を見たいと思った初めだろう。その時は映画の原作が安倍公房などと知る由もないが、その後本で読んで認識したわけだ。
高校生にもかかわらず、18歳以下禁止のピンク映画を補導の恐怖におびえながら凝視した日々やにっかつロマンポルノに通った日々の端緒が「砂の女」だとすれば、やはり安倍公房は忘れがたい小説家ではある。

Re: ピンク映画への萌芽

おおっ! 岸田今日子ね、あの裸は衝撃的でしたな。
いや、私は小説も映画も観てませんがね。

無国籍小説といいますが、満州も焼け跡も安アパートも出てきます。ただしベクトルは違いますが……。思考実験的なものはどうしても無国籍にならざるを得ない部分がありますよ。しかし岸田今日子の裸からロマンポルノへ行ってしまった貴兄のベクトルはかなりねじくれてますね。

映画と言えば『他人の顔』の美術のクールさ、『燃えつきた地図』の勝新太郎のシリアスな役どころも印象的です。だれか『第四間氷期』を映画化してくれないかな。

『時には本の話しなど』

会ったことはないが「陰陽師安倍清明」の名は聞いたことがある。けど公房とか尾崎などという文士(?)は全く知らない。何かとても難しそうな諸氏の会話についていく気はないが、時代が時代なら大納言殿もその取巻き諸氏も「文化勲章」を貰ったかも。平民の僕は夏彦の辛口コラムにはまってしまい、「私の岩波物語」(山本夏彦・文春文庫、1997.5.10第1刷)を読んで感動した。〈国民をミスリードした岩波、国語のリズムの破壊者・・・〉とある。新聞も(特に朝日新聞)も学校も同罪だという。その他【現代のばか殿様「NHK」】、【公明党に気をつけよ】も今を論じているようで痛快だ!
別件だが、女性を”よいしょ”した安倍総理の真意は奈辺にあるのだろう?自分で「産めよ増やせよ」を頑張るつもりかな?少子化現象を留めるには大納言しかいないと思うが・・・。(なんちゃってネ)

与謝野鉄幹・晶子風・・・

三十路ころ四十路頃にも人妻に吸われし跡の唇のこと

人妻の熱き血潮か柔肌の褥に残る秋の夜の夢

汚れたる暖簾くぐりて酒坏の触れあう音にはやうるむ君

(おまけ「神無月 八百万の神 出雲ツアー」)

Re: 『時には本の話しなど』

ははは、岩波文庫から出なかったところが深いかな(深くないな)。
国民をミスリードは何となく分かるけど、国語のリズムの破壊者ってのは……岩波にそんな微妙な力がありましたかね。【現代のばか殿様「NHK」】、【公明党に気をつけよ】はぜひ読みたい。

安倍君は単に女性を持ち上げれば支持率が上がると思ってるんでは。おっしゃる通り、少子高齢化阻止は私の出番だと思ってるんですが、単に生殖能力だけの問題だけじゃないところが恐ろしい。子供をひとり前にするには莫大なお金が必要なんですね。少子は日本民族の衰退現象じゃないでしょうか。途上国では子供が増えすぎて困っているんですから……。昔あった養子の制度が、今は全然活用されてないのはなぜでしょう。日本は制度的にも硬直しすぎです。

Re: 与謝野鉄幹・晶子風・・・

こらこら! ここは川上ソウクンのファンクラブじゃありません。
したがって返しはなっしー。

おお、川上宗薫ですな いいですな

少子化はゴムに阻まれやってきた

ダイナー氏養子制度で子孫繁栄?

人妻や吸いつ吸われつはや潤む君

潤めや君よもと潤め一生一度の思いで潤め

よさのか鉄幹晶子風邪ひく

Re: おお、川上宗薫ですな いいですな

> よさのか鉄幹晶子風邪ひく

今週のベスト1句。
鉄幹が寒いときにむりやり晶子の着物を脱がしている図でしょうかね。
季節感あふれる佳作です。次回も頑張って下さい。

何としたこと

な、なんと仰せられますか、川上ソークンはドキュメンタリーのエロ、グロ、桃色遊戯の達人。その方の上を行く某大納言殿のお言葉とも思われませぬナ。せめて「失楽園」並みに見てチョ~ダイ!

今度のお口直しは牧水風で・・・

陸奥湾の入江の奥の常夜燈野辺地に残る古(いにいえ)の跡

野辺地駅降り立ちて見る常夜燈レプリカなれどなつかしきかな

下北の釜臥山の晴れたる日野辺地の浜に帆立採る小舟(ふね)

Re: 何としたこと

「失楽園」ですかあ……私は渡辺なんちゃらが嫌いでしてね。
牧水はよい。ボク吸いキミ吸いとなると通りがかり人さんの領分ですが……。

常夜灯点らぬ町となりにけり

秋深む野辺地いよいよ寂しき灯

これからの野辺地名産ホタテブラ

路地裏に即身成仏祀りたり
  

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://dynagom.blog.fc2.com/tb.php/300-97977f8a