『第四間氷期』 

外神田


正月休み(?)を利用して買っておいた安部公房の『第四間氷期』を読む。
「おそらく、残酷な未来、というものがあるのではない。未来は、それが未来だということで、すでに本来的に残酷なのである」と著者は「あとがき」に記しているが、この小説は未来予測の研究を主導しながら、未来を認められないがゆえに未来によって消される「私」の物語である。
異色とはいえ正統派のSFであり、『S-Fマガジン』の創刊が1959年12月だから、その1年前、星新一や小松左京が知られる前に『世界』に連載されたこの作品は、著者の驚くべき炯眼を証明している。コンピューターならぬ「電子計算機」の存在さえも一般には認知されていない時代である。ただし、今なおコンピューターが自在に思考し会話するようなインターフェイスは実用化されていない一方、陸上動物からエラを持った水棲動物を作り出す過程は、今日なら遺伝子工学で簡単にできるようにも思えるなど、時代的限界は感じるものの、それがさして気にならないのは思考実験の有無を言わさぬ構成力ゆえであろう。今年ももう少し安部公房を読んでみるつもりだ。

昨年末からのイレギュラー飲食が祟って胸焼け・胃もたれの現象が続き、どうにもならなくなった。竹之内診佐夫の『ツボ3分間療法』によれば、食後に起きる胸焼けは胃酸欠乏、空腹時に起きる胸焼けは胃酸過多によるものだそうで、押すツボが違う。私のはどちらでもなく、食後2時間前後に起き、胃がもたれて消化が進まず胃液が上がってくるようような気がする。やはりどちらのツボも目立った効果がない。そこでこんどは胃弱・食欲不振のツボ、癘兌(れいだ:両足人差し指の爪の小指側下角)を食後によく揉むとともに、中山式快癒器で背中と腰のツボを刺激してみた。同時にみぞおちのツボも押す。するとたちまち効果が出て不快感は一挙に解消した。何ということだ。
私は胃そのものは弱くない(強くもない)が、何年か置きにこういうことがある。思えばその都度同じツボ押しで解決してきたのだ。30年近く前にはもっとひどくなり、病院でX線写真を撮り薬も飲んだが根本的解決には至らなかった覚えがある。それがツボの簡単な押し揉みで治るのだから世話はない。年末にN氏宅の片付け作業で、冷蔵庫などを持ち上げて生じた腰痛も何とか治ったようだ。
  

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コメント:

庇の下の縁台に回覧板が…

置いてありました。ツボは、間違いなく決まれば、効くのですな。しかしこれも、ダイナー氏の健康体が下地にあればこそでありましょう。すでに、病かなり進行していたら、このようなツボも即効性が弱まってしまうでしょう。なんだか、買ったっきりろくに読んでないツボ本を、どれ、見てみるか。これはお金もかからず、努力次第ですな。よーし、ダイナー氏から健康の手ほどきだあ。

Re: 庇の下の縁台に回覧板が…

早速ありがとうございました。山姥さん宅の回覧板がお目に留まったようで……。
その通りでして、1年の矛盾が胃に溜まったんでしょうな。先日も大久保でピロリ菌を取ったという話が出ましたし、鳴海氏からも勧められましたが、ツボ押しで治るならそれに越したこともないかと。

文明崩壊

SF小説は子供の頃よく読んだ。今知っているのは「小松左京」位で安部公房は全く知らなかった。『第四間氷期』の概説に「現在にとって未来とは何か?文明の行きつく先にあらわれる未来は天国か地獄か?云々」は洋画・ターミネーターを思い出した。著書では「文明崩壊上・下(ジャレド・ダイアモンド、楡井浩一訳)」(SFではない)で、歴史において個別の社会で発生した勃興・隆盛・崩壊のパターンは、グローバル化した現代ではまさに全地球規模での危機へと拡大しつつある。問題解決に成功した社会と失敗した社会の相違を解析した大著だ。まさに、未来は天国か地獄か?そこが問題だ。この本も面白いよ。

Re: 文明ホーカイ

あなたが子供の頃は終戦直後でまだSFどころではなかったんじゃありませんかな。冗談はさておき、『第四間氷期』は未来を前にした現在の選択として描いているところが特徴でしょうか。『文明崩壊』のダイアモンド氏は温暖化より原発の方がましという発言が引っかかる向きもありそうです。文明崩壊でいえば、マヤだかアステカだかでは、社会の不安・混乱を押さえるために生け贄をささげたが、混乱が進むとますます多くの生け贄が必要となり、社会はますます混乱した……という、まるで今のアベノミクスみたいなことがあったようです。

死完氷期

気持ちが凍えてしまい、ちゃかしではないが、こんな心境である。他のブログを見渡すも、やはり冬の気配である。コメントする方達も盛り上がらない。ストーブ抱えて、じっとしているしかない。暖をとれないと完氷してしまう。死間近氷期とも、とれる。

死、間近にして氷期なおひかえし

弛緩をくり返せぬほどの完氷期なり

恋も人妻も氷りつく完氷期

Re: 死完氷期

人よりはストーブを恋ふ完氷期

抱きつけば唇焼ける完氷期

北風や若き血潮も凍えたり

高齢者凍る血潮もなかりけり

寒い中お立ち寄り下さいましてありがとうございます。
おっしゃるとおり完氷期でございます。山姥さんも引きこもり冬ごもり、いまや元気なのは白クマ氏だけでありましょうか。気まぐれGT氏は最後にドカンとカマス気なんでしょうが、タイミングを間違えて自爆の可能性なきにしもあらず。辛抱して春を待ちましょうよ。

第五氷河期

今冬は昨年霜月末早々に始まり例年になく厳しい日々。シカシですな!通りがかり人殿に言上申し上げ候。雪深き北の国を赤フンで走りまわれば何のその。すっかり鍛えられて地元に帰ったら”身体髪膚これ全て”ホッカホッカ”ホカロンでストーブいらずになること請け合いですな。(ボクはやらないけどネ)

日出づる国は千代の春風で・・・

新年の今朝を迎えて安堵する屠蘇もわずかに飲みすぎしかな

何となくただ何となくおらが春はや新年も寒の内かな

人妻の肌の温もり懐かしきそんな夢見し三が日のこと

寂しきは年毎に減る年賀状元日に来し数の少なさ

人妻も冬眠中か歌読めず

ピロリ菌そんなに大事か大納言

赤フン

赤フンの中に居たいなぬくぬくと

赤フンからはみ出せば第5氷河期

ちん静かに縮こまる赤フンの内

赤フンや人妻見ても無反応

赤フンⅡ

ピロリと赤フンからこぼれる菌

赤フンに菌蓄えて春を待ち

赤フンや三枚重ねて春を待ち

赤フンを不意に握られ突然の春

なあんちっちぃ

訂正します

「ちん」→「むすこ」。

品をおとしてはいけない。反省してます。

Re: 第五氷河期

海野十三に『第五氷河期』という作品があり、青空文庫で読めます。

ピロリ菌 通りがかり人ならポロリ金

人妻の冬眠 何を穿いている?

赤フンやサメが驚く効果あり

白クマ氏金冷法をやって眠り

Re: 赤フンⅡ

ちょっと出掛けていました、すみません。

赤フンや暖簾に使えぬこともなし

赤フンがオムツに代わる歳近し

赤フンを握られどうもこりゃアカアヘン

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