歌のわかれ 

品川/恵比寿
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年賀状は実家の分や親戚を含め80枚ほど出したが、鳴海氏などはその倍以上出しているという。仕事での付き合いが多かった人はそうなるんだろうか。何年か返事の来なかった人からもらうとホッとするし、ずっと返事のない人は削除することもあるが、親戚には返事の有無に拘わらず出すことが多い。今年はずっと返事のなかった事務所の大先輩Hさんから返事が来てホッとした。Hさんはだいぶ前に仕事を辞めていたし、お歳でもあるので心配していたのだ。小学校の同級生S君と中学の同級生O君は3年ほどメールにも音沙汰がなかったが、今年返事が来た。気まぐれならばいいのだが、お互い歳なので心配する。静岡にいるK君からは、毎年「今年こそ同期会に参加します」という賀状が来るのに、本人は一向に姿を現さない。

ただ、八戸から東京に引っ越した歌誌「国原」の主催者・Iさんから音がないので心配していたところ、先日、母の従妹から地方紙のスクラップが送られてきて万事呑み込めた。Iさんは年末の12月24日に亡くなっていたのだ。それだけではない。もう1つの記事(昨年6月)には「国原」は高齢化などで会員が減り、100年に及ぶ八戸での活動に幕を下ろすことになったとある。「国原」は今後、Iさんの長女が住む滋賀県大津に拠点を移し継続するという。八戸では有志が「希望の会」を設立し、地域文化に尽くしてきた人々の意志を継いでいくとのことだ。
「国原」は窪田空穂の流れを汲み、前身はIさんの義父が八戸で創刊した「歌聖」「美籠」である。「美籠」は戦争の激化で「地上」と合併させられ、戦後の昭和22年、新たに「美籠」を継いで「陸奥」を創刊、それを改題したのが「国原」だったようだ。私の母と母の従兄は昭和12年「美籠」発足時からの同人だったが、母は後年「樹林」に移り、叔母は「国原」東京支部を「川」として独立させたグループの1人であった。「国原」が県南(旧南部)地区の短歌人育成に果たしてきた役割は多大であったが、Iさんを失っては如何ともしがたい。Iさんの冥福を祈るとともに、100年に亘る価値ある資料が保存され正しく継承されていくことを願う。

恵比寿の神蔵美子展でアラーキーを見かけた。元気そうだった。
   

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コメント:

歌のわかれ

タイトルは悲しく、はかないものですな。どれも希望と、夢とで始まったものばかりでしょうが、考えが違ったり、生活環境の違いで、枝分かれしたり、中心の人が亡くなったりする。
 ダイナー氏の記事には歌以外にも別れの記事が載ることが多いですが、それはこの世から消えていった人たちへ懐かしみの強さというか、そんなものを感じます。その時代時代の思いを保存、継承することの困難さは並大抵のものではないでしょうな。みな、変わることを余儀なくされてますし。もういいか…と、継承を投げ出せば、そこで途切れて尽きて、浮上することは難しいでしょう。歌は消えてしまうことの方が、多いと思えます。似たような感情を表現する歌は、あとからあとから生まれているのでしょうが。

年賀状も人との別れですな。出会い、共にし、そして、共にする必要がなくなり、別れてゆく。年賀状も来なくなる。

歌の別れはこの世ではふたたび逢えぬ君との別れ

Re: 歌のわかれ

> 歌の別れはこの世ではふたたび逢えぬ君との別れ

おっしゃる通りです。福島泰樹のいう「追憶の風景」は、我がブログでもまだまだ続いていくことと思います。春の淡雪のような歌が人の縁をつくり、また別れの場をつくります。戦後、希望に燃えて始まったドラマが悲喜こもごも、さまざまな人生をつくりだし、ひっそりと幕を下ろしたということでしょうか。

年賀状もよこさなかった某君から、新年早々借金の申し込みがありました。まったくギャフンですな。

アラキー有利(画像検索してみて…)

アラキーぐらいに知られていると、写される方もなにかと協力してくれるから、女性でいえば様々な潜在的な魅力を惜しげもなく披露してくれるのだろう。それに、アラキーも安心させるものを持っているのだろうか…役得というか。でも、猫だけとって見れば、ダイナー氏は互角以上だ。アラキーには猫が見えてない。見てないといったほうがいいか。撮るための制約が普通のカメラマンよりはるかに少ない。アラキー有利だ。負けるな、ダイナー氏。街写真も負けていない。女性を撮らせてあげたい。今の時代の街角カメラマンは気の毒だ。お尻ばかり追いかける人が続出して、そんなカメラばかり作っている会社もある。女性も心を閉ざすだろう。

 ところで、鳴海氏が来ていない。雪かきか。カモン鳴海氏。息子のオムツ取り替えてあげて、寝ます。冬のこの時間は心も凍える。アラキーなど、私にはどうでもいい。

『歌のわかれ』に想う

何とも自然観に富んだ、日本人に相応しい意味の深い言葉だ。近代昨今の日本語が滅亡に向っているると一部の知識人が述べてる。例えは文語文と口語文を読み比べると、日本人の心の深奥に美しく響くのは文語で詠まれた詩歌・小説だとボクは思うようになった。文語・古語辞典を買って読みたいと思うが価格の高さには年金生活者は及ばない。
「美籠より」は大納言氏の歌人である御母堂の歌集の題だったと思うが、今は亡きボクの父が持っていたけど残念なことをした。ボクの好きな言葉に「一期一会」がある。一瞬の出会いと一瞬の別れの意味を現代人は忘れてしまっているのではないか。だからこのタイトルが八方塞がりの今年のボクにとって何やら妙に「意味深」を考えさせるのだ。

Re: アラキー有利(画像検索してみて…)

毎日のご苦労、お察しします。

アラーキー氏には愛猫を撮った『愛しのチロ』という名作がありますね。チロの亡骸の写真も発表しています。今はヘタに人を撮ると怒られますし、ブログに載せて問題が起きてはいけない。盗撮でも犯罪でもありませんが、昔、若い娘さんに対して非常にまずいことをしてしまい、いたく後悔しております。
今日はイベントがありゴールデン街へ出掛ける予定です。

Re: 『歌のわかれ』に想う

『美籠より』ではなく『美籠よ』ですが、このタイトルに母の万感の思いが込められていたと知るのは、父が亡くなってからです。しかし、私がヘタに介入したばかりに歌集の出来は散々で、何とかして出し直し母に詫びたいと思ってからもう何十年も過ぎてしまいました。

文語を読み書きすることができるのは詩歌だけですね。読むことはできても文語に向き合うのは詩歌を作るときしかありません。前にも書いたことがありますが、文語表現の多様さは口語の比ではなく、古語辞典の細かさにはそれなりの理由があるわけです。ブックオフで掘り出し物の辞書をゲットして下さい。私はその手の店にはあまり行きませんが……。

ゲットといえば、地元の短歌結社に入って歌好きの未亡人をゲットする作戦も練っています。

あてにならない人妻・未亡人

歌好き未亡人この世にいるぞ幾百万

人妻も誰でもよければ幾百万

未亡人に短歌結社で啖呵きられて炭化する

未亡人未をとりゃ結構怖いかな

未亡人と人妻の共通点すでに男を知っている

お粗末でしたのちちちのちち    

Re: あてにならない人妻・未亡人

>未亡人未をとりゃ結構怖いかな

なるほど、こりゃ怖い。セクハラを超えてますな。
殉死を強要しているようでもあります。

人妻や誰でもよくない麵を食ふ

人妻を乗っ取られた?

会うは別れのはじめなり・・・
通りがかり人氏にいきなり未亡人・人妻を横取り?されちゃった。出番がなくなったよ。

今回は綺麗にアカフンその2で・・・

東京は魔の都なりそこに住むわが友垣は息してるかな

赤フンや平家の旗の余り布

赤鬼が赤フンすればどう見える

白鬼が赤フンすれば日の丸か

赤フンや昭和時代の正装着

平家旗赤フン立てて間にあわせ

赤フンも白フンもまたフン隠し

寒風に赤フン晒す小名木川

Re: 人妻を乗っ取られた?

赤フンは魔除け弾よけ玉隠し

赤フンはサメ除けフカ除け水兵さん

赤フンもやはりブランドBVD

赤フンを帷子川に晒すとや

紅旗征戎吾ガ事ニ非ズと書いたのは藤原定家。赤フン締めるのは楽しいなと言ったのは通りがかり人。さてどっちが偉いのでしょうか?

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