謎解き・桜田門外の変 

あんず
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3月4日のNHK「歴史秘話ヒストリア」は、『銃声とともに桜は散った 「桜田門外の変」の謎』。これはいろいろ興味深い新事実を取り上げて有益な番組だった。なぜ直弼暗殺は18人という少人数の襲撃で短時間の裡に終ったのか。居合いの達人だった直弼はなぜ反撃しなかったのか。それらの謎を新しい資料で解き明かしている。
事件が発生した時、一発の銃声がしたことは記録されている。斬り込みの合図とされたこの発砲が実は直弼に直接撃ち込まれたもので、藩医による直弼の検死報告は、打ち込まれた銃弾が腿から腰を貫通し、直弼はその時点で行動の自由を失ったとする。弾道から弾丸は近距離の低い位置で発射されたものと研究家は言う。直弼は桜田門外の変の1年前、銃による狙撃を受けている。夕方、彼の籠に銃弾が撃ち込まれたが外れ失敗であった。下手人は森五六郎。森は水戸藩士で桜田門外の変の襲撃者の1人となるが、そこで最重要の役を果たしたことが分かった。
事件後自訴した森の所持品に拳銃があった。この拳銃はその後行方不明になりGHQに接収され米国に渡ったとされたが、近年里帰りを果たした。箱に直弼公を撃った短筒と記されている。コルト1851ネービー(36口径)雷管式6連発……ではあるが、グリップには香木が使われバックストラップ(銃把)は純銀製で、銃全面に桜模様のエングレービング(彫刻)が施されている。そして通常メーカーの銘が彫られるバレル上面に銃の製作者、下面に彫刻者の名前が刻まれているが、いずれも日本人名である。ペリーが日本にやってきた時、20丁のコルトネービーが将軍に献上されているが、そのうち何丁かが水戸の徳川斉昭に渡り、斉昭がこれを基に複製した和製ネービーなのである。水戸藩ではペッパーボックス(多銃身の連発銃)や、ネービーを基にした小銃タイプのものも製作している。攘夷を旨とする水戸藩の軍事テクノロジーは群を抜いていたのだ。

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襲撃に加わりながら生き延びた常陸の神官、海後磋磯之介が描かせた絵入りの詳細な記録が発見された。それによると斬り込み役の薩摩藩士、有村次左衛門が駕籠訴を装って行列を止め、先頭の日下部三郎右衛門を斬り捨てる。掩護役の黒澤・増子・広木の3人も斬りかかった。彦根藩の警護が前方に気を取られている間に森五六郎が駕籠に近づき、訴状を差し出すふりをして下に隠していた拳銃を構え発射した。Wikiでは日下部を斬ったのが森、肝心の拳銃を撃ったのは黒澤忠三郎(または関鉄之介)とされている。関は現場総指揮だが斬り合いには参加していない。Wikiにはその他、襲撃者のほとんどが拳銃を携行しており、彦根藩側にも銃による被害が散見されたように書いてあるが、この辺りの真相は不明である。1年前の狙撃犯が森だとすると、銃の扱いに慣れた森が今度も直弼を撃ったとする説に説得力がある。海後は幕府の追跡を逃れ、後に天狗党に参加して捕えられるがそこも脱出して維新後は巡査を務めた。よくよく逃げ足の速い男だったとみえる。彼のおかげで事件の細部が明らかになった。

「ニャオ弼公、お命頂戴致す」
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コメント:

いつもながら本題から外れます<(_ _)>

世田谷区の豪徳寺は井伊家と所縁が深く、井伊直弼の墓もありますが、一方で招き猫の寺としても知られています。
二枚のあんずニャン(二枚目には別のニャンもいますね…笑)の写真を貼ったのは、彦根藩二代目藩主と猫の由縁を御存知だったから………でしょうか(笑)。
ちなみにここは、今年の大河ドラマ関係者である吉田松陰を祀る松陰神社とは500メートルも離れていない、「ご近所」の範疇にあります。

Re: いつもながら本題から外れます<(_ _)>

いつもながらですね。
あんずは1枚目だけで4枚目は大山の猫(名前は不明)です。
これらは単にいいのが撮れたから貼っただけで他意はありません。

豪徳寺のことは知らないわけじゃありませんでしたが、意識してませんでした。
なお豪徳寺の直弼の墓の下には石室など何もなかったそうです。彼の骨はどこへ行ったんでしょう。

歴史は繰り返す

だいぶ前だったか邦画「桜田門外の変」をみた。ボクは『謎』の文字に弱くてこの漢字がついていると見境なくくだらん本でも買ったり、録画したりしている。今回NHK「歴史秘話ヒストリア」を見て映画を思い出しながら「5.15や2.26事件」とどこか似ているナと感じた。同時に安倍独裁政権が進めている軍事が政治に優先する方向に国民(多くの庶民)を強引に誘導している各種の法案改悪が如実に語っているとも感じた。18歳の未成年に「選挙権」を与えるという。外国では常識だからとか。いったい”選挙権の基本”とは何なのか?ボクはわからなくなった。バカな大人でもやる選挙違反、未成年ならやっても罰せられないか、軽いからと小遣い銭をやる大人・もらう子供がやがてはウンカのごとく大発生するだろうと危惧するのだ。

Re: 歴史は繰り返す

選挙に行かない奴ばかりの18~19歳を取り込んでどうしようというんでしょうね。誰でもいいから票を増やそうという魂胆ですかな。

繰り返す歴史はろくでもないことばかり。しかしまあ、アベちゃんもTPPにしろ自衛隊海外派遣にしろ勝手にどんどん事を進め反対派を弾圧して民衆の怨念は沸騰寸前。安政の大獄さながらの暴走ですから、いつなんどきコルト51ネービーが火を噴かないとも限りません。歴史からよく学んだ方がいいと思いますね。

門外の変

門外の変とは、外の変で、内部でも、変と呼ばれるものが山とあったのでしょうな。桜田門内の変。変とは血なまぐさいものですな。一日として休むことなく、今日までつながっていることをあらためて感じますな。人は懲りないもので、懲りてもまた手を染めてゆく人間もいるのですな。生きているうちは変覚悟ということか。なあんち。

Re: 門外の変

私も人から、変な奴だ、変なことを言うやつだと言われております。
この事件は桜田事変とも呼ばれたようです。

血なまぐさいとはまさに至言で、ほとんどが命を落とした襲撃関係者だけではなく、彦根の警護の武士も軽傷者は切腹、無傷の者は斬首、家名断絶に処せられています。後の天狗党の長征で彦根藩は中山道を封鎖。天狗党は北方に迂回して敦賀で大量処刑されるに至ります。水戸と彦根が和解して親善都市となったのは、事件の109年後だったと言いますから大変です。五・一五事件の橘孝三郎も茨城でしたね。

10日午後0時40分(11日になりますが)

NHKテレビで「歴史秘話ヒストリア桜田門外の変」の再放送が行われます。まだでしたら是非ご覧下さい。

輪廻転生

迷惑な人々の最たるヤツは「アベシンゾウ」だろうな。先の大戦以降、これほどの独裁者はいなかったのではないか。中曽根、佐藤でさえこれほどではなかったと思う。戦後70年の節目になるが、あのときの政治犯「岸信介」が処刑されていれば、今の「アベシンゾウ」総理は、あるいは存在しなかったのではのifを思うのだ。(関東大震災の歴史が早く繰り返してくれないかな。30年以内とはいわず今すぐでもいいんだが・・・なんちゃってね!)「如月派」の諸君は早く逃げてくれたまえ。
あの大震災から4年が過ぎた。東京在住の庶民は福島の恩恵で24時間デンキを付けっぱなしで遊びほうけているが、政府はもちろん東京電力もはっきりと冷淡になっている。裁判に訴えている被害者の声も多くは却下されている事実がそれを物語っている。「白河以北一山百文」は今でも連綿と生きているんだな。偽の「錦の御旗」を担いで維新(暴動)を起こした「長州藩」や「坂本龍馬」は東北人にいとっては今でも仇敵だ。ボクが一番嫌いな言葉のひとつに「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉だ。勝つためには何をやっても許されるという思想が、70年を境にして再び戦前回帰を心待ちにしている輩が牙を研いでいるからだ。
安倍総理はとうとう軍人に権力を与えてしまった。クラウゼビッツの著書「戦争論」だったか,うろ覚えだが読んで見たい気がしてきた。

彼岸はまだまだ雪のなかだが啓蟄風で・・・

人妻とどちらがきれい?彼岸花

初恋のあの娘(こ)も同い年会いたくもあり会いたくもなし

初恋のあの娘(こ)はいつも女学生我なき濡れて夢を漂う

今もなお夢に出でたる初恋の処女(おとめ)が姿あこがれの君


Re: 輪廻転生

中曾根や栄ちゃんははるかに立派ですよ(安倍に比べれば)。
戦争の何たるかを知っていましたし、自分の立ち位置をわきまえていましたからね。

安倍は心のたがが外れたように世の中のたがを外しまくっています。西部の言う「一度死んだ人間は強い」とはこういうことだったのでしょうか。手が付けられないゾンビです。それにあの取り巻きたちのおかしさが輪を掛けています。祖父の霊が乗り移ったのだとしたら怖いですね。

ふるさとはむかし乙女の枯れ尾花
    

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