短歌談義の季節か 

A氏に誘われて大田区の某スナックへ行ったところ、たまたま短歌の話になり、ママが「うちのお客さんで東京歌壇の佐佐木幸綱先生の方に出している人がいるわよ」と言い出したのには驚いた。それならばライバルではないか。家に帰って最近の新聞をひっくり返すと、その人はかなり前から頻繁に歌が載り、よく月間賞にも採られているようだ。私みたいなひねくり回した歌とは違い、平易な詠み方に好感が持てる。ライバルなどではなくまさに先輩格だ。ご母堂は俳句でしばしば載っているようだし、親子で活躍とは憎い。そのうちお目に掛かりたいものである。秋は短歌談義の季節だ。

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前回の帰省の記事にたかしくんがこんなコメントを寄せていた。
「〈独占資本〉の地域支配戦略をいやというほど見せつけられた。まさに〈なんでもやる〉のです。その結果、この土地は何を得たのだろう。人口が減少し、高齢化し、町はすっかりさみしくなっただけなのでは」。
父が逝ったあと自分で各種の領収書を見ていたら、電気の領収書に月数千円の加算があることに気付いた。電源立地交付金だか何だかのお金であった。現在は町の取り分が多くなって3千円弱だが、隣に核燃施設があるからこそのお小遣いに違いない。
私がまだ八戸にいた頃、総合コンビナート計画として始まったむつ小川原開発は石油備蓄基地に変り、いつの間にか核燃施設の集合体、いわば核のゴミ捨て場になりかかっている。野辺地はじめ周辺自治体はインフラを支えてきたが報われず、六ヶ所は日本一豊かな村と言われるようになった。その分、地域社会の浸食も半端ではなかろう。原燃反対派の村民が村議になり、推進の旗を振っている様もテレビで報じられた。土地を売った金が尽きても行くべき場所はない。昨年、三村青森県知事は「再処理工場を稼働させないなら今までの核廃棄物を持って帰れ」と国に勘違いの恫喝を行った。その高レベル放射性廃棄物のガラス固化実証実験は10回も失敗しているのに止められない。何度失敗しようが永遠に続けるしかないかのようだ。

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先日、新宿のプレイスMで開かれた樽矢敏広写真展「水とあるく」は、汽水湖沼の点在する風景を淡々と写しており意外にも舞台は六ヶ所とあった。2012年から14年まで六ヶ所に通ったという。作品の底には「人間が自然をコントロールすることはできない」という考え方があり、「汽水沼の水は潮の干満に合わせて海と陸を往復します。この水の往復はずっと遠い過去から、人々の小さな営みを飲み込んで、はるか未来まで続くことでしょう。僕やあなたがいなくなった未来まで。」とも書いている。作者の写真は核燃を告発したりはしないが、「水」という地史からの視座が論争をつかのま相対化してくれる。

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コメント:

そして「核基地」と「電源立地交付金」が残った…

「電源立地交付金」。まさにコウモリ党の「消費税」アップに対する還付金ないし「軽減税率」のような懐柔策ないしご褒美ですかな?

下北半島の太平洋側の付け根「巨大都市」が現れる!そんな誇大宣伝から始まった「第2次全国総合開発」(1969年~)は、1970年代の二度にわたるオイルショックで挫折してしまった。その代りできたのは「石油備蓄基地」という「人」がいない「施設」かと思いきや、またたくまに核燃サイクル基地建設へ移る。

CR戦略ということばをご存知ですか?コミュニテイ・リレーションズの略。アメリカの「警察と市民との懸け橋」をつくる戦略が日本に導入されたもの。その実体は「反対派」の細かなマップを作って、個別に攻略しようとするもの。金、酒食のもてなし。ありとあらゆる切り崩し策で地元の反対派を分断・篭絡する。
福島原発でも同様のことがやられたのだろうと思うと、「原発に賛成」した人々の心境を聞きたい気持ちにかられる。


恐らく沖縄でも政府はこの手を使って巻き返しをしているのでは?と。ご用心ご用心。権力はやることは何でもしますから。

Re: そして「核基地」と「電源立地交付金」が残った…

褒美も褒美、貰ったが最後の麻薬ですよ。もはやどっぷりと浸かっています。
交付金だって結局は電気料金に上乗せされることを思えば、タコが足を食っているような不気味さです。

CR戦略ですか? 六ヶ所でも福島でも沖縄でも……安倍周辺にいるアメリカかぶれの連中の顔が浮かびますが、彼らは日本全国をCR戦略で籠絡しようとしています。まずは民族自決権の闘いになってきている沖縄へ、たかしくんに倣ってカンパせねばと思いつつまだやっていない。そろそろ送ります。

蛇崩の歌

短歌談義がスナックで出来るなんて羨ましい限りだ。夏場の猛暑盛りのテレビで流すビールの映像の旨そうなこと!ともかく少しでも、一杯だけでも飲みたいと思っているうちに、晩秋が日本酒を盛んに勧め始めた。最近スーパーにいっても酒コーナーでしばしたたずむ。ウイスキーの琥珀色にも涎が止まらない。

来月2日にCT検査がどんな結果を出すか。その判決が17日にくだるので、少しは飲んでもいいのかどうか聞いてみたい。

しかし8月まで低かった血圧が9月に入ったとたん次第に上がり始めた。今は朝晩の上が平均145前後で、8月までの平均が130以下だった事を想えば酒どころでは無くなってきたよ。

それはさておき4年前のブログに「蛇崩」というのがあったのを思い出した。殺傷事件はともかく、歌人の佐藤佐太郎が数十年も住んでいたそうで、蛇崩川が暗渠となり舗装され「蛇崩れ緑道」という名前の遊歩道を健康のためによく散歩したという。
道を歩いていると、中風を病んだ後の人によく逢う。
【蛇崩のほとりに老いぬ杖を持つ坂の来往一生(いっせい)同じ】。

ボクも東京の世田谷区の弦巻というところに1年ほど住んでいた。そこから近いのか遠いのか全く分からないが、もし今いたらきっと旧居跡を見に行ったと思う。20代の頃だからカメラかついで何処へでも行けたんだろうが、自炊生活で少ない給料だったから交通費やフイルムに回すお金が無かった。生活困窮者だったからほとんどどこにも行けなかった想い出がある。

東京の川はほとんどが暗渠となってしまって、自分が歩いている道路の下が川だなんて、覚えている人はもうすぐ[三途の川を渡る人]くらいなそうだ。

【われの知る蛇崩川が消滅し遊歩道に残る橋の名あはれ】どんなところだったんだろう。

雰囲気をちょっとマネして・・・

・蛇崩の 道を愛しむ 歌人あり 我が身もそこに あるを想いぬ

Re: 蛇崩の歌

ちょうど家から佐太郎の『歩道』文庫版を持ってきて読みはじめていたところでした。佐太郎は下流の方ですが蛇崩川のほとりに住んでいたようですね。

> 【蛇崩のほとりに老いぬ杖を持つ坂の来往一生(いっせい)同じ】
>
> 【われの知る蛇崩川が消滅し遊歩道に残る橋の名あはれ】

この歌は知りませんが、様々の歌集に蛇崩川の歌が散見されます。細いくねくねとした緑道をゆけば手に取るように人の暮らしがわかる場面もあり、四季の植物や木漏れ日が美しく私も通勤以外によく散策したものです。

ネットで引くと蛇崩川は旧弦巻村から流れ出ていたそうですから、縁がなかったわけではなさそうですよ。

蛇崩の記事はこちら↓
http://dynagom.blog.fc2.com/?q=%E8%9B%87%E5%B4%A9&page=1

大企業の犯罪

「私物国家 日本の黒幕の系図(広瀬隆)」(光文社知恵の森文庫・2000年6月15日初版1刷発行)を読んだ。我が国の中枢部の人脈から発生した事件、特に、数々の利権がからんだ暗黒事件を追跡したものであり、それらの事件は、政界だけでなく、その政治家を動かす霞ヶ関官僚に、銀行や証券会社の金融界、石油・土建・電力業界に至るまで、この国の主な産業分野がみな、絡みついている。
年金消滅や税金負担、企業の倒産、大量失業など生々しい恐怖事実が分かりやすく纏められた本である。主な暗黒事件を追跡していておぞましく恐怖に震えてしまった。
十数年後の今でも同じ事件が堂々とまかりとおっているこの現実に、日本人は怒りさえも覚えず、日々どんな思いで暮らしているんだろうか。体制に不利な情報を隠してきたマスコミは今でも「カエルのつらにションベン」だ。

今、マンションの手抜き工事で大騒ぎしているが、もし地震で崩壊して、住民が手抜き工事を訴えても企業は絶対に認めない。裁判に訴えても国家の圧力で企業に罪は無いというだろう。福島の原発神話は誰が始めたのか、国家と企業ではないか。その結果は地獄を作ってしまった。しかし日本人は早くも忘れてしまい原発のある地域の住民は大半が再稼働を認めてしまった。

ボクがいいたかったのは日本郵便株式会社の企業犯罪の事である。ある郵便物を送ったが、途中で行方不明となってしまった。内容物と合わせて3,000円ほどだが弁済はしないという。法律で決まっているそうだ。郵便局が国営で運営していたときの法律はそのまま残して、会社だけ民間会社にしているが、ふざけすぎじゃないか!国営時代から現在まで、思うに全国でも相当数の被害があることが推察されるが、お金にしたら何億円か何十億円かが郵便局の事業に携わる社員がくすねているんだろう。その他の宅配便会社では被害に遭っていないので、どんな対応がなされているのか分からないが、配達時の応対ぶりは郵便局の配達員より丁寧だ。JP配達員は玄関のブザーを押したらすぐ出ないと不在票を入れてすぐ帰ってしまう。全くふざけている。
日本郵便株式会社の全社員よこのブログを見て文句があるなら反論してくれ!

前段で紹介した本書のあとがきに「政治家・官僚・財界人」の実態は、国家の大計を案ずる公僕がどこにもない。その泥棒たちが生き延びられる理由を追及しており、何が日本をこのように悪へ悪へと導いてきたのか考えさせられる。とあるが暗黒の真実を垣間見せてくれた素晴らしい書である。今、安倍晋三が国家を私物化しているが、ぜひ一読すべきだ。

Re: 大企業の犯罪

「私物国家 日本の黒幕の系図(広瀬隆)」(光文社知恵の森文庫)、参考にしたい。
しかし長いコメントですな。

郵便紛失事件ですか。窃盗事件かもしれません。
こちらの友人も大量のDMが不達となったことがありましたが、勝ち目がないのであきらめたと聞きました。この季節、年賀はがきを郵便局員に買わせるノルマがあるという話は有名です。泣く子と郵政には勝てません。廉価に届けてやってるんだから、多少の事故はあきらめろと言っているかのようです。

郵便が民営化して信書の受け渡しも民間業者が参入するはずがかなわず、株だけが売り出されるのはどういうわけでしょうね。郵便局にしろ日通にしろ、国家に寄生してやってきた組織はあいかわらず高飛車ですよ。でも、振込手数料が無料は助かってます。

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