半覚醒の日々 

渋谷
DSC06802bg.jpg DSC06799bg.jpg
                   
毎日寒い。しかし日脚の延びには明らかに春遠からぬものを感じる。天地の歩みにはいささかの揺るぎもない。焦ったり怠けたりしているのは人間の方だ。昨年来の逆流性食道炎は服薬ですっかりよくなった。先生と相談した結果、しばらく薬を止めて様子を見ることにした。暴飲暴食は厳禁である。

だいぶ前のこと、水戸のY君が何のつもりか図書館から放出された本を何冊か送ってくれた。読む気もなく積み上げておいたのだが、その一冊を手にとってビックリした。北の街社の『はんかくせぇ 続 津軽うわさ話』とあるその著者が駒田忠であった。巻末の略歴を読んで記憶が一気に半世紀前の北の町へ飛んだ。念のために書くと駒田がその町にいたわけではないし、会ったこともない。駒田が属していたA銀行の労組が分裂(よくある経営側の切り崩し)し、当事者の彼はその過程を描く小説『分裂地帯』を出版していた。三戸の知り合いの何人かも仮名で登場していて、就職したての私は興味深く読んだ。しかし『分裂地帯』は上巻・中巻は出たが、下巻はとうとう日の目を見なかったようだ。二度目の本で「挫折」したと後書きに書いてあるのはそのことだろう。
「はんかくさい」(はんかくせぇ)とは南部でも津軽でも「まぬけ」「お馬鹿」を表す便利な言葉(名詞・形容詞)である。駒田の『はんかくせぇ』は昭和60年に上梓され彼の4番目の本となっているが、津軽の小都市を舞台にしたオムニバス形式の作品群はいかにも軽く、真面目に読む気がしない。ネットで調べると駒田はいろいろな文学賞を受賞し、その後、本も何冊か出しているようであった。昭和12年生まれだから、もうすぐ80歳に手が届こうとする男の人生は、彼の書くつまらない小説を遙かに凌駕してリアルだ。

DSC06808bg.jpg DSC06818bg2.jpg
                  
正月早々起きたスキーバス転覆事故。亡くなった大学生たちの美談ばかり報じられて鼻白んでいる中、東京新聞「本音のコラム」に宮子あずさ氏の「運転手の死」が掲載された。看護師の宮子氏はほとんど報じられていない2人の乗員について、未来ある若者と先のない中高年の扱いに「さまざまな格差が見え隠れする」と書く。運転していた某氏の方は、遺体の引き取り手さえ決まっていないという。見通しのいい高速バスの運転席の危険性は以前から指摘されていたが、何の対策もなされない。観光立国などと煽り続ける政治の中身を埋めているのは、このようなブラック企業と非正規労働のガラス細工である。

DSC06810bg.jpg
        

関連記事
スポンサーサイト

コメント:

良い日和です

昨日・今日、日中は風さえなければ穏やかなお出かけ日和
ただ、夕方からは気温がグンと下がってきますから、油断できませんね

逆流性食道炎は快癒されたとの由、何よりのことです
大納言様は「暴飲暴食」とは縁が無さそうですが、ときたまはじけてしまうのでしょうか!?
胃腸の不調は冷えからくることもありますので、お気を付けてお過ごしくださいませ


「はんかくさい」、ですか
「半覚醒」と表記すると、自虐的な覚めた視線を感じますね
その一方で、ひょっとしたら「半可通」から派生した言葉では、とも思ったりしました
ま、私の生活圏(東京・福岡・群馬)では耳にしなかった言葉ですので、推測でしかありませんが…


それにしても…
TPPから目を逸らさせる陰謀とは申しませんが、このタイミングって何でしょうね
三代目ボンは「説明責任を…」と言い、当人は「説明責任を果たして職責を全うする」と
説明すれば良いってもんじゃあるまいし…と思う一方で、本筋からどんどん離れていく危うさも感じています
夕方の記者会見に集まるのは、官邸に餌付けされた連中が殆どでしょうから、引導どころか首に鈴すらつけられないでしょう
三代目ボンと海千山千の官房長官の組み合わせは、どさくさ紛れに何をやらかすかわからないところが厄介…
アマリモノが辞めるのは当然としても、そこでメデタシと幕引きになってしまいそうで、正直もやもやしています

Re: 良い日和です

ありがとうございます。最近ブログが更新されないので心配していました。

逆流性食道炎は治ったかどうか分かりません。症状が出なくなったと言った方がいいかも。ま、引き続き高齢者としての節制を心掛けたいところです、一応。

はんかくさい、はんかくせーは東北・北海道に広く分布する言葉のようですが、どこでも自分の所の方言だと思っているのが面白い。このリンクが参考になるかも知れません(http://okwave.jp/qa/q2264191.html)。半可通とも相通ずるものがありそうです。

夕方からアマリ面白くない会見があるというので待機しています。ま~~どうなることやら、ね。

アマリモノは去り…

後任はノブテルだそうですね
解散総選挙まで残り半年なら、ヘマをすることはなかろう………といったところでしょうか
なかなか本丸切り崩しにはいたりませんね┓( ̄∇ ̄;)┏


ネタがないこともあり、ブログはすっかりサボり気味です(ーー;)

明日は雨、夜には雪になるとか…
ご自愛くださいませ

Re: アマリモノは去り…

> 後任はノブテルだそうですね
> 解散総選挙まで残り半年なら、ヘマをすることはなかろう………といったところでしょうか

え! 何という小物が……。
ヘマしなきゃいいってもんじゃない。
更新お待ちしてます、イヤ、見張ってます。

半可くせぐねえぞ!

駒田忠 この懐かしい名前に引き寄せられた。60年代の東北のある地方銀行を舞台にした組合分裂工作をリアルに描いた小説。その著者が書いた「はんかくせえ」がダイナーさんのもとに届いたのですね。これは何かの縁だったのか?

「半可くせえ(はんかくせえ)」の使用分布は北東北から北海道に至る。たいていは「バカみたい」「アホじゃないの」とか、あるいはセチュエーションでは「エッチ!」とかいう意味にもなる。津軽の弘前では女性が「ワイハア、はんかくせいじゃ~」と言うと、「いやらしいこと言わないでヨ~」という意味になる。この「ワイハー~」という言葉が結びつくと、いろいろニュアンスが変わって来る。

ダイナーさん 変なビデオばかり見て「はんかくせえぐならないでよ~」。これは失礼。

あまりに者があまりにも早く辞めたのは、高度な戦略か、それとも内閣を揺るがしかねない一大汚職に発展する可能性があるからか?とにかく国民をなめちゃいけませんぜえ。おれたちはそんな作戦に騙されるほど「はんかくせえくねえ」からなあ!そうでしょう。ダイナーさん。

Re: 半可くせぐねえぞ!

女性が「ワイハア、はんかくせいじゃ~」と言うと、「いやらしいこと言わないでヨ~、エッチ!」という誘いの文句になる。
津軽艶笑譚……雪の降る町に男と女のミッドナイト劇場が始まる。

50年前の小説家が現れたのもなにかの縁か。そう言えば水戸のY君はここ数年音沙汰ありませんがね。『分裂地帯』も知り合いが出てくるから読んだものの、どうもあれでは挫折しそうな……そういう意味では人はなかなか変わらないものです。

あきらくんの後釜はノブテルだとか。忘れられたC級役者の復活ですな。彼に口利きを頼んでも無駄か。はんかくせぇ。

はんかくせぇ・・・

いやあぁ~実に懐かしい《お言葉》ですね。時宜を得た甘利の辞任は、まさにぴったりの《はんかくせぇヤツ》だと言えますなぁ。補欠で出てきた石原もまた福島原発で前科がある「ほんずなし」だ。しかしTPPで失言のぼろをだしてくれるとありがたいけどね。
今回「泣いて馬謖を斬った」(かも知れない?)のも半年後の同時選挙で勝利して、甘利復活を目論んでいるアベの腹の内は見え見栄だ。

産廃業者ダイコーが、廃棄物のチキンカツなどを敗者復活、横流してぼろ儲けした事件があったけど、さすがの安倍も、「あまりもの」は煮ても焼いても食えないようだね。前回、「ボク、お腹が痛いから総理をやめる!』といってさっさとやめたけど、今回のアマリモノはさすがに食えなかったようだね。

野辺地地方の方言についての資料がないので思い出すことができなくなったが、ダイナー氏はドジョッコ(魚のどじょう)やケヤク(親友)は使ったことはないかな?資料によれば平内町までで、野辺地地方では全く使われないとあったが調査不足ではないかと思う。それから、「ホンダニシ(そうだね)」はどうだろう。普通に使われていたはずだがやはり資料にはのっていない。たしかこれは野辺地音頭にもでてくるよね。

津軽では「エマエグハンデ、セギッコトッテケレ」は「エマエグスケ、セギッコトッテケレ」(今行くから座席を取っておいてくれ)に変る。因みにこのスケは大阪方言の”××サカイ”から派生したものだという。日本海を北上して小樽付近まで使用されているが、何故か津軽を飛びこして南部地方で使われているという。
今度帰省したらその辺のところの資料見つけてほしいね。

Re: はんかくせぇ・・・

まったくアマリにもはんかくさい事件ですね。時宜を得た言葉でした。
ダブル選で復活を目論む親分……それでみそぎを済ませるつもりでしょうか。
ノブテル君は早速アソウから釘を刺されてましたね。

野辺地方言については野辺地町発行の『野辺地方言集 改訂版』、南部方言は佐藤政五郎『南部のことば』(正・続)が役に立ちます。ネット古書店で手に入るはずです。グーグルでもかなりのことが分かりますよ。ミルナくんはどういう資料を使ってるんでしょうか。

ケヤグは契約から来ていると思います。『野辺地方言集 改訂版』に載っています。ニシは「ね」に相当する野辺地の方言ですね。スケは津軽弁と南部弁を分ける強力な指標ですが、小樽付近まで使われているとは意外です。ドジョッコフナッコの「コ」は後に付けて愛称みたいに使うほか、前に付けることもあります。「こ寂しね」はちょっと寂しいの意味です。「おおきに」も使われていたそうですが、今はさすがに聞かないのでは? 北海道にはあるそうです。

運転手も被害者

観光バスの運転手は不安定就労が多いし、命令一つで不慣れなコースへ行かなければならない。仮に体調が悪いとしても休みも取れない。有給休暇もないし病気休暇もない。休み続ければ、解雇が待っている。

そんな「非正規労働」を当たり前にした自民党が進めてきた規制緩和政策だ。この政策こそが、真の犯人であることが明確ではないのか。当該の会社の安全管理が問われているが、「安全」を優先していたら、低額の契約には耐えられい。個別の企業だけの責任を追及しても真の解決にはならない。

近視眼的にいてはいけない。未来のある大学生や若者を殺したのは誰なのか?について、正確な理解が必要です。 その点の突っ込んだ分析は新聞ではほとんどありませんね。問題を根源的につく報道がほとんどない。

こんなんでは解決にならない!と声を大にして言うしかないのです。小さな声でも、「声」にすることが大事だと思う。

今夕方、近所の会館での会合出席を約束をしていたらしく、本を読んでいる間にすっかり失念してしまった。謝りに行ってきた。信頼は一度失うと取り返しつかない。ちょっと何かに夢中になると、大切なことを忘れていることがある。心しよう。

Re: 運転手も被害者

会合をすっぽかしたのはいけませんね。次から電話してもらった方がいいでしょう。

景気をUPさせようとして規制緩和が後先見ずに行われるとどうなるか、これが見本です。鉄道や航空、タクシー、食品など、水面下ではもう相当ひどいことになってるんではないでしょうか……。

如月の寒さよ

如月とは、寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力だとか。また気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」 草木が生えはじめる月で「生更木(きさらぎ)」とする説などがあるとか。

それにしても「暖冬」の今年は一転して寒い。空前の寒さかな。着衣も一枚多く着なければならない。

この前、室外温度の全国比と室内温度の全国比が出ていた。それによると、沖縄についで室内温度が高いのは、北海道だとか。そして関東は寒い。まさに着更着の毎日かと。こんな季節、ダイナーさんは風邪など召されないように。

ブログの投稿も、やや冬ごもり気味ですかね。みなさん、寒さを吹き飛ばす何かがありませんかねえ。モリモリ、元気を出しましょうぞ。

Re: 如月の寒さよ

おっしゃる通り、東京は寒い寒い。世間の風が冷たすぎ。
ガスファンヒーターを付けていると暑くなりすぎるし止めると急に寒くなる。かといってエアコンでは電気を食う。上手くいかないもんです。ファンヒーターの設定は最低温度にしているんですが……。着更着すべくヒートテックのズボン下を追加で買ってきました。

ところで、ミルナくんはお孫さんが入院、山姥さんはお父上が入院ということで、パッタリ動きが止まってしまいました。こういう時こそ通りがかり人さんの出番だと思うんですがね(ちがうか?)。

冬眠志願

毎年この時期の冬眠志向に反して、先月末から8000~10000歩を歩いている姥です
傘寿過ぎのバリバリ後期高齢者が同伴のため、駅の乗り換えやホームと改札・地上出入口間(地下鉄利用のため)は可能な限りエレベーターを使用していますが、タイミング悪く設備点検に遭遇したら階段昇降に………
おかげさまで、夜は横になると同時に眠ってしまいます(笑)
年寄りを伴っているからか、平日日中の地下鉄は案外親切な方々が多いな、と感じる今日この頃
母に席を譲っていただいたり、エレベーターの扉を開けて待っていただくなど、一寸した気遣いに感謝しながら、日々の我が行動を振り返り猿でもできるレベルの反省をしています(苦笑)


通りがかり人様、白クマ様のブログには時折出没しておられるようですが、拙ブログではとんとご無沙汰
ま、更新が滞っていますので仕方がないかもしれませんがf(^_^;)


今日は立春大吉ですが、まだまだ寒さ厳しい日々が続くようです
どなた様も、ご自愛くださいませ<(_ _)>

Re: 冬眠志願

こちらも更新が滞っていますのは、ひとえに安倍晋三が国会で変なことを言い続けているせいです。国会中継から目が離せません。

ミルナくんのお孫さんは何とか退院の運びだそうでひと安心です。山姥さんの家族のご苦労はまだまだ続きそうですが、私としてはこの場でお見舞い申し上げるしかありません。東京の風は寒くて大変ですが、山姥さんはそれどころではないようですね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://dynagom.blog.fc2.com/tb.php/367-b1df6478