朝に弱いと出世できない 

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山姥さんブログ(時には本の話でも・・・)にすずらん通りだの明治・中央などという名前が出ていたので思い出したことがある。私は一時、白門刊行会という会社に勤めていた。勤めるというよりフルコミッション営業で、中央大学何十周年だかの記念紳士録を作る仕事であった。靖国通りの住友銀行とチケットショップの間に出る富士見坂の枝道。窓の少ない殺風景なビルの一室に男たちが詰め、電話を掛け続けていた。中大OBに電話でアポを取り、行ってOKとなれば1万円もらってくる。お昼はよく天ぷらの「いもや」へ行った。
何の仕事でもそうだが朝に弱いのがネックで、この仕事も成績は最低だった。よく我慢したものだ。弁護士にアポを取り北鎌倉まで行くと、女房が出てきて断られたのには参った。Tという北関東出身で同年代の男と気が合い、彼の主宰する読書会や合コンにかり出された。何年かして彼は軌道を外れ、宗教まがいのエセ科学にかぶれてへんな雑誌を発行し始めた。こればかりはとても食えず無視させてもらった。案内広告の会社に入ったのはここを辞めた後である。
                     
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先日のNHKスペシャル「介護殺人」にショックを受けて介護制度の実態が知りたいと思い、水野博達『介護保険と階層化・格差化する高齢者』(明石書店)を借りに古石場図書館へ行く。木場二丁目のバス停から歩いて10分くらいだ。図書館は文化センターの中(4階)にあり、5階から上は集合住宅になっている。1階の片隅に小津安二郎の資料室があり、吹き抜けの内側にも瓦屋根のダミーが突き出す凝った造りになっている(写真参照)。すぐ帰るつもりが、暮れることを忘れたかのような夏の夕日に誘われ、川を辿って赤い橋(新田橋)の付近まで歩いてしまった。30年前と同じように路地を黒猫が歩いていた。
                    
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9日の土曜日は世田谷美術館へ「写真の地層展」を観にいく。旧知の桑原敏郎氏が世話役になってまとめているもので、今年で18回目になる。分厚い地層の重なりが楽しい。ついでにメキシコの巨匠アルバレス・ブラボ展を観る。帰りのバスはすぐ来て用賀の駅に着いたのだが、なんと田園都市線が止まっていた。改札は人がごった返している。しょうがないので気の進まないドトールで小1時間時間をつぶし様子を見たが、動くのは20時30分の見込みだという。やむなくバスで成城学園駅まで出て小田急を使い新宿回りで帰った。大変な番狂わせで疲れ切った。調べると原因はケーブルが燃えたためで21時40分に運転再開したとあった。あのまま待っていたらさらにひどいことになったところだ。
     

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コメント:

「社会保障の財源は消費税」か、まずこのことを疑おう

 ダイナー氏が水野博達著の『介護保険と階層化・格差化する高齢者』(明石書店)を読み始めた。しかもNHKスペシャル{介護殺人」にショックを受けて…とのこと。旺盛な読書欲に心から敬意を表したい。
 この書の書評を書いた方は「評者泣かせ」と書いている。つまり読者にわかりやすく書いてあるというよりは、かって三里塚闘争をはじめとする住民運動にかかわり、その後介護施設現場で介護問題に取り組んできたという異色の経歴を有する著者ならではの、従来の定型的な議論の枠組みに囚われない実に多様な論点を提起しているからだ。
 この本の「序章」でいきなり「さわやか財団」で活動して介護・福祉問題に関する世論に影響力をもつ堀田力に対する批判が行われている。堀田の描く「地域の支え合い」は、一体リアリテーがあるのか、中産以上の者のみによる地域動員の幻想ではないかという。市場原理に立つ介護保険制度についても鋭い分析を行っている。

 「介護悲劇」は、まさに現在進行中の切実な生活課題であり政治課題だ。ところが選挙ではさほど問題にされなかった。切実な課題から逃亡するアベの薄っぺらな野党攻撃だけが街頭でこだましていた。

 野田時代の民主党が自民党と一体となって「税と社会保障の一体改革」を主張し、大企業減税をしながら消費税と引き上げ、他方社会保障を削減する方向性を打ち出した結果、社会保障は年々切り捨てられ、国民は「社会保障の税源のためには消費税はやむを得ない」と信じ込まされてきた。この方向を根本的に再検討したい。

 現在「介護悲劇」がこれでもかこれでもか…と起こっている。介護自殺はほぼ毎日一件に近い割合で起こっている(年間ほぼ300件)NHKの番組では、「介護殺人」はほど2週間に一件の割合で(わかっている範囲で)起こっているというが、別の研究者はほぼ8日に一回起こっているともいう。
 この現実をみるとき、「社会保障」の財源を消費税に求め、介護保険サービスを縮小し消費税の範囲内で社会保障を賄うという考え方がそもそも疑わしいものであることが明らかにされているのではないか。
 「消費増税論」と社会保障の縮減政策は社会的格差をますます増大させているのであり、「市場政策」としての介護保険制度の根本的改革こそ問うべきであると思う。

 弱者から搾り取ることによる「社会保障財源論」を根本的に見つめ直そう。
 
 いずれダイナー氏の読後感が何度かに渡ってブログで展開されることを期待している。

 選挙中、ジミント―候補者の演説を聞いたが、彼らには普通の市民の生活実態がまったくわかっていない。他方、そうした候補者に一票を投じる「主権者」=有権者が、自らの切実な生活実態がどこから来るのかがわからないまま、「とりあえず安定」を求めて一票を投じているというのが現実ではないか。政治を革新する者たちは、普通の生活者に届く「コトバ」を持たなければ「多数者」にはなれないことを切実に感じた。
 とはいえ、自民党への投票者は30%台に過ぎないのであり、国民はこの政党に白紙委任したわけでは決してない。

 さて、「憲法改正」をめぐる問題は、これからいよいよ本格的な「たたかい」になると思う。このことにどう向き合うかが、日々私たちに問われているのではないか。介護悲劇と憲法改正問題、この両方を串刺しする眼差しをもちたい。憲法は今日の生活そのものの問題なのだから。
 
 

Re: 「社会保障の財源は消費税」か、まずこのことを疑おう

今回はコメントが全然なかったので、皆の衆討ち死にかと思っていたところでした。憎まれ口も健在でほっとしました。

おっしゃるとおりこの本はまことに読みにくい。読みにくいし電車で読むようなものでもないので、まだ3分の2も進んでいません。堀田力への批判は序章ではとば口であり後半に期待します。税と社会保障の一体改革は、野田総理を使い財務省に都合のいい国民収奪の制度に固められたようですが、案の定、国会改革はチャラにされてしまいましたね。しかし誰にも効果的な反対ができませんでした。

消費税は直間比率の解消を謳って導入されましたが、所得税の累進性を下げたので格差が拡大しました。社会保険料の累進性にも問題があることが分かっています。企業を利する輸出還付金は宿命的だし、益税の問題も放置されたままです。なにより消費税を目的税化する愚は指摘されていたところです(なぜいけないんでしょう? たかしくん解説してください)。間接税にこだわって今更軽減税率だなんだと言ってるのは日本くらいでしょう。直間比率の問題など、根本的に調べ考え直すべきではないでしょうか。

ま、この本の介護問題で記事が書けるかどうかは分かりません。猫の画像も批評してください。

朝はまるで苦手

「朝まるで弱い〇〇です」を売りにした女優がいた。ダイナー氏も朝弱いのだ。かく言う私は朝弱い点では誰にも負けない。とくに朝少し無理に体を動かすと一日中具合悪い。不思議なことに「読書」や「書き物」となると朝が一番。ただ、これも調子に乗ると、後々後遺症が出てくる。

「直間比率」の問題もあるでしょうが、そもそも現在の所得税や大企業に対する税制が公平かどうかの問題ですね。日本の税制度では高額所得者ほど税率が軽減されている。富裕税は欧米では、富裕者自身から「高額所得者の税率をあげよ」という提案がなされるほど。

年収100万ドル以上の高額所得者(ほぼ一億円程度)から30%の税率で所得税をというアメリカのアメリカ投資家ウォーレン・バフェットが提出した税率改革案はオバマ大統領によって議会に提案されたものの、共和党の反対で、あと一歩のところで成立しなかった。(パフェット・ルール wikipedia 参照)

日本の大企業は、あらゆる面で世界最高に優遇されている(内容は省略)。上場企業の内部留保が550兆円もある。丸儲けがほったらかしにされて、最悪の「消費税」こそが社会保障の財源という宣伝に、国民がすっかりだまされているのだと思う。

消費税は最悪の税制だと思うがどうか。少なくとも現時点では、消費税のみを強調する論は成り立たない。

介護保険料も標準額に比べれば上下の差はたったの2倍、どんなに所得が小さくても(生活保護家族からも)ばっちり徴収している。「介護保険料」は下層所得者からがっぽりいただきという、まさに「第2の大衆課税」に他ならない、と思う。この議論に乗ってきたジミント―以下野党も責任をとるべきだ。

ダイナー氏の介護保険の負担料金は、家計の何パーセントを占めていますか?ちなみに我が家の家計の中で介護保険料金の額は年間14万円を超える。この先、20万円近くなるとも予想している。恐るべし。国は介護保険に対しては総額のたった25%しか負担していない。これで「消費税で社会保障」とは真っ赤なウソ。しかし、この簡単な内容を、国民はまだ知らない。知らされていない、と言うべきか。

ダイナー氏 水野さんの本は専門家でもむずかしいとされている。これを読解するためには、まず岩波書店あたりの介護制度の一般書と併読をすすめます。しかし、ぜひ読後感をブログで書いて下さい。期待しています。

みなさん、選挙疲れですか? 私は、選挙結果にちっとも失望していない。内容、数字を分析すれば、ジコーメイ党の「政策」が国民によって支持されているわけではないのだから。

Re: 朝はまるで苦手

うちの介護保険料は昨年5万円でした。介護保険料を払えない介護難民があふれるだろうとの予測が出ていますが、健康保険料だって払えないプレカリアート(不安定労働者層)が急増しているのだから当たり前です。安倍が改憲策動にかまけているうちに、健保・年金・介保・生保の社会保障がガタガタになってしまいます。公明党の「希望がいきわたる国へ」とかなんとかには笑っちゃいましたが、希望の笑顔を凍らせているのがお前らじゃないのか、希望よりまずお金を行きわたらせろといいたくなりますね。彼ら時効政権の福祉政策はせいぜい商品券止まり。

パフェット・ルール、1億円超の高額所得者は所得税30パーセント。日本でも提案したい。

NHKはついに極右報道機関に

びっくりしたなあ。昨日の夕方7時からのNHKニュースを聞いていたら、現天皇を125代目と報道していた。一瞬何かの間違いでは…と思ったが、確かに2回言った。
125代目の天皇というのは神武天皇以来の万世一系の天皇制という虚構の歴史観に立って、現在の天皇を神話の世界と結びつけて語ろうとするものだ。ときあたかも、アベが「極右」改憲案を出し、天皇を「国家元首に据える」のと動きと軌を一にしている。NHkはついに禁を破って「皇国史観」の宣伝に乗り出したか。これは絶対許せるものだはない。

NHKはいったいいつからここまで「右翼思想」に染まり切ったのか。この報道は絶対無視できない。NHKに謝罪の報道を求めたい。

 どうですか?ダイナーさん。ついにアベ放送局ないしNHKはここまで来たか?

Re: NHKはついに極右報道機関に

私自身はもともと虚構の天皇制などどうでもいいと思っていますが、ごちゃ混ぜの報道は気になりますね。三原じゅん子などは神武天皇が実在の人物だと思ってるようですし、八紘一宇発言もある。復古勢力に利用されるのは困ります。

雷が鳴り始めたので慌てて家へ帰りました。

Re: NHKはついに極右報道機関に

http://lite-ra.com/2016/07/post-2416.html

陛下の捨て身の抗議。安倍や菅が何も言えなかったのはこういうことだったんですな。

受体告知

たかしくんありがとう。《告知とは患者とともに「現状」を把握・共有し、ともに闘病という道のりのスタート台に立つ「共感」「やさしさ」を伴うものでなければならない》、まさにそのとおりであり現実的理想でなければならないと思います。

ちなみに「告知」を辞典で見ると同義語、類語も含めて全てが「上から目線」の意味でしかなかったのには驚いたね、どうりで語感からは妙に冷たい響きとして聞こえるのだ。あながち《告知という名の暴力》といっても違和感を覚えませんね。

ボクは思うに、患者と医師とは「闘病という現実」に対等の立場でともに立ち向かい、互いに事実を真摯に受け止め、「治す・治される」の関係であってこそ初めて《データの単なる伝達者》では無くなるたかしくんの思いに通ずる気がします。

あと一ヶ月で第一回目の入退院35日間の闘いが始まり、妻にはまた苦労をかけることに心苦しさを感ずる。

(彰)

横入り、申し訳ないです

ミルナさん、長い闘いですね。いい言葉はないのですが、病室の隅っこに小型のpcのスペースが欲しいですね。このブログと、山姥さんのブログはつらい気持ちになったとき、きっとよく機能してくれると思います。

 最初の35日に向けて、良い発進を祈る。
 

Re: 受体告知

このコメントは山姥さんブログ「文月も十日が過ぎて」http://blog.goo.ne.jp/mnmymkym/e/b8b9fcfd2b70dea856099f84b3bceb23のコメントに対応するものです。ミルナくんが旧盆明けから抗がん剤の治療に入るという告白で、ちと混乱したみたいです。どちらのブログの読者もミルナくんの健闘を祈っていますよ。

医師という権力 & 鳥越さんのこと

みるなくん

 治療は、専門家としての医師の権力との闘争だ、という思想に共鳴していただいて感謝します。
 生老病死はすべての人間にとって必然であり、それを避けることができる人間なんていない。生まれたときに、「生」を奪われることは決められた有限の存在だと思う。それを救うのは、他者の愛しかないと思う。それは特定の個人であったり、歴史のなかで連綿として生きている人々であったり。
 もう「引き算の人生」を考える年齢になって、いつでも「有限」の期限が来るときに備えたいと思っています。昨年以来の「反民主主義」「戦争法」との闘争は、個人的に言えば、己の有限な人生に悔いを残したくなかった、の一言に尽きます。

都知事選の立候補した鳥越さんに対しては、あれだけのたくさんの癌との闘病を経て、なお「現世」で良きことをしておきたい、という前向きさに、ただただ「自分もそうありたい」と勇気をもらっています。結果としての勝ち負け以上に、彼の出馬に心から喜びます。こういう分水嶺ともいうべき歴史の転換点だからこそ。
 

Re: 横入り、申し訳ないです

>  最初の35日に向けて、良い発進を祈る。

宇宙戦艦ヤマトみたいですが、永の航海、無事を祈りましょう。

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