悪魔の囁き 

月曜日の夜は荒川方面で花火が打ち上がり、ちと遠いが居ながらにして花火大会を楽しめた。しかし、夜空は深い群青色に雲が浮かび、すでに秋の気配である。次の日の昼前、突然の豪雨が1時間以上降り続き雷鳴が轟いた。外にいたら大変なことになっただろう。
           
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土曜日はPlaceMにて写真の会賞の受賞パーティー。『カメラ毎日』の西井一夫が中心になってつくった写真の会は88年12月発足、次年に始まる写真の会賞は今年で28回目とか。会員の年3万円会費とカンパから作家の写真的行為に対し賞金を出す市井の賞である。今年は甲斐啓二郎(写真展『骨の髄』『手負いの熊』)と、横田大輔(写真集『COLOR PHOTOGRAPHS』『垂乳根』)の比較的若い作家2人が受賞した。横田大輔は知らなかったが、甲斐作品はTOTEM POLE PHOTO GALLERYに登場して以来、中判カメラでのダイナミックなスナップに圧倒された。「ただただがむしゃらな写真を展示する」とは「手負いの熊」に付された彼のコメントだが、印象はまさにこれに尽きる。今年5月の『骨の随』ではヘルメット姿に竹で殴り合う神事がテーマで、牧歌的だった頃の新左翼のゲバルトそっくり。新左翼の行動様式がそれと知らず神事を模倣していたとは……決して意外なことではないかもしれない。西井一夫が亡くなって早15年である。
                
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鳥越が名乗りを上げたとき、斎藤美奈子が東京新聞のコラムで「会見で判明したのは<この人は都政のことを何も知らない>ということ」と書いていたのを思い出す。さらに「政策面で都政を最も熱心に考えてきたのは宇都宮氏」「野党四党が鳥越氏で一本化したら、反発する都民が必ず出る」とも。不吉な占いが的中してしまった。
鳥越に都議選に出るようけしかけて、やわな野党四党をめちゃくちゃにしちまえ……という悪魔の指令があったとは断言できないが、鳥越の虚名に議論もなくふらふらと乗ってしまった野党四党とは何なのだろうか。女性問題は致命的だったが、敗因はそれだけだけではない。鳥越との間に真摯な話し合いもなければ、煮詰めた政策協定のようなものが作られた気配もない。野党四党とは単に四党党首が雁首を揃えればいいと思ってたんじゃないだろうか。小沢や志位がいて何をやっていたのか。あまりにあまちゃんだ。四党党首は腹を切るべきだ。一から考え直せ、建て直せ。私には都議選の跡が、鳥越含め5つの首がさらされる獄門磔のお仕置き場に見えてきたぞ。
花火をはり渡世の闇のただ深き――。
                        
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コメント:

御輿は軽くてパーがいい

知名度だけで票が集まればめっけもん、議会の構成を見れば操り人形にしかなれない…
自民党よりも公明党よりも、野党党首一同がいちばん都民を侮っていただけでしょう

誤報騒ぎだった東京湾付近でのマグニチュード9.0の地震が本当に発生した時、対応を任せられる政治家が今のこの国にいるか…首を縦に振れない現実があります
根強い絶望感を希望に転換させるには、新しい革袋と新しい中身との両方を示す必要があるでしょうね
有権者は、潜在的に渇望していると思うのですよ
ただ、今の野党共闘は受け皿になれないでしょうし、民進党が共闘から抜けるのは時間の問題のような気がします


叢の茶ブチはまだこどもでしょうか
拐いたくなる可愛さですね(笑)
リアガラスに映る景色がダリの絵のようにシュールです

Re: 御輿は軽くてパーがいい

> ただ、今の野党共闘は受け皿になれないでしょうし、民進党が共闘から抜けるのは時間の問題

なるほどね。蓮舫は細野と組んで部分的とはいえ改憲論議に乗る構え。大丈夫かあ!? 悪魔の囁きはあちこちで聞こえていそうです。
茶ブチの子は警戒心が強くて……ま、野良はそのくらいでなくっちゃ生き抜けない。野党共闘なんかに乗るんじゃないぞ。

車の反射はどうしたらここまで曲がるんだ、と聞きたくなりますが、ただし「シュール」は間違い。シュルレアリスムという運動があったけどシュール+リアリズムではないと誰かが書いてました。

年金と税金

クソ暑い時期には、怪談物語が昔から親しまれて?語られる――のも、それこそ昔話になってしまった。学校は夏休み、お盆も近づいてきたせいかローカルテレビで、地域のイベントを紹介したなかに「お化け屋敷」があった。見ていて「何か変だな、何かが違うナ」と思った。
ボクが子供のころ見たお化け屋敷は「ろくろ首、お岩、怪猫、血の滴る生首」などだった。どうやら違和感は、お化けが近代化していて怖さの迫力がないことに気がついたのだ。今の子供たちにとっての「怪談物語」とは、バーチャルゲームで「殺戮を”愉しむ”」、「ポケモンGO」に夢中になって加害・被害に会うことかもしれない。

ボクにとっての怪談物語は「年金運用損失」だ。昨年度の決算で5兆数千億円の損失を出した、というのだ。衝撃的な報告に、怒りに震える。安倍自公政権は前年、国内株式と外国株式の運用をそれまでの倍、50%にした。公的年金で株価を吊り上げるという、これまでどの政権もやったことがない道に踏み込んだのだという。
年金での老後の生活は大変だ。2ヶ月に1回の年金振込み日に、銀行に並ぶ高齢者の気持ちは全く無視されている。年金積立金を運用する独立行政法人が出した巨額の損失にも、責任を取る気はサラサラないという。ばかりか奴らの給料は飛びぬけて高く、また、たっぷりと甘い汁が吸える天下り先になっているのだ。
あろう事かこの損失の報告は今回の選挙が終わるまで隠していたのだ。

最近役場から「町民税・県民税について」の通知書が来た。行政や警察関係からくる書類には、ロクなものがないから恐る恐る開封した。
なんと昨年度の税金を年金から取りすぎていたので還付するという通知書だった。過誤徴収されていたなんて全く知らなかった。物価の変動なんかで支給額は減らされるけど、余計に取られていても分からないのが現実である。
年金生活者のボクにとっては、これぞまさしく恐怖の怪談物語である。実におぞましい限りだ。
それにしても御役所用語とはいえ、「・・・過誤納金となり還付する」ので通知する、とは何という言い草だ、完全に見下している。ふざけんじゃないぞ!(彰)

Re: 年金と税金

お金が戻るんですからいいじゃありませんか。亡父なんか、払いすぎてたから返せと言われて呆然としてましたからね。

最近のお化け屋敷はどうなんでしょう。ガールフレンドと行くのが定番ですね。昔はジンタの響きに空にさえずる鳥の声~~のメロディーがいやが上にも雰囲気を盛り上げましたが……。現代の世の中、怖いのは現実の方。消えた年金で納涼していりゃ世話はありませんや。

西井さんの名前が間違っていました

訂正しました。
西井さんとは仕事のときにたまに顔を見かけることがありましたが、話したことはありません。四国のホスピスでの最後の2か月間を河瀬直美が映画に撮っています。

気味が悪い話

先の参院選の際、大分県で野党側候補者の支援団体が入居する施設の敷地に、警察が隠しカメラを施設側の許可なく設置し、又SDカード交換の為に複数回警察署員が無断で侵入していたとか…
最初にこのニュースを聞いた時は、どういうことなのか、何故警察が野党側候補者を支援する団体の施設に隠しカメラを設置する必要があるのか、さっぱりわかりませんでしたが、要するに、わざわざ治安維持法を作らなくっても、現行憲法をかえなくても、国家機関は恣意的に監視してしまえるのだ、ということなのですね
とっくの昔に、時代は逆行していたのだ、と、よくわかりました

警察署側は、許可なく敷地に立ち入ったことを謝罪したそうですが、そういう問題ではないだろう、と思うのは姥だけか………
「防犯」の名目で至るところにカメラが設置されている現在、いつどのような形で私たちに跳ね返ってくるのかわかりませんし、民進党や社民党(ただとも氏の支援もしていたらしい)は強く追及すべきだと思うのですが…
メディアにしても野党側にしても、歯がゆいくらいに生ぬるいと感じます

Re: 気味が悪い話

ただとも氏が落ちたのはそのせいだったのか!(違うな……)

相変わらず警察はちんけなことをやってますね。対する野党も早くも夏ばてなのかさっぱり意気が上がらない。民進党の代表戦は「戦犯」連中が密室で決めていく雰囲気になりかねない。論争を作り盛り上げ巻き起こせば、国民参加になるのにそんな気はさらさらない。山尾志桜里や玉木雄一郎など、新進が出ないといけません。自己保身で対抗馬の芽をつもうとしているやつがいるんだそうですから、今後も民心をつかむことは難しそう。

南部と津軽

歴史的背景から犬猿の仲とされる南部と津軽の確執は、いまも続いているそうな。仲の悪い言い伝えには多々あるが、ふるさとびとの立場から言えば、戊辰戦争が終わったにもかかわらず、津軽の奴らが野辺地町の西方にある馬門地域で、規模は小さいけれど侵略戦争を起こしたこともひとつの起因であり、この事はソ連が終戦にもかかわらず千島列島を略奪したことと同列に語られてきたことが、いまもって歴史時間をさかのぼらせてくれているのだろう。

津軽藩が侵略した理由は知らないが、南部藩と津軽藩との領地の境目を示す四ツ森と呼ばれている藩境塚がある。江戸期、奥州街道沿いに設置された。現在の平内町狩場沢と野辺地町馬門にまたがり双方に二つずつ、計四つの盛り土から成る。

司馬遼太郎の「街道をゆく」にも藩境塚のことが書かれている。《私がこの野辺地湾の海辺でみつけた藩境は異風なものである》、塚四つのうち南部藩側の二つはいかにも立派だが津軽藩側の二つは粗末なものだという。
「県史跡・藩境塚」という標柱に、津軽家に領土を横領されたという歴史をもつ南部藩にとって、その境界を簡便なもので済ませることはできない怨念めいたものが込められているのだろう。
《またまた南部衆めが例によって執念ぶかく妙なものをこしらえおった。というわけで、対抗上やむをえず対になる二つを築いたに相違ない。うんざりしているような感じが、津軽側の塚作りのぞんざいさにもあらわれているような気がした》それだけにこの藩境の廃趾はじつにさびしい、とも語っている。

南部と津軽の領土争いは事あるごとにいまだに行われている。つい先月にもあった。今度は境界争いを綱引きで決着つけようというものである。長年の領地争いに公正な審判を下し、和解を促すという。
地域興しのイベントがニュースになっていた。

ボクは歴史の機微に疎かったせいもあってか、初めてふる里の歴史の一つをかいま見せてもらった。でも何故、続きの戊辰戦争が行われたんだろう、興味が尽きない。
相馬大作、安藤昌益、高山彦九郎らの事暦を知れば「白河以北、一山百文」といわれた陸奥のみちに、土足で踏みにじった長州人の今に続く暴政が(岸信介、佐藤栄作、安倍晋三らの悪政も)見えてくるかもしれない。(彰)

Re: 南部と津軽

なぜこの記事にこのコメント? と思わざるをえませんが、いつの間にかそういうことは問わないシステムになってしまいました。書くものは問わず、拒まず……。

領土問題を文字通りの綱引きで……。それだと力の強い方に負けてしまいますな。綱渡りもいいかもしれません。

藩境塚の山は南部側が大きく津軽側が小さい……それは初耳です。津軽側がつきあいで、と言うより当てつけ気味に造った。今もそうなのかは確認しないといけませんが、野辺地戦争のことは最後の戦闘だけにいろんなことを考えさせられます。今なお不明な点も多い。相馬大作事件につながる因縁話もあります。最後の戦闘と言えば、8月15日を過ぎて戦われた占守島の攻防戦ではソ連軍は大敗を喫しています。この時期、秦郁彦のドキュメンタリー『八月十五日の空 日本空軍の最後』がお勧めです。

「悪魔の囁き」に囁く

「悪魔の囁き」に触発されて、ふる里が危うく津軽藩に略奪されそうになった、続きの戊辰戦争の結果が今でも確執を引きずっている、という記事を見たとき、誰が南部藩を侵略しろ囁いたのかを知りたくて少し調べてみたわけだ。

その意味では〈なぜこの記事にこのコメント?と思わざるをえませんが〉とは異な事をおっしゃいますが、なんと申せばよろしいか応えようががない。山姥さんのブログ同様何でもありが、このブログの心の広さだろうね。相馬大作、安藤昌益、吉田松陰らも誰かに囁やかれたればこそ、悪魔の仕業(しわざ)に染まっていったのだろう。

今回の都知事選だってまさに「悪魔の囁き」があったればこそ増田が乗せられたのだろう。鳥越も野党共闘という中身のない囁きにもかかわらず幻想をみたんだろうな。その点、仮面の下の小面(こずら)憎い小池は、これから悪魔の囁きを都民にするんだろうが、マスコミは抵抗できるんだろうか?
彼女のひと言ひと言が安倍晋三よりも国民に悪影響を与えるのではないか。都民は「悪魔の囁き」に耳を塞ぐのか、それともマインドコントロールされてしまうのか、「叛旗派・大納言」(?)の力量が試されるかもね。 (彰)

Re: 「悪魔の囁き」に囁く

失礼しました。歴史はすべて悪魔の囁きから……。あるいは人間の判断を超えたところから指令が発せられているとしたら……。それはもう陰謀史観なんてものではない。

蘇我入鹿にも明智光秀にも、相馬大作にも悪魔は囁いた。あるいは悪魔の伝言を告げる人間がいたのでしょうか。私の好みは悪魔よりも小悪魔的な小柄な女性ですが、なかなか出会えません。それはさておき、小池百合子が囁くか怒鳴るか知りませんが、メディア戦略に長けたあの人が安倍と組んだら怖いものなっしー。冬でもクールビズを着せられ気がつかないなんてことになりかねませんね。

ところで、私が時々ヘンなことをするのは悪魔に囁かれたからで、私という人格が主体的に行っているわけではありませんのでご注意を。

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