小村井でオムライスを食べたら 

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9日の夕方、半ば衝動的に思い立って墨田区京島の田丸(稲荷)神社を訪ねた。亀戸はくらもち珈琲のマスターが東京大空襲の写真展で取り上げており、気になっていた場所だ。一帯は奇跡的に大空襲の被害を免れ、したがって大正・昭和の古い町並みが残る地域として知られる。田丸神社とそこに隣接する原公園には大空襲犠牲者の364人の遺体が仮埋葬されたという。地蔵尊の隣には戦災犠牲者の慰霊碑が建ち、たくさんの折り鶴が供えられている。
                    
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今回は日暮れ間近に亀戸線小村井駅から田丸神社を拝みに行ったのだが、曲がりくねった路地、古い民家や商店、工場、踏切などがつくる絶妙なタイムカプセル的空間に驚嘆した。常に視界に入るスカイツリーもすっかり風景に馴染んでいる。京島南公園という大きな公園はコンクリートで築山が造られ、長い滑り台で滑り降りられるのだが、子供が一人もいなかったせいか、公園というより遺構然とした佇まいがちと不気味であった。
なお、亀戸線には曳舟の手前に虎橋通という最寄り駅があったそうだが、大空襲で被害に遭いその日で廃止されている。今日歩いたのは京島のごく一部だが、行政的に見るとこういう街は防災に不適な危険地域として、無粋な再開発の対象になりかねないのが心配だ。
                  
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必要あって加藤典洋の『戦後入門』を読む。かなりの分量の本で息切れした。米国の外交資料などを子細に読み込み、米元大統領ウイルソンの国際連盟の理念などが、大戦と冷戦を経て現在の日本(または日米)にねじれとして結果していく経緯を説いた前3分の2は説得力がある。ただ、自衛権を国連に仮託するという凡庸な改憲論は現実的な解としても納得しがたい。現憲法は押しつけられたと言わんばかりのニュアンスで軽く流している。そのせいか、左派には評判が悪いようだ。いずれにせよ、このところ東京新聞的な「護憲」論に偏りすぎた自分の立場を定位し直さなくてはと思っている。誤植2カ所発見。
                  
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もうすぐ旧盆だが帰郷の予定はない。弟は草取りも墓参りもしないし迎え火も焚いてくれない。先祖の霊は彷徨うばかりだろう。そんな想いがあったからか、今朝、父の夢を見てしまった。父が何かの伝票を印刷して商売しようとしている。それだけの夢だが、生前の父には何の力にもなれず本当に申し訳なく思う。組合を退職してはじめたささやかな商売も、我々は理解することがなかった。切ないが何もかも終わってみて初めて分かるのである。
                 

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コメント:

おお、浸れる、久し振りに、まだ誰も書いていない‥

純粋東京下町培養紀。残っている東京を培養してくれている。私は東京は学生時代に少し表面的にうろついていただけで、何も知らないのと同じだ。東京をも少し知ってから、動けなくなりたいが、こればっかりは‥今回の写真はいい。久し振りの大納言節だ。
 このところ、していないが、墓掃除は好きで、重い線香受けの後ろ側や、裏側の泥もしぶとい草抜きも、熱心にやる方だ。お線香に火をつけたまま、帰るのはいやである。燃えかすが残るのがいやなのだ。心の中でおせんこうをともせばいいし、まともに拝みもしないのだ。話しかけはする。親父、こんな日々だよ。しょうがねえわ。と。そして、花も残さない。枯れ果てた花と、ぬるぬるの水がいやだから。
 なんで兄貴はやらねえで、俺がやるんだ。弟さんには弟さんの墓の形があり、兄貴の墓の形とは違う。草ぼうぼうの墓の方が、落ち着くのかも知れない。墓掃除して綺麗にしているから、先祖がねぎらえているのかと言えば、それはあやしい。と、私は思います。墓に抱くイメージはみな違う。草も墓も骨も最期は同化して土となる。弟さんはそれでもいいと思っているのではないか。今の墓の姿が、一番穏やかになれるのだろう。想像だけど‥
 ダイナー氏がもたらしてくれた、東京北砂。本州の果て野辺地。久し振りに一番のりコメントさせていただきたいです。

Re: おお、浸れる、久し振りに、まだ誰も書いていない‥

そうなんですよね。線香が燃え残るのがイヤだけど、花屋で焼香セットを買うと太く束ねた線香が入っていて、火は着けにくいわ燃えにくいわで、結局ほっぽって帰ってしまう。ま、一時的に景気よく煙が出ればいいだろうということで……。

花はだんだん枯れるということでいいのではないかと思っています。

しかし草ぼうぼうはいけませんな。それより弟は墓に近づくのも嫌がっているところがある。よほど先祖に顔向けできないことがあったらしい。草ぼうぼうで先祖供養オッケーというのとはちょっと違うようです。それはそうと、昨日辺りは野辺地は涼しくて長袖着ているといってました。私はどんな猛暑でも長袖です。電車やバスが寒いときがあるのでね。

オムライスの写真は(笑)?

と、突っ込みをいれる一方で、大納言様に食べ物案内サイトにあるような写真は似つかわしくないとも思う姥です(^_^;)

ところで、小村井と聞くと、反射的に玉の井~鐘ヶ淵~堀切…と、東武伊勢崎線(スカイなんたら…ではありません!!)の駅名が浮かびます(苦笑)
字面から、ひなびた駅名と地域だったなぁと…笑
地図を見ると、田丸神社は曳舟駅からたから通りを行くのも良さそうですね
気候が良くなったら、墨堤通り経由で浅草に向かうバスに乗り、向島百花園から曳舟駅を経て歩いてみましょうか(涼風の頃には、忘れていそうですが…)

京島はかなり以前から、防災上最も危険な地域の一つに認定されていたはず
救急車すら立ち往生する地域で、もし火災が発生しても消防車両は現場に辿り着けないだろうと指摘されています
街の景観や住民の権利・財産保護と安全とのバランスをどうとるか…難しいところですね

公園の滑り台、以前も登場したように思いますが………
幾度見ても、強烈な存在感
大納言様の技術の賜物で、実物を見るとガッカリする(笑)!?

亀戸線のリバイバルカラーの車両、良いアクセントになっています
大師線でも時たま目にしますが、色鮮やかで二両編成だとちょうど良い…笑

Re: オムライスの写真は(笑)?

小村井からなぜ伊勢崎線へ行っちゃうのか分かりませんが……。東武リバイバルカラーは今の時期、ちと暑苦しい。

滑り台のある公園は初見で、東京はだいたい撮り歩いたはずと思っていたのが大間違い。まだまだ未知・未体験のエリアがたくさんあります。田丸神社から北へ延びるキラキラ橘商店街は450メートル以上あるそうですから、一度歩いてみても損はないでしょう。

滑り台の写真

大納言様は初見とのことでしたが、でも、採石場かセメント工場を思わせるこの滑り台には記憶がある………
検索してみると、Excite Bitの6/17の記事『スカイツリー付近にある「マンモス公園」は何が“マンモス級”なのか』でした(笑)


今日は盆の入りですが、地域によって、あるいは新仏様をお迎えするお宅では、昨夜迎え火を焚いたかもしれませんね
墓参ができなくても、ご自宅で御先祖様をお迎えできます
御先祖様は、御縁のあるお宅に帰ってきますから

お墓の掃除は帰省の折に、と割り切るがよろしいかと…
もしも頼める方が故郷にいらっしゃるなら、お願いしてみてはいかがでしょうか(勿論、無料とはいきますまいが…)
可能ならば、墓参代行業者や、故郷にシルバー事業団があればそちらに相談するのも、選択のうちかと思います
いずれにしても、相応の支出は必要ですから、往復の交通費その他経費と、どちらを選ぶか…
昨今は、先々お墓の世話をする人がいなくなる、などの理由で「墓じまい」を検討する方が少なくないようです
寺院内墓地の場合、菩提寺で永代供養の仕組みがあれば、それもまた一つの選択肢かもしれませんね

入り盆の日に、不粋なコメントでした<(_ _)>

Re: 滑り台の写真

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1465876008300.html
これですね。なるほどよくわかりました。でも、この写真がひどい。撮ったまんまではこうなることは当たり前。最小限の補整をかけて人前に出すという意識は全然ないみたいですね。今はそういう時代か……?

今日にでもベランダで迎え火のまねごとでもしてみましょうか。

田舎探訪か!

大都会の中の超田舎、(俗に言う谷根千もだよね)いいね。衝撃的に思い立った行動が鋭い。何がそうさせたのか分からないけど。
江戸の匂いを連綿と引き継いできた東京の一部でも、戦災犠牲者の慰霊碑がたくさんあるそうだが、71年前の歴史に戻ってはいけないと語っているようだ。
急に思い立ったのは、戦中派のダイナー氏の潜在意識に、ふる里への郷愁が、最近とみに沸々と湧き出してきたからではないのかな。

東京の地図を開いてみた。隅田川と荒川の狭間あって海面下にある地域なんだろうが、特に京島は一番の震災危険地域だといわれているという。でもそれだけに昔の匂いが溢れているんだろうな。京島あたりの写真は見たことがあるけど、地方の田舎よりも田舎らしさが見えるようだ。行政から見るとそんな危険地帯はあってはならない地域だろうが、首都直下地震が間もなく確実にくるんだから、今更再開発なんかする必要はないといいたいね。それよりも、江戸期から明治、大正、昭和の前期まで続いた良い面での歴史を風化させてはならない方が大切なのだ。

今日からお盆だけど、両親の墓は関東に住んでいる弟がみている。墓参りはもう10年も行っていない。義父母の方は県内だから入院前には行っていたが、今では体力的に難しくなってしまった。
都知事選に出たあの人が語っていた「地方消滅」云々同様、「お寺の消滅」が急速に進んでいるという。ボクたちの親の時代はまだ檀家があってお寺を支えてきたのだろうけど、ダイナー氏は檀徒なのかな?
両親のお墓から遠くに住んでいるダイナー氏の、お墓への強い思いはよく分かるよ。それだけに弟さんの墓守は意にそぐわないだろうけど、通りがかり人さんのコメントには実感がこもっているとボクは思うのです。(彰)

Re: 田舎探訪か!

田舎は田舎でも野辺地辺りと違うのは人の緊密さじゃないでしょうか。衝動的にとは書きましたが、虎視眈々と狙っていた場所でして、地図もちゃんと印刷してありました。この夏はと思っていたんですよ。
確かにこの辺りは江戸時代は沼沢地帯で地震には弱そうです。私とて京島が危険と目されていることは知っていますが、ずっと前から言われながら対策は何も進んでいないということです。理由はたぶんこの街路の入り組みようです。まさに世界遺産といっていいほどです。同じように危ないが元々碁盤目の北砂とは違います。緊密なコミュニティと生活を維持しながら造り直そうとすれば不可能でしょう。無味乾燥の防災都市とどっちがいいかということになってしまいます。

お墓の問題、供養の問題では皆さんから貴重なアドバイスをいただき感謝します。弟には弟の考えがある……私に言わせればただ嫌がっているだけ中身は空っぽですが、身を削って仕事のない彼を生かしていたのは親です。それにどう報いようというのか。供養だけでは足りませんが、まず供養がその一歩でしょう。そこがすっこ抜けているから情けないのです。ま、今日は部屋を掃除し、とりあえず麻柄を買ってきて玄関先で送り火めいたことをやっておきました。

しかし仰るとおり、檀家制度が危機に瀕していることは間違いないようです。善くも悪しくも江戸期から続いてきたものが壊れるのですからね。私が檀家かと問われれば「はてどうだったかな?」と首をかしげます。我が家が浄土真宗大谷派ナンチャラ寺の檀家であることは間違いないでしょう。その継承が急速に崩壊しはじめているのです。皆が弟みたいに墓も法事も要らねーよとなれば大変です。お寺が潰れるだけでは済まなくなります。別に檀家制度がいいわけではないのですが……。

Re: 滑り台の写真(補足)

とは言え、ガラケーなんかだと画像処理ができないからしょうがないんでしょうか。ガラケーでも画像補正できるサイトもあることはありますが……。ともかく手っ取り早く事実を見せるということかな?

読んでくれないかもしれないけど

ミルナくんはいよいよ明日入院か……。

金曜日は別の知り合いが来月入院して心臓手術を受けると言うことで、前倒しの激励会をしました。心臓と動脈でかなりの難手術らしい。

どなたも無事退院できるよう祈ります。

行ってきます!

昨夜、娘夫婦と孫たちがきてボクの誕生会をやってくれた。明日から新たなボクの闘いが始まるので激励を兼ねてきてくれた。しかし、体調が優れず、婿殿が大吟醸の日本酒を持ってきてくれたのに、猪口いっぱいだけが限界で付き合いきれなかった。以前なら彼よりもボクの方が強かったけどね。超旨い日本酒が目の前にあるのに飲めない悔しさは今のボクにとって一番辛いよ!

終戦間際の特攻隊は「行ってきます」とは云えず「行きます」で71年前の今日を迎えけど、岸信介らA級戦犯を美化し靖国神社を嬉々として参拝しようとしている安倍晋三らは[行ってきます]と[行きます]の違いを分かっているのだろうか。いつか来た道を歩こうとしている連中を忸怩たる思いでみている御霊は、今年も明日帰って行く。

皆さんには残暑お見舞い申し上げて、ボクも明日は“行ってきます”と言わなければならない。たかしくんも早く元気になってここに帰ってきてください。 (彰)

Re: 行ってきます!

おお、健闘を祈ります。
酒は飲めなくて当たり前。飲めた方がいいけど、今は闘病中ですからね。

昨夜はNスペで満州開拓の話をやっていましたが、14~15の少年に幼い子供を殺させるなんて……正視に耐えない日本の歴史です。アベシンは今年も広島・長崎で空疎な文句を放って被爆者を激怒させていました。私は東京大空襲・戦災資料センターへ行ってきました。時期なので大変な混雑でしたね。そのことはまたブログに書くつもりです。

たかしくん、どうしたかな? 心配です。

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