猫属性 

図書館へ半分しか読んでいない空穂全集を返しに行くと、雨で天が少し濡れてしまった。すると女性の司書が「気をつけて下さい。次の方が嫌な気持ちになります。ひどいときは(新しい本を)買っていただいたこともあります……」などなど、大罪を犯したかのような顔つきでいつまでも私を責め立てるのである。私の場合は幅2㎝くらいが湿った程度で、濡れてまずいような状態とはとても思えない。それなのにその先まで想定して責められるのはたまったものではない。中高生が陰険な教師の説教を食らってキレるのはよくわかる。
司書も資格が必要で知的な職業と思われているが、実態は(都区立なら)木っ端役人で、必ず通行人に吠える犬みたいな属性を隠しているのである。ああ、どこかに猫属性の図書館はないものであろうか。そこでは、司書たちはしなやかに歩き回り、話しかけようとすると物陰に隠れたりする。春先などうるさいという話も。

ホームの先で先生を見送った。
駅

送ってもらった中学の同期会の名簿を眺めていたら、S先生が亡くなったことがわかってびっくりした。S先生は理科の担当で我々がいたときに新卒で来て卒業前に故郷の北海道へ帰ったから、寿命で亡くなるような歳ではない。先生の挫折には幾分か私が絡んでいるように思われているが、まるっきり冤罪である。若くて男前で人気の高かったS先生への嫉妬であろう。先生がいなくなったあと、学校中が沈んでいたことをよく覚えている。ご冥福を祈りたい。
  

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コメント:

犬と猫

猫は陰湿だ。司書が「吠える犬だ」とすれば”弱い犬ほどよく吠える”そうだからネチネチ言われたら目前で書籍を破いてみせたらどうかな!おとなしくなるよ。

Re: 犬と猫

吠えるのは雄犬だけだそうですな。チラシ配りのルートにものっそりして怖いが吠えない犬がいます。雌でしょうか。なお、焼け跡派の私には、本を破くなんて畏れ多いことはとてもできません。

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