同窓会報 

富久町
富久町

前に書いたように、高校の東京同窓会の会報ではまったく使ったことのないMicrosoftのWordに付き合わされ、四苦八苦した。WordはDTPソフトではないから当然とはいえ、画像の多いページ物などには向いていない。常用のパーソナル編集長ではオブジェクトや枠の位置を固定出来るが、Wordでは不可能。段組中に入れた画像がどこへ飛んでいくかわからない。「文字列と一緒に移動する」「アンカーを段落に固定する」などのチェックを入れたり外したりするが、効果はない。押さえに改ページを入れて進めたが、最後までひやひやものであった。また、画像とキャプションをグループ化すると、回り込みの設定は最初からやり直しとなる。ルビの行は間延びするので、行間を固定値にしパラメーターを1ずつ上下させてラインに合わせる必要がある。手間のかかる作業だ。納期に合わせるため、仕事でもしたことのない完全徹夜もやってしまった。しかし、Wordのいいところは必要な情報は大体ネットで調べられることで、その点では助かる。

会報は当初14ページのつもりだった。14ページということは真ん中のページはペラの挟み込みで印刷にも手間がかかる。素材をざっと流し込んでみると11ページ分しかない。これに賛助広告1ページとその他の情報を加えても足りない。しかも肝心の会長挨拶がまだ出来ていないのだ。私は入院中の会長に進言した。「高校の情報ページをつぶせば12ページに収まります。それで妥協しませんか?」。会長は他校同窓会の情報を入れれば何とかなると粘ったが、それはまだ出来ていないし私も仕事がある。いったいいつ誰がまとめるのか。その時、会長の親友Tさんが助け船を出した。「それで行きましょうよ。これ以上の無理はしないほうが……」。無事行われた同窓会の総会からちょうど1週間後、会長が亡くなったという知らせを受けた。会長はこの総会と会報づくりに最後の力を注いだものと思う。約2か月間のお付き合いであったが、謹んでご冥福をお祈り申し上げたい。
  

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コメント:

人生で遣り残したこと

最後まで意識があってやり残したことに執念を持つ生き方はある種壮絶ともいえる。自分ははたしてそこまで強い意志を持って人生の終焉を満足に迎えられるだろうか。先輩に合掌。

Re: 人生で遣り残したこと

まったくですね。ジタバタしそうです。

一太郎では‥

一太郎でならばそれほどの苦労はなかったものと思います。編集の仕事は素人ですが、新聞の版下は一太郎で作っていました。画像の固定も移動もラクチンでしたよ。ルビの行の間延びなんて信じられないです。

Re: 一太郎では‥

一太郎はDTPの要素をだいぶ加味していたんでしょうね。ヒマがあったら一太郎に再挑戦してみます。ところで,あなたのご友人が新しいパソコンを買ったそうですよ。

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