亀戸の一角に下北の香 

DSC02811bj.jpg DSC02812bj.jpg
DSC02815bj.jpg DSC02813bj.jpg

亀戸のくらもち珈琲へ行ったところ、お客が見知らぬ人ばかりで自分勝手に話しているし、マスターも何となく敬遠気味の気配だったので、早めに退散した。裏路地を歩いていくと、いつもガレージに猫がいる家に猫ではなくご主人らしき年配の男性が見えたので、「よくここにいる猫はお宅のですか?」と訊いてみた。「野良なんですがね、今3度目の行方不明になってます」と言う。誰かが連れていくのだそうだが、家に入れても元が野良なので手に余ってくるらしい。3度目はどうなるのかとご主人も訝しんでいた。この辺りの込み入った路地には猫の姿がたくさん見えた。
そこからレトロ調の街づくりが好ましい香取神社商店街に出ると、下北半島交流ショップが半分開いていたので覗いてみた。この店のことは前にも書いたことがあるのでご記憶かもしれない。前に立ち寄った後で、奥に小さなカウンターをしつらえ、金・土・日曜はバーも営業するようになったのだとか。ホタテの塩焼き缶を買い、ビールを出してもらってひとしきり話をする。天神様の藤祭りの間、休みなく店をやっていたので疲れた、今日で祭りが終わり、後始末をしていたところだと言う。主人は私より十歳以上若く、大湊高校を卒業して東京では広告代理店に勤めていたが、この店の話があり退職して開業したとのことだった。バスで帰ったら空きっ腹にビールが効きすぎて酔っ払ってしまった。

                   
DSC02820bj.jpg DSC02817bj.jpg

TBSの「噂の!東京マガジン」が、鎌倉市の北鎌倉隧道(緑の洞門)を取り上げていた。同番組では3度目の取材だという。80年前に造られたという北鎌倉駅裏の岩を素掘りしたトンネルは、史跡ではないが北条泰時が鎌倉を災いから守る儀式を行った場所の1つとされ歴史的価値が高い。市は「崩落の危険がある」「緊急車両が通れない」としてトンネルを開削し道幅を広げる計画を発表、15年4月に通行止めとした。住民は通学や買い物のため危険な車道を迂回させられており、通行止めの解除を求める請願書が2度も採択されたにもかかわらず、以来3年間通行止めが続いている。
途中、文化庁から指導を受けて有識者が検討した結論により、市はトンネルを補強・保存し、仮設トンネルを先行設置するという修正案を出したが、事態は進んでいない。地権者の1人が仮設トンネルの設置に反対しているからというのが市の言い訳だが、地権者はそんなことは言っていないという証言もある。最初に地権者に了解を取らずに計画を発表したことで話がこじれたのではないのか。一貫性のない市側の態度に呆れる。
トンネルの開削に反対してきた「緑の洞門を守る会」は、コンクリートで補強するという市の新しい計画にも異議を唱える。同会はあくまで素掘りのままの保存を求めている。知り合いのS氏がインタビューに一言語っていたほか、発言はなかったがO氏の姿もチラと見えた。番組のことはS氏のメールで知ったのである。白クマ氏も取り上げているかもしれない。

                 
DSC02809bj2.jpg DSC02802bj.jpg DSC02797bj.jpg
                          

川歩きは門仲から 

22日は久々の川歩きを挙行した。山姥さんとYさんは来られなかったが、谷中の女性3人衆と元同僚のH君、S君が揃う。S氏は昨年来の抗がん剤のせいで頭がツルッパゲとなっており痛ましい。(ルートラボの地図はクリックで拡大できる)
                   

                    
コースは門前仲町の駅から大横川に出、大島川西支川を北へ向かう。高速道路を越え昔佐賀町倉庫があったところを半周し、仙台堀の西端、清澄庭園で小休止。そこから隅田川に出る。西日がまぶしい中を水上バスなどがひっきりなしに行き来している。写真の赤い船は東京都観光汽船の「竜馬」で、定員300人だそうだ。清洲橋(通り)を越えて小名木川に出る。北の角に芭蕉庵史跡庭園がある。萬年橋を渡り正木稲荷、芭蕉稲荷を見て隅田川沿いに北へ向かうが、芭蕉記念館は時間外らしい。新大橋に出る。新大橋は元禄年間にできた隅田川3番目の橋。そこから東へ向かい、五間堀の跡をたどって今日は終わりだ。五間堀はなぜかN字形をしている。 

                        
DSC02720bj.jpg DSC02722bj.jpg DSC02726bj.jpg
DSC02728bj.jpg DSC02744bj.jpg DSC02738bj.jpg

ところが、森下という街は意外と我々好みの飲み屋がない。小一時間彷徨ったあげく狭い店に入ったところ、人手が足りなくて肴がなかなか出てこない。おまけに途中から隣になだれ込んできた草野球チームの声が大きいこと大きいこと、参った。道のりは4キロ弱で老人にはちょうどいい。S君も何とか完走した。あとで無理が祟らなければいいが……。

                          
DSC02731bj.jpg DSC02747bj.jpg DSC02765bj.jpg  
DSC02753bj.jpg DSC02749bj2.jpg DSC02767bj.jpg  
DSC02774bj.jpg DSC02775bj.jpg

東京新聞が「南昌山(なんしょうざん)」という酒を紹介していた。墨田区で音楽や食のイベントに携わる民間グループが岩手県矢巾町や、おとなり紫波町の老舗・吾妻嶺酒造店と連携し、区内限定で売る吟醸酒「南昌山」を共作した。矢巾町のシンボル南昌山(標高860m)は宮沢賢治も登っており、銀河鉄道のモデルになったという説もあるとか。原料に矢巾町で栽培する岩手県開発の酒米を使用、ラベルには銀河鉄道ゆかりの酒とのコンセプトから松本零士氏に原画を依頼した。震災で被害を受け復興が十分ではない同酒造店の修繕の後押しをしたいという。

                             
20141011_11-46.jpg 20141011_11-50_01.jpg DSCF1081.jpg

ミルナくんから南昌山とその周辺の画像がCDで送られてきたので何カットか掲載してみたい。ロケット乳みたいな山がそれだと思う。ミルナくんは南昌山の山開きに登り、熱中症らしき症状で身動きができなくなったことがあるそうだ。麓の温泉は現在営業していない。

                    
IMG_0026.jpg DSC_0004.jpg IMG_0004.jpg
DSCF0044.jpg DSCF0002.jpg
IMG_0109.jpg

なお、同封されていた「SL銀河」というパンフレットは、今年4月から9月まで花巻ー釜石間を運行するイベント列車のもの。賢治の世界をテーマにした4両編成の客車の中にはプラネタリウムまである。JRはまことに商売が上手い。
                                
                            

囚人監視のもとに…… 

DSC02662bj.jpg DSC02663bj.jpg 

この13日は末の弟の命日(2001年没)で川崎の高石へ行ってきた。毎年同じような写真であるが、同じ場所だから仕方がない。ただの感傷ではなく、江東区とは対照的な起伏に富んだ街の様相に惹かれるのだ。丘陵地にこれだけの宅地が築かれたのは鉄道会社の戦略らしいが、上の方はバスも通らないし、高齢化が更に進めばちと暮らしが厳しくなりはしないかと余計な心配もする。桜はとっくに散り、トキワマンサクも花時を過ぎていた。

                       
DSC_5511bj.jpg DSC_5531bj.jpg DSC_5523bj.jpg
DSC_5556bj.jpg DSC_5559bj.jpg DSC_5554bj.jpg
DSC_5516bj.jpg DSC_5532bj.jpg

せっかくだから弟の友人でも誘って一杯やろうかと思ったが、夜は亀戸の沖縄現地支援・連帯行動報告集会に山城博治氏が来るというのでそちらを優先した。後半に登場した山城議長の演説はさすがに迫力があり、官憲の狙い撃ちにあったことも頷ける。山城氏の言うのはこうだ。
裁判が終わって自分を含め3人の被告に執行猶予が付いたのは世論のおかげだろう。オール沖縄の一角が崩れ、沖縄辺野古の基地反対運動はもうダメだとの風説が飛び交っている。7月に知事選があり10月に住民投票という声もあるが、山場はあくまで知事選だ。翁長知事は既に幾つか工事許可を出しており不安だ。ここで翁長氏を支えもう一度踏ん張ってもらうためには、現在20人程度のゲート前座り込みを100人単位の規模にし、団結力を示さなければならない。辺野古には軟弱地盤に加え活断層があり、工事を進めるには大幅な計画変更が要る。基地は絶対造れない。

                        
DSC_5540bj.jpg DSC_5560bj.jpg DSC_5564bj.jpg
DSC_5571bj.jpg DSC_5567bj.jpg

お面夫婦=安倍晋三・昭恵がアメリカ旅行している間に、国内では安倍降ろしが公然と進められた。会見で安倍は(トランプがきちんとプライムミニスター・アベと言っている隣で)またしても「ドナルド」と呼び続け、恥をさらした。今や日米間で一致するものは何もなく利害の相違が露わになったし、適当にあしらって兵器を売りつけようとする側と、思い込みの親密さしか手駒のない口先外交の差は惨めなものだ。まさに国難である。

                         
DSC02667bj.jpg DSC02666bj.jpg

珍しく固い本を買った。高澤秀次『戦後思想の「巨人」たち』(2015、筑摩叢書)。東京新聞に載った上野昂志の書評が気になり、切り抜きをパソコンの傍に置きっぱなしだった。本書は、吉本隆明をはじめとする戦後の思想家を並列で論ずるのではなく、「3・11以後の現在から、戦後思想の臨界点を見定め、死すべきものには、はっきり引導を渡し、『未来の他者』に向けての道筋をつけようと試みた意欲的な論集である」(上野)。そこで序章に召喚されるのは『堕落論』の坂口安吾である。安吾で思い出したのは昔の仕事仲間が卒論に安吾を取り上げたと言っていたこと。「皆、太宰などをやりたがる」とは彼の弁だが、先見の明があったのか。

                                      
DSC02653bj.jpg DSC02670bj.jpg

明日の日曜日は久々の川歩きの会。門仲から森下まで歩く。レギュラーの一人から連絡がない。賀状は来なかったし電話にも出ないのが気になる。彼も団塊の世代で、お母さん、弟さんと3人暮らしのはずだが……。
                          

明日はベストを 

DSC02534bj.jpg DSC02596bj.jpg

モリカケ問題をNHKのクローズアップ現代+(2017年3月)が取り上げていたとたかしくんがいうので調べていたら、こんなものに行き当たった。同じクロ現+の「“新たな”アスベスト被害 ~調査報告・公営住宅2万戸超~」(17年6月12日)である。
詳しくはリンク先のテキストを参照していただきたいが、“静かな時限爆弾”といわれ数十年の潜伏期間を経て中皮腫や肺がんを引き起こすアスベストの怖さがごく身近にあったのだ。05年に過去にアスベストを含む製品を生産していた機械メーカー、クボタの工場(尼崎市)で周辺住民に300人超の死者を出すにいたり、救済法がつくられ翌年アスベストの製造・使用は全面禁止となった。
番組で問題にしているのは工場ではなく、アスベストを使用した住宅で長年暮らし知らずにアスベストを吸い込んだ人が、数十年後に発病するケースである。横浜市に暮らす女性は原因不明の咳に襲われ、精密検査の結果、中皮腫と診断された。調べると彼女が以前住んでいた県営住宅の天井にアスベストが使われており、これが原因である可能性が高い。コーティングの対策が取られるまでの20年間、そこで暮らしていたという。

                            
DSC02620bj.jpg DSC02542bj.jpg
                            
アスベストが建物の資材として使われ出したのは56年であり、全面禁止される06年まで51年にわたり使われた。NHKがNPOなどと全国の公営住宅を調べた結果、アスベストが使われていた住宅は2万2,000戸に上ることが分かった。そこから推計し、これらの公営住宅でアスベストを吸い込んだ可能性がある住民はおよそ23万8,000人に上ることが明らかになった。しかし、民間住宅の実態はほとんど明らかにされていない上、政府各省の対応は知識も乏しく及び腰のように見えるのが気になる。


DSC02556bj.jpg DSC02580bj.jpg

私が恐怖したのは、我がUR(公団)住宅でも微量のアスベストを含むというひる石(バーミキュライト)が天井に使われており、確か十年ほど前に樹脂膜で覆う処置が施された。このときURは住民に対しアスベストには一言も触れることなく工事を行ったと記憶する。リンクから辿れるひる石対策を行った公営住宅一覧には我が団地は載っていない。まだ全体が把握し切れていないようだ。アスベストが公営住宅に使われたのは70年代がピークだというが、我が団地の入居開始は77年。まさにど真ん中である。東工大の村山武彦教授は「吹きつけのアスベストが60年代の後半から10年程度かなり集中的に使われているので、その時期から考えて2030年から2040年くらい、そのあたりまで影響に注意しておく必要がある」と語っていた。


DSC02568bj.jpg DSC02567bj.jpg DSC02604bj3.jpg

11日の衆院予算委員会の集中審議は度々止まり大荒れであった。こうなる原因は安倍・麻生・菅など政権側の姿勢があまりに国民を舐めきったものであることが主だが、それだけではない。議長・河村建夫の進行が公平性を欠き、参院の金子原二郎とは雲泥の差がある。11日も玉木雄一郎の質問中に後ろの席にいる総理秘書官がヤジを飛ばしたが、それを止めたのは河村ではなく玉木だった。国会中継を観ていると仕事ができない。中毒性のある俗悪番組である。昼間からこんな番組を放映するNHKに抗議を?

※訂正 上記の国会中継は11日、衆院予算委員会の間違いでした。9日と混同していました。本文は訂正しました。


DSC02560bj.jpg

   

充たされざる書籍 

DSC02518bj.jpg DSC02519bj.jpg

花粉の季節は関係ないはずだが、なぜか目が痒い。
耳鼻科でも皮膚科でもアレルギーのテストを受け、アレルギーはないと言われたのは事実だ。それなのになぜ花粉アレルギーみたいな症状が現れるのか不思議でならない。目の痒み止めにはアレジオン点眼液0.05%を使っているが、効果は薄い。しかし目について言えば、問題はここ3か月ばかり左目の視力が低下していることだろう。もともと見え方がよくなかった左目の視力低下を指摘されて愕然とした。検査ではほとんど見えないと言ってもいい。前回はコントラストの検査も行ったがそれも左が悪い。
そこでネットを漁って目の反射区を探すと、足の中指の腹を刺激せよというのがあった。しばし揉むとなかなかよろしい。目に見えて(!)よくなった感じがする。この部分に貼り薬を貼ることを含め、しばらく刺激を続けてみるつもりでいる。なお、私のは網膜(黄斑)前膜という病気で、加齢性黄斑変性とは違うが、広義には黄斑変性のひとつだそうだ。

2段目は大島の枝垂れ桜。野辺地にもあるがこちらは若い
DSC02494bj.jpg DSC02495bj.jpg
DSC02492bj.jpg

歯茎の浮きがひどくなり物が噛めないほどだったので、土曜日に歯科に予約を入れ今日診察を受けたが、だいぶよくなっており様子を見るということで、医者には悪いが治療はしなかった。なぜ改善したのか。歯の反射区はやはり足の中指の爪の生え際だという。ここをよく揉み貼り薬を貼る。念のために薬指と人差し指にも同じように刺激を加えておく。すなわち、目も歯も同じ足の中指への刺激が有効だというのは面白い。反射区療法はなぜそうなったかを問わない。ただ現象に対処するのみである。そして、反射区の刺激に最適なのがサロンパスなどの貼り薬だが、当ブログの読者はさっぱり反応してくれない。

右は6丁目の?ちゃん。男嫌いだとか 
DSC02509bj.jpg DSC02523bj.jpg

ソニーから電子書籍のクーポンが送られてきていた。1,000円分が初回のみ使え期限は3月末までだという。前にもきたが見逃したのである。今回は使ってやろうと思い、岡部先生のブログにカズオ・イシグロのことが取り上げられていたので、メールで初めて読むには長編2作のうち『充たされざる者』と『忘れられた巨人』のどちらがいいかと聞いたところ、前者は読んでいないとの返事であった。他の作品は内容や値段の点でうまくないように思えた。そこで、別の人の本も色々漁ってみたが、そもそも電子書籍というのがよく分からないし決断ができない。時間が迫っていたのでエイヤッと『充たされざる者』に決めた。
ところがである。電子書籍というのには驚いた。ダウンロードできるわけでもなく、サーバー内の自分の「本棚」に用意されるだけなのだ。随時アクセスして読むことになる。買う=所有するという旧来の感覚は全然充たされない。何だか読む気が失せた。